diary-日々の覚書

日々感じたことの覚書です

高野山にゆく3

2004年11月24日 | 旅行
奥の院を後にし、次は金剛峯寺へと足を向けます。路線バスが観光スポットを網羅してくれているので、時間がなくても目立った観光所には日帰りでも見学可能で助かりました。金剛峯寺は豪華な襖絵を沢山見られることと庭が有名ということで「そりゃ、拝見せんとあかんわな!」ということでイソイソ拝観させて頂きました。お茶と甘いお煎餅の接待付きで綺麗なお庭を眺めながらのお茶とは嬉しいことだねぇと、ゆっくりさせて頂きました。襖絵もどれも美しくじっくり拝見させて頂きました。金剛峯寺を拝観した後、金剛峯寺の近くにある根本大塔にいったらもう2時半。やっぱり日帰りじゃぁせわしないねぇと語り合いながら、高野山にさよならすることとなりました。

今回も悩まされた電車酔いなんですが、それを従姉妹に話してみると「そりゃ、ユキちゃん軽い高山病と違うの?」と言われ、少し合点がいきました。だってねぇ~車で激しくカーブする道を走っていても何ともないのにおかしいよねぇって思っていたんですわ。しかし本当に高いお山にあるんですね高野山は。まさか己の身体で思い切り体感しているとは思ってもいませんでしたよ・・トホホホホゥ。

そういえば目眩もあったよなぁ~思い切り山向きじゃない身体なのかのぅ~私。

でもね!でも、また行ってしまうかも知れません。だって高野豆腐とっても美味し・・ゲフンゲフン。次は大急ぎで色々拝観するのではなく1つのお寺を集中して拝観したいなぁと思います。金剛峯寺の襖絵はもっとゆっくり拝みたいものです。

高野山にゆく 2

2004年11月22日 | 旅行
高野山は、今年世界遺産登録された紀伊山地の霊場と参詣道の一番上側に位置していて、9世紀のはじめ頃弘法大師(空海)の手で開山されたそうです。今では宗派を超えた霊山として参詣者や観光客でいっぱいとのことです。

私が行った時もお遍路さん姿のおじいさんやおばぁさんのグループでいっぱいで、どのお顔も参詣者ということで真剣そのものでした。私達のようなのほほん観光客がその中に紛れ込むのはちょっと申し訳ないという感じでしたよ。とくに名前の通り高野山の奥にある「奥の院」の雰囲気は独特で、私は生まれてこの方これ程墓というものを見たことがございませんと言う程の数のお墓を拝見させて頂きました。日本史の中の有名人の苔むした巨大墓石がこれでもかと続くその光景は怖いというより神秘的という言葉がしっくりきます。なんていうか、ちょっとカメラは向けられない雰囲気っていうんでしょうか?歩いていて、高野山は特別な場なんだなぁということが自然と解ります。

海外の観光客も沢山訪れていて、皆さん高野山の荘厳な空気をゆっくりと楽しんでおられるようでした。日本人の私達がヨーロッパの教会の中に入って「なんだか、今私はとってもいいものを見ている!」っていう気分を、この人たちも今味わっているのだなぁと思いながら何人もの外人さんとすれ違いました。いい意味で「皆さんおいでなさ~い!」という表情の京都や奈良と違って、空気が蜜でちょっと近寄りがたい雰囲気を持つ高野山は「ディープな日本」を味わいたい外人さんにはいい観光スポットなのかもしれません。

外人さん、私も一緒でっせ~いいですよねぇこの雰囲気!とか勝手に見知らぬ人に気持ちをシンクロさせながら奥の院を後にした私でございました。

色々物思いにふけりながらも、お土産の高野豆腐とゴマ豆腐を確保することは決して忘れない私は、それらの美味しいものも無事ゲットしてから、次の見所金剛峯寺へ向かうのでありました。*さらに続く*

(右の写真は奥の院の水掛地蔵さんです。)

高野山にゆく 1

2004年11月21日 | 旅行
ついこの間ですが、高野山に行ってまいりました。
大阪在住の私の家からは近場の観光地ですが、あんまり足を伸ばしていなかったんです。久しぶりだよ高野山!

幼稚園にもいってないちびっ子の頃、祖母と父と私の3人でえっちらおっちらお参りに出かけてから、かれこれウン十年たちました。その当時の思い出は、今ではもうおぼろげにしかなくって、ものすご~~~く長時間電車に揺られ、傾斜の凄いケーブルカーに乗り、そしてえんえん歩いた程度の事しか、私にゃぁ記憶がございません。

いや、待て私よ。あるだろうよ印象深い思い出がよぅ

そう!そう!ありましたね。高野山に近づくと今でもそうですが、くねくねと激しく電車がカーブし始めるんですね、電車に揺られることで起こる電車酔いですね~ほんとにありゃ酷かったよ。祖母と私が電車酔いにやられてしまいまして、父が苦労していたのを覚えています。電車を降りて奥の院までテクテク長時間歩いて、気分も良くなった頃には帰りの電車に乗らねばなりません。祖母は父に「わたしゃ歩いて帰るよ」と言い張り、そして「もういいやん、ここで暮らそうよお父ちゃん」と予防注射を嫌がる犬の子状態のちびっ子(私)、そんな二人を必死に説得する父、ちょっとした身内での笑い話ですが、当時の私は本気でした。
それから何年かは電車と聞くと逃げ出したい衝動にかられたことを、高野山の風景は全く覚えていなかった私の頭にしっかり記憶されておりました。

今回も再びあの高野山前の大カーブでやられてしまい、ちょっと気分がよくない状態での観光でしたが、高野山・・なかなかよかったです。お遍路さんのおじいさん、おばあさん達にまじって、平地と10度違うというだけあってキリッと肌寒い高野山をテクテクと歩き、時に「ゥエップ・・」とか言いながらも、楽しく観光してまいりました。

あのカーブなんとかならんのかなぁ・・なんともならんのやろうなぁと思いつつ*続く*
(右の写真は朱塗りに白い壁のコントラストも鮮やかな、根本大塔です。)