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モハジタという王子が、森に隠遁した聖者のもとを訪れ、指導を求めました。
聖者が王子に世俗の欲望を捨てきったかと尋ねると、王子は王国の民すべてが欲望を克服していると答えました。
聖者は王子の言ったことが本当であるか試すことにしました。そこで、王子が森の中で追いはぎに殺されたと、城へ伝えたのです。その知らせを聞いた王妃と、王子の妻は……。
王妃は聖者にたいし、地上は大きなホテルであり、人間はそこにやって来ては、一夜の宿を得、朝が来ると、一人また一人とそれぞれの旅路にわかれて旅立ってゆくこと。親類とか親子という言葉は、旅人たちがほんのわずかのあいだ知り合ってつちかった執着の気持ちをあらわす言葉であると語りました。「死んだ」王子の妻もまた、驚きませんでした。彼女は言いました。「夫と妻とは、洪水の川を流れてゆく二本の木のようなものです。かれらはしばらくの間、並んで流されていますが、流れが変われば、二本の木は離れてゆきます。それぞれは、それぞれのテンポで流れ、海に達する時期もまた、それぞれ違います。二人の別れを嘆き悲しむ必要はありません。それは天地自然の理なのです。」
(シュリ・サティア・サイババ述「黄金の宇宙卵」より)
人生の旅路のなかで、時に辛いことに出合います。そんなとき、この王妃や、王子の妻の言葉を思い出すと、『ああ!私は旅人なのだ』と気がついて癒されると思います。
すべては、神のもとへ帰る旅の途中なのですね。
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