あおこのぶろぐ

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今年も「代役」 東京二期会「トスカ」

2017-02-18 08:27:23 | 日記
このブログを始めるきっかけになった「トロヴァトーレ」から一年。
昨年マンリーコ役で劇的デビューを飾ったテノール・城宏憲さんがカヴァラドッシを歌うと言うので観に行きました(2月16日・東京文化会館)。

そうしたら上演前、公演監督の大野徹也さんがステージに。
「えっ、また!?」

今回はスカルピア役のベテラン・直野資さんが「体調不良」で出演出来ないと。
城さん目当てでこの日のチケットを買いましたが、ダブルキャストの今井俊輔さんのスカルピアを聴いてみたかったので一瞬期待。
が、前日シャルローネを歌った増原英也さんが歌うと……。もともとカヴァーキャストだったことなので、まあ、そうですよね。

過去の経験から別に驚かんぞ、という感じでした。城さんさえ出演してくれれば。

一応断っておきますが、私は城さんのファンというわけでは(まだ)ないのです。
鮮烈デビューを目撃した人間として見守りたいというか、見届けたいというか。そんな気持ちでいるのであります。

見終わった感想。

城さんは、やはりいいですね。ダブルキャストの樋口達哉さんは「イタリアの太陽のような輝かしい声」がキャッチフレーズですが、
城さんは、私のイメージではちょっとスモーキーなコクのある甘い声という感じ?
今回も聴かせどころの多い役柄ですが、しっかり、キッチリ歌っていらっしゃいました。
前にも書いたように、ヴィジュアルもいいので、今回も満足でした。
歳と経験を重ね、熟成され輝きが増せば、日本を代表するテノールになるんじゃないかな。

大村博美さんは貫禄、安定のトスカでした。

で、スカルピア。
声質と風貌(メイクによるものだろうけど)は役柄に合っていたように思います。
が声量がちょっと……。
スカルピアが「小悪党」くらいになってしまって残念でしたが、まあ健闘されていたのでは。今後に期待したいです。

ローマ歌劇場提携公演ということで、演出は奇をてらうところなく、正統的で細やかな演出でした(アレッサンドロ・タレヴィ)。
指揮者(ダニエーレ・ルスティオーニ)は演奏もさることながら、カーテンコールでの小躍りするようなアクションが素敵でした。満足度高かったのかな。
タレヴィさんもカーテンコールに出ていらっしゃいましたが、イケメンで、好印象。
オペラは救いようのない悲劇なのに、爽やかな気持ちで帰途につきました。

やっぱりヴィジュアルは大事だわ。

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