あおこのぶろぐ

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びわ湖ホールプロデュースオペラ「ワルキューレ」3月4日

2018-03-06 18:36:56 | 日記
昨年の「ラインの黄金」に続き、「ワルキューレ」を観ました。

2月中引越でバタバタしていました(そんな中二期会「ローエングリン」にも行きましたが、それはまた後日)、まだ家の中はごちゃごちゃですが。
チケットを買っていたので、絶対行くぞ~と気合いが入り、大変な引越も、インフルエンザにも腰痛にもならず乗り切り、無事大津入りしました。


ミヒャエル・ハンペ氏演出の印象は昨年と同様。
最新の技術を使っているのですが、「初演の時はこんな感じだったのではないか」と思わせるクラシカルな舞台(美術・衣裳、ヘニング・フォン・ギールケ氏)で、音楽と台本を忠実に具現化した演出だったと思います。

個人的には、前にも書いたように、キース・ウォーナーのトーキョーリングがお気に入りで、中でもワルキューレは大好きでした。
あのワクワク感には及びませんでしたが、今回のプロダクションも古典派名作と言えるでしょう。

ブリュンヒルデをはじめとするワルキューレたちの衣装もイメージ通りで、まさに作品の世界観を壊さない「お手本」のような舞台でした。

敢えて気になった点を書くと、騎行の時、もっと馬を走らせ(飛ばせ)ても良かったのに、と思ったのと、最後の炎が凄すぎて、大丈夫?ブリュンヒルデ焼け死なない? と思った(笑)ことくらいでしょうか。

歌手の皆さんも本当に良かった。
オペラ作品の中で、私が一番多く足を運んだのが「ワルキューレ」。
同プロダクションの同キャストのものも含め20公演近く観ていますが、これまでに観た邦人キャストの公演の中で、最高レベルだったのは間違いありません。

昨年に続きヴォータンは青山 貴さん。私にとって理想のヴォータン声と言っていいです。満足です。

ブリュンヒルデの池田香織さん、イゾルデで魅せられてから注目していましたが、期待通りの歌唱。2幕冒頭のやんちゃな少女から女性へ、成長する様も表現しておられました。

ジークリンデ(田崎尚美さん)、フリッカ(中島郁子さん)も堂々として素晴らしかった。
ジークムント(望月哲也さん)、フンディング(山下浩司さん)も満足。

2幕最後のIL DEVU3人の競演も見応えありました。

オペラにおいて見た目に厳しい私。
しかし、フンディングはふくよかでも問題なし。
ヴォータンもそう。青山さんは、扮装では「恰幅がいい」くらいにしか見えないのでOK。
ジークムントは、出来ればお腹ポコリンじゃないほうが良かったけど、ローエングリンほど見た目のハードルが高くないので、許容範囲でした(^_^;)

8人のワルキューレたちは、歌唱的に正直粒不揃いの感がありましたが……。


昨年と違い、フィナーレ、音楽が終わって沼尻さんの手が動き出すまで照明を落とさなかったので、フライング拍手もなくて良かったです。
やっぱり同じことを思った人が多くて、改善したのでしょう。

とにかく「いいものを観た」と満足出来た公演でした。
2日間だけの公演というのがもったいない、とつくづく思います。



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