麻也は食事をすませていたので、借りている2階の部屋に上がってしまった。
しかし、また社長に、二組の布団が敷いてある部屋に移されてしまった。
すると驚く速さで食事を済ませたらしく、諒は移動用のバッグを持ってすぐ二階に上がってきた。
ひと足早く麻也は布団に入った。その横にぴったりとくっついてもう一組布団が敷かれていたが、麻也はもうそれを離す気力はなかった。
諒は部屋に入ってくるとバッグを畳の上に置いて、困ったような表情でどうにか
「麻也さん、来週ラストスパート俺も頑張るからよろしくね」
「うん」
「それでね、麻也さん俺色々考えたんだけど俺はやっぱり麻也さんが好きなの。ずっとそばにいたいの。オフに麻也さんに南の島に連れてってもらうでしょ。でも、その後もこれまで通りずっと一緒にいたいんだよ。麻也さんなしではいられないの。,あとは麻也さんのジャッジに任せるよ」
麻也はしばらく考え込んでしまった。
「…俺だって同じ気持ちだよ」
「じゃあ、どうしてあの女の子と結婚しなくちゃいけないの? 脅されてるの?」
麻也は少しほっとしている自分に驚く。
(諒はまだ肝心のあのことを知らないんだ…よかった…でもやっぱりいつもの繰り返しだ…)
「いや、これは本当に無実で何もないよ」
諒はほっとした表情を浮かべたが、
「なら、どうして俺と別れたいの?」
「あ…」
「じゃあ、麻也さん、俺、麻也さんと結婚する、それならいいでしょ?」
拒否しなければ…諒の幸せのためには…
「いや、そんなの無理だろ、男同士じゃ…」
「男同士だってやり方はあるでしょ。俺、聞いたことあるもん。養子縁組とかさ、そのうちちゃんとした制度ができるかもしれないし…」
諒は訴えるのをやめてはくれない。
「無理だよ。そんなこと」
麻也は冷たく突き放してみた。
何だよ、麻也さん。無理だ、無理だばっかり…俺はお互いをお互いだけのものにすれば今回みたいなことがなくなるから…」
そこで少し声が小さくなった諒が気の毒だった。
「…名字を同じにしたいんだよ一番他人にもわかりやすいじゃん…」
しかし、また社長に、二組の布団が敷いてある部屋に移されてしまった。
すると驚く速さで食事を済ませたらしく、諒は移動用のバッグを持ってすぐ二階に上がってきた。
ひと足早く麻也は布団に入った。その横にぴったりとくっついてもう一組布団が敷かれていたが、麻也はもうそれを離す気力はなかった。
諒は部屋に入ってくるとバッグを畳の上に置いて、困ったような表情でどうにか
「麻也さん、来週ラストスパート俺も頑張るからよろしくね」
「うん」
「それでね、麻也さん俺色々考えたんだけど俺はやっぱり麻也さんが好きなの。ずっとそばにいたいの。オフに麻也さんに南の島に連れてってもらうでしょ。でも、その後もこれまで通りずっと一緒にいたいんだよ。麻也さんなしではいられないの。,あとは麻也さんのジャッジに任せるよ」
麻也はしばらく考え込んでしまった。
「…俺だって同じ気持ちだよ」
「じゃあ、どうしてあの女の子と結婚しなくちゃいけないの? 脅されてるの?」
麻也は少しほっとしている自分に驚く。
(諒はまだ肝心のあのことを知らないんだ…よかった…でもやっぱりいつもの繰り返しだ…)
「いや、これは本当に無実で何もないよ」
諒はほっとした表情を浮かべたが、
「なら、どうして俺と別れたいの?」
「あ…」
「じゃあ、麻也さん、俺、麻也さんと結婚する、それならいいでしょ?」
拒否しなければ…諒の幸せのためには…
「いや、そんなの無理だろ、男同士じゃ…」
「男同士だってやり方はあるでしょ。俺、聞いたことあるもん。養子縁組とかさ、そのうちちゃんとした制度ができるかもしれないし…」
諒は訴えるのをやめてはくれない。
「無理だよ。そんなこと」
麻也は冷たく突き放してみた。
何だよ、麻也さん。無理だ、無理だばっかり…俺はお互いをお互いだけのものにすれば今回みたいなことがなくなるから…」
そこで少し声が小さくなった諒が気の毒だった。
「…名字を同じにしたいんだよ一番他人にもわかりやすいじゃん…」