蝶絶!!男泣き・・ 其処にある黒くなった卵で混沌

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GAME論(3)~"当たる"とはどういうことか~

2004-08-22 00:38:40 | Who are U?/???
どうも、黒騎士である。



さてこの三部作もいよいよ最終である。




今まで二回に渡って『GAME』について色々といちゃもんをつけて書いてきた。





今回はその根本となる部分へと入っていく。





すなわちその作品を"当たる"物にするために"面白い"に付け加える要素は一体なんだろうか?ということである。








前回に引き続き、また『ポケモン』を例として挙げながら話していくとしよう。


『ポケモン』ひとつで話を進めていけるということは、このゲームがいかに"当たる"という点において優れているかと言う事が再認識できる。




しかし、前回も話したようにこのソフトにおけるシステムは前例が無いわけではないのである。




今までの作品のなかにも『育成・収集・通信』の三要素を揃えたソフトはいくらか必ずあるはずである。



しかし、今やはり"当たった"例に挙げられるのは唯一この『ポケモン』だけである。






4つめの要素











それは普遍性(universality)である。





普遍性…①すべてのものに通ずる性質
      ②全ての場合に当てはまる可能性。






このポケモンがそれら"面白い"ゲーム郡から一躍したのはこの普遍性を持ち合わせていたからに他ならない。





一般にゲームのユーザーは中高生が大半を占めているのではないだろうか(推測)その中高生をターゲットとするならば無論、『男性』『女性』両方にウケるのならばこしたことはない。





だが、登場人物が両名にとって好ましいものでなくてはいけないのである。




いかにも強そうで、かっこよくて…そのようなキャラばかりで構成されていては女性が手に取りにくく、またファンシー且つ可愛いキャラばかりでは男性は見向きもしないだろう。






普遍性とは、多くの人に、つまり老若男女に受け入れられやすい、という言葉に置き換えてもいいだろう。



『ポケモン』はその151種類という大量のキャラを存分にいかして、男性が好むようなタイプ、女性に可愛がられるようなタイプ等を網羅することだできたのだ。







そして要素"普遍性"という言葉にはまだ意味がある




一つはそのゲームを受け入れる地域に関してである。




このゲームはどこまで通用するのか、ということが大事なのであうる。

大阪?

近畿?

西日本?

日本?


それとも外国まで?




今では日本内地域限定のゲームなどはもちろんないが、世界へ通ずるゲームというものも考慮して損はないはずである。たとえ世界で通ずるゲームが出来なかったとしても、向上心を持つことはいいことであるからだ。





この『ポケモン』で取り扱われた数々のモンスターはそれぞれが昆虫であったり、動物であったり、植物であったり…

身近なものが多く、また実際に見ることの多い動植物がその殆どである。


実際のそれらの動物が成長するかのような『進化』というシステムはこのおかげで分かりやすい、且つ『進化』そのものを楽しむということを可能にしたのである。



『いも虫』が『さなぎ』に、そしてその『さなぎ』が『蝶』へとなっていく姿を見るというものは楽しいことである。



この分かりやすさによって、ポケモンは米国を初めとする様々な国々でも親しまれ今日も遊ばれているのである。






もう一つ、各メディアへの普遍性である。




例えば、ポケモンに勝るとも劣らない非常に優れたRPGが世に出たとしよう。


それは男性の勇者が一人で数々の謎を解き明かして冒険をしていくという筋だったとする。そしてそれが"面白い作品""秀作"と称されるまでになったとする。



だが、その作品は『ゲーム』というメディア以上に活躍することは難しいだろう。それは普遍性に乏しいからである。



アニメ、グッズ、他ジャンルモノ…



もちろん全てのゲームにそれを目指せというわけでない。ゲームが面白ければ、それでいいのであるという意見のほうが多いだろうと小生も思っている。



ただ、いくらでも眠っている可能性というものを引き出すことは悪い事ではない。本末転倒にならぬように考えつつも、より多くの人に楽しんでもらえるようなゲームをこれからも作ってもらいたいと思っている。











結局いままで3週間(正確に休みの週も含むと4週間)この『当たるゲーム』というものを力説からまわりしてきたわけだが、これを読んでくださるほとんどの方は『クリエイト』する側でなく『ユーズ』する側である。



たとえどんな作品であっても、作る側はいつでも面白いものを作ろうという気持ちを持って作っていることを忘れてはいけない。

故に遊ぶ側は、時々その中に様々に模様付けられた『作者の意図』を感じ取ろうとしてほしいのである。『おぉ!?』と驚く場面を探求して欲しいのである。



どんな作品にも敬意を払って遊ぶことが、よい作品を生んでいくのではないだろうか?





でもこの間買った『ア○リミテッド○ガ』には参った_no(ぇぇ





最期はやっぱり締まらぬ黒騎士の全三章、これにて終結である。<>




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