低周波音症候群とはチョット違うけれど、前々から、低周波振動被害者も大きく言えば、低周波音に対して聴覚過敏にされてしまったと思っていたが、
「耳鼻科や内科の病気でも起こりうるが、発達障害の自閉症スペクトラム(ASD)や、うつ病、高次脳機能障害などで発症することもある。」
と言う内因性ではなく、全く低周波音被害は外因性であるところが全然違うが。
まー、でも「特に耐えられない場所は、商業施設が苦手」という気持ちは良く解る。
しかし、それにしても「とても苦手な音は、低周波音」と言う話は徹底して出ないね。
かわいいウサギの周りに「苦手な音を防いでいます」の文字――。聴覚過敏の人向けにデザインされたマークが、SNSなどを通じてじわりと浸透している。きっかけは、標識などを制作する会社の社長がツイッターで当事者のつぶやきを知ったことだった。
話題になっているのは、苦手な音がある人が身を守るためにつけるイヤーマフ(耳全体を覆う保護具)などを表した「聴覚過敏保護用シンボルマーク」。手がけたのは大阪市北区の「石井マーク」社長、石井達雄さんだ。昨年秋以降、ネットで拡散し続けている。
きっかけは、昨年9月、防音イヤーマフを使用する息子を持つ保護者が、居合わせた人に「音楽を聴かせず会話をしなさい」と言われたとツイッターでつぶやいたこと。「防音イヤーマフへの理解が広まってほしい」と訴えたところ、リツイートは9万7千回以上にのぼった。
これを知った石井社長が「マーク屋」としてグラフィックシンボルづくりに乗り出した。社のツイッターでいくつかのデザインを例示すると、「小学生向けのひらがな版もほしい」などの声が寄せられた。
マークは現在8種類ほど。全てに保護具を装着したウサギが描かれており、その周りには「苦手な音を防いでいます 聴覚過敏保護用」や「このままで聞こえます・話せます 会話できます 聴覚過敏保護用」などの言葉が添えられている。人によって症状にばらつきがあることなどから、文言は複数パターンある。
マークは使用条件を提示した上で、ホームページで無料公開。反響は「予想以上だった」(石井さん)。ツイッターでは、マークを缶バッジやカードホルダーなどに加工した使用例が続々と投稿されている。
石井さんは「誰もが知っているマークとして、多くの人に広まってほしい」と話している。
「脳が疲れる感覚」
ブログなどで発達障害当事者の意見を発信している大分県の詫磨一紫さん(38)は、日常的にノイズキャンセリングヘッドホンをしている。昨年、マークのことをツイッターで知り、今年春からヘッドホンに貼っているという。
詫磨さんが「特に耐えられない場所」と話すのが、商業施設だ。冷蔵庫や空調の音が人の話し声と同じ大きさで聞こえ、会話が難しいのだという。「音の洪水にのまれ、脳が疲れる感覚。ひどいときはその後3日間寝込んでしまう」
ヘッドホンをすると「人の声が聞きとりやすくなる」。事務職の勤務先では、許可を得てヘッドホンをつけている。マークをつける前までは、来客があったときに音楽を聴いていると思われ、「その都度『聴覚過敏』そのものから説明する必要があり、大変だった」。マークをつけてからは、誤解されることもなくなったという。
詫磨さんはこう話す。「聴覚過敏は後天的な障害でもあらわれる症状で、誰でもなる可能性がある。一人でも多くの人に症状やマークの存在を知ってほしい」(金沢ひかり)
◇
〈聴覚過敏〉 会話相手の声と周囲の音が同じ大きさで聞こえたり、特定の苦手な音があったりする症状。耳鼻科や内科の病気でも起こりうるが、発達障害の自閉症スペクトラム(ASD)や、うつ病、高次脳機能障害などで発症することもある。症状のある人は防音イヤーマフ(耳全体を覆う保護具)や、ノイズキャンセリングイヤホン、耳栓などで対応している。