徒然になってないよ

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アニメ・推しの子第1話~第8話視聴感想【自分語りもあり】

2023-06-08 22:48:37 | アニメの感想

この作品はアニメになる前に電子書籍で一巻無料サービスで読んでいたけど、正直第一印象で気持ち悪くてダメだった。

推しの子に生まれ変わるって。オタクノリがここまで来たかと気持ち悪くてそこで断念。

しかし、恋愛リアリティショーで誹謗中傷されて自死した女性のお母さんが娘のことがアニメで描かれていると訴えているツイッターをまとめた記事を見かけて、一般読者の「この描写がないと物語が成り立たない」「過剰反応しすぎ」という意見と、「これを見て傷つく人もいるんだ」「放送を考えたほうがよかった」っていう意見が割れているのを見て、ちょっと興味がわいた。

一つ言っておくと、私は漫画や小説は好きだけど、生身の人間の恋愛ショーは興味がない。同じ理由で恋愛ドラマも見ない。私が学生時代はあいのりが最盛期だったけど、友人との話題のために見ていた時期があっただけでおもしろくはなかった。

よって、自死された女性の恋愛リアリティショーも見ていないし、最近の高校生恋愛リアリティショーも見てない。自動再生されてやたら顔の整った高校生男女が歯の浮くような芝居めいたセリフを言っているのを見て「寒ッ」と引いたくらい、興味がない。そんなセリフが許されるのは二次元の世界だけだ。

で、期待せずに第一話から見たんだけど、最初は流し見だった。

主人公の妹役が行き過ぎたオタクすぎて若干気持ち悪いなぁと思ったり、やっぱり推しの子供に転生した主人公って設定気持ち悪いなぁって感想を抱いたり。

しかし、アイが殺されるシーンから釘付けになった。死ぬ瞬間に子どもたちへ初めて愛していると言っているその姿は小悪魔アイドルから一人の母親の印象にかわり、こと切れた姿は美しくもあった。

そして主人公はある可能性に気づいた。母親アイを殺した男はなぜここを知っていたのかって。前世の医者であった自分を殺した奴と同一人物じゃないかって。そうして主人公は復讐を誓った。

高校生編になってからは超面白かった。

青年誌の作品らしくハーレム要素があるけど、主人公のアクア(本名アクアマリン)は美少年であり、惚れる要素があるので全然許せる。プロが原作を仕上げた作品なだけあります。

今のところ双子の妹は存在理由が見当たらない存在。母親のようなアイドルを目指しているようだが、特に何かレッスンしているわけでもない。女性アイドルは年齢が重要視されるのにそんなちんたらしていていいのだろうかと心配になる。だってもう高校生だよ?

現実のアイドルは小学生からデビューしている人がいるのに悠長にしすぎな気がする。

主人公のアクアはちゃくちゃくと行動に移していて見ていて気持ちいい。頭脳明晰なキャラだからまずいことをしない所がノンストレスである。

母親アイを殺した犯人の背後にいるであろう人物……血縁上の父親を探し当てるために、アイの交友関係を虱潰しに探すアクアは父親候補の一人である男と接触する。

話の流れで交換条件として「恋愛リアリティショー」に出ることになるのだ。

その中で目立とうとしてアクションした女の子が誤って人に怪我をさせてしまった。けがをさせた相手はそれを許したけど、それを見た世間はバッシングを始める。

テレビ局は視聴率や話題作りのために、そのシーンを意図的に切り取って放送したのだ。

そしてSNSや動画、下世話な掲示板やホームぺージで例の女の子は誹謗中傷を受けて、追いつめられて自殺しかけるという内容。

もちろん、我らが主人公がそれを解決してしまいますが、それに行きつくまでの、誹謗中傷のシーンが結構来た。

創作の一部であり、私には全くの無関係なのに、追い立てる様に誹謗中傷画面が長々と流され、女の子が追いつめられていく過程を丁寧にじっとり描くもんだから……

 

第三者としての意見ですが、このアニメ制作陣並びに原作者・漫画家さんたちは、実際に自死された女性の苦しみを揶揄したわけじゃないと思います。

そもそも恋愛リアリティショーというものは、世界中で大勢の自殺者を出しています。SNS上では限度を知らずに人を追いつめる言動を繰り返す人間が今もこの時間存在しているでしょうから、それらを社会問題として創作に取り入れたという感じを受けました。

私もそういう作品を描いたりしますからなんとなくわかります。

ただ、3.11の津波映像の様に、誹謗中傷関係者には自分のことの様に感じてしまうかもしれないなとも思いました。言い方は悪いですが、防衛本能が過剰になっている傾向があるというか。

でも、自死遺族って本当難しいんですよ。私だって18年近く経過して俯瞰して見られるようになりましたし、亡くして数年じゃ落ち着きませんよ。現に大震災被害者はまだトラウマを抱えていらっしゃるじゃないですか。

自死遺族はまず自分を責めて、その次に自死者が死んだ原因を探し出して責めようとします。きっと遺族は神経ピリピリの状態で、共通点のあるこの作品に過敏に反応してしまったんだろうなって想像しています。

ましてや人の言葉のナイフで傷つけられて死を選んだのです。憎む心が抑えきれないのは想像に難くないでしょう。

出来れば、あのお母さんはツイッター並びにネットから距離を置いたほうがいいんじゃないかなぁ……とは思いますけど。

ネットってえぐいですからね。

私も趣味で書いている作品を投稿サイトに投稿して、掲示板でぼろくそに叩かれたり、匿名メッセージで傷つくことを言われたりしました。匿名で書いた作品に匿名で悪口書かれて、当時は大変傷つき、ネットが怖くて追いつめられたこともありました。

しかも叩かれた内容が作品の中身じゃなくて脱力ですよ。作者の年代とか関係ある?古臭いと言われてもそういう作風が好きなんだよ。と言ってやりたい。

エゴサとか絶対にしないほうがいいです。あれに懲りてもう何もしなくなりました。お金をいただいていない弱小アマチュアでもあんなふうに言われるんですから、有名人なら相当ですよね。

なんか自分の過去の傷を思い出してアンニュイ。

 

アニメは面白かったので、続きがあればまた観たいです。

アクアくん前髪変だけどかっけぇ。