カプアン通信

Wild city



一般に、郊外は自然が豊かで、動植物に恵まれている
都会は、環境破壊が進み、自然は望めない
そのように思われていると思います。

私も、大人になるまでそう考えてました。
東京の中野区というところで生まれ育ちましたが
たしかに、そこで暮らした30年近くの間に
あまり珍しい虫には出会えず、
野生動物に会うこともありませんでした。

ところが、20数年前に、実家を出て
中野区より都心で暮らすようになり
「!」と思うような出来事に次々遭遇しました。


まず最初に暮らした場所は、中央区の月島、そして勝どきでした。
銀座から自転車で10分程度の場所ですが、どちらの街も
中野ではあまり見なかった
カマキリ、バッタ、チョウなどさまざまな昆虫が多数生息してました。

そして、17年前に港区の東麻布というところで暮らしはじめます。

当時は仕事が忙しく、明け方まで起きている生活が続いてました。
ある夜中に、コンビニで飲み物でも買おうと外に出たとき
マンションの植込みに、大きめのネコのような生き物を見つけました。

キツネが獲物を捕まえるような、奇妙なジャンプを繰り返してましたが
私に気がつき「見つかっちゃった」と、ちょっと照れるような表情を浮かべてから
すっと、どこかに消えました。顏はタヌキに似て、鼻筋が白かったです。
後日、ハクビシンという生き物だとわかりました。



参考写真

関東では、小田原あたりには多数生息しているそうですが
都会の夜に徘徊しているとは驚きです。
「皇居内に生息している」という本を読んだことがあります。


そして7年前、現在の赤坂に越してきましたが
ここはさらに、都心とは思えないような生き物の宝庫です。

カマキリ、トンボ、アゲハチョウなどは珍しくありません
ある日、玄関にクワガタのメスが訪れました。



参考写真

そして、先日、サッカーのデンマーク戦を見て徹夜した朝
仮眠をとっていたら、外が騒がしくて目が覚めました。
最初、子どもたちが騒いでいて、そのあと、
お母さんが大声で旦那さんを呼んでました。

どうも、うちの前に蛇がいたようです。
本当は見たかったのですが、徹夜から寝入ったばかりだったので
騒ぎを聞きながら二度寝しました。

後日、近所の奥さんに聞いてみたら、巨大な蛇だったそうです。

実はいままでに、近所で蛇を見たという人に、2回会いました。
1回目は、6年ほど前、東京ミッドタウンに近い場所で。
2回目は、3年ほど前、隣のマンションの敷地を測量していた人です。
3人が見た蛇が同じ蛇かわかりませんが話の内容から
アオダイショウではないかと思います。



参考写真

近所の氷川神社に池があり、カエルがいるので
エサには困らないのかな?と思ってましたが、
アオダイショウが好むのは、ネズミや鳥だそうです。

お隣さんに、スズメの巣があるのですが
スズメも狙われるかもしれません。
カプアンが狙われないよう、要注意です。




それから、最近ヘビと同様注意が必要なのは、カラスです。

毎朝散歩する、近所のマンションには
「襲われる被害が出てます」という標識が出て
通行禁止の箇所もあります。

朝、ゴミをあさっているカラスに遭遇することがよくありますが
そういうときは、カプアは捕まえようと突進します。
カプアに捕まるようなカラスはいません。
逆に仕返しされそうで心配です。



我が家の中庭で、新たな野生を見つけました。
写真のジューンベリーの木の中に潜んでいます。

わかりますか?




【答え】

写真の中央付近におかしな枝があります。
これは、巨大な幼虫が擬態をしているのです。




ナンダおまいは?

ビニール袋ごしに手で捕まえても、枝のフリをして
硬直してましたが、アンジェロの前に置いたら
すこしくねりました。
かわいそうですが、ジューンベリーの葉っぱがなくなってしまうので
お引き取り願いました。


昔、中野で珍しい虫や、蛇に会わなかったのは
中野より、都心の方が自然が豊かなのか
それとも、この50年ほどで、都心に自然が戻ってきているのか
答えはまだ見つかりません。



さて、あと3時間ほどで、ワールドカップ8強をかけて
「日本 vs パラグアイ」がはじまります。
どんな結果が待っているか、ドキドキワクワクですが
いい試合を期待したいです。
そして、まだ夢は持ち続けたいですね!



サムライブルーにライトアップされたTBS本社
(今夜の試合の放映権をゲットして湧いています)




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コメント一覧

カプアンパパ
ももクリママさん
コンクリートジャングルであることは間違いないのですが、意外と、自然が残ってるようです。
私の住む街は人口が少なめなことも影響あると思います。私の育った東京都中野区は現在、日本の人口密度ランキング1位という嬉しくない評価があります。
田んぼは、私の住む区内で実験的に作っているようです。ひとつは六本木ヒルズの低層ビルの屋上。収穫量は60kgだそうです(笑)。最近は田町という駅の前でも新潟県と協力して作ってます。どんどん増えればいいのですが。

ハクビシンは、在来種か外来種かはっきりしない生き物だそうです。国内は四国と本州の東半分に生息しているそうなので、ママさんの近所のハクちゃんは本州の西限?
ヌートリアやアライグマは害獣として駆除されているようですね。外国から連れてきて放した人間が悪いですね。ヌートリアやアライグマは悪くないと思います。
ももクリママ
http://sskinako.exblog.jp
東京=コンクリートジャングル(←死語?)というイメージでしたが
パパさんのお散歩コースを見ているだけでも、ずいぶん東京にも緑があるんだなぁ~と思いましたよ。さすがに田んぼはないでしょうけど。
木立があるのはこれからの季節日陰ができていいですよね。
うちらの田舎じゃ、陽射しを除ける高い建物もなけりゃ、並木道のようなものもあまりありません。だだっ広い田んぼのあぜ道なんで、全くの日陰無し(汗)

私は見たことありませんが、ハクビシンは近所にも出るそうです。今日の新聞にはヌートリア(巨大なねずみ?)がいたそうです。アライグマとか誰かがペットとして飼っていたとしか思えない動物が次々と野生化していて、これまた困った問題ですよね。
カプアンパパ
りんごパパさん
日本代表は、強豪を相手に、よく闘いましたね。
昔は2時3時まで起きてるのは普通のことでしたが、寄る年波に勝てず、眠いです(汗)

「皇居の自然」の本にハクビシンが住んでいると書かれてましたが、皇居と東麻布はちょっと距離があるので、謎です。
住んでた場所は「狸穴(まみあな)町」のそばで、江戸時代はタヌキが出たようです。都心の自然も調べると面白いかもしれません。
カナブン! カプアも食べそうです(苦笑)
カプアンパパ
あずきママさん
都心は、大使館とか、企業の施設とか、部外者が入れない場所がたくさんあり、意外と緑も多いので昆虫や動物が多いんだと思います。
ハクビシンには驚きました。そういえば昔、麻布にニホンザルが現われて大騒ぎになったことがありましたが、あのサルも間近で見ました。あれは、自然かどうかわかりませんが。

このムシは、トビモンオオエダシャクと言うんですね。
あずきママさんはブログに昆虫の情報をいろいろ載せられますし、昆虫博士ですか!?
りんごパパ
寝不足です
http://ringosecretbox.blog88.fc2.com/
 とっても寝不足ですが、いい試合でしたね。
関東平野の西のはずれに住んでいますから、いろいろな生き物に出会いますが、ハクビシンにはまだお目にかかっていません。
 りんと散歩するようになってから、出会った生き物の名前を調べるのが楽しみになっています。
 我が家の沙羅の木にはカナブンが集まってきます。りんがとびついて食べようとするので要注意です。。。
あずきママ
カプアンパパさん、中野より都心の方が自然が豊かなのか、数十年の間に自然が戻ってきたのか、よくわかりませんねぇ。ハクビシンは見たことないですが。

青大将もトビモンオオエダシャク(シャクトリムシ)もいるんですね。

カプアンちゃんたちの「おことば」がとても楽しいです。いつも吹き出しちゃいます。
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