鰻

台風がたいへんですね。みなさん被害に遭われなかったでしょうか？
台風というと秋の印象がありますが、
8月上旬にこんなに大きな被害が出たことはあったでしょうか？
被害遭われたみなさま、お見舞い申し上げます。




我が家のアンジェロは
胴が長いので“ウナギイヌ”と呼ぶことがあります。




だから、というわけではないですが、先日うなぎを食べに出かけました。

8月1日は結婚記念日でした。
普通は“結婚記念日”にちなんだプレゼントなど交換するのかもしれませんが
たまにはうまいものを食べようと。
カプアンたちにはお留守番してもらいました。




実は、前から気になっていたお店があったのです。
近所のうなぎ屋さんです。カプアンママは“おいしいの？”と半信半疑でした。
でも単なるうなぎ屋ではなく、日本料理のコースでいただく鰻
とネット情報で知ったので、それでは。と許可が出ました。




この場所は、毎晩カプアンの散歩で前を通ります。

玄関は小さく、大きな看板などはない“隠れ家”のようなお店です。
赤坂　勢きね（せきね）




個室2部屋と小さなカウンターがあり、
昼夜ともコース料理のみなので、おそらく予約なしでは入れません。
昼も夜も3組しか入れないそうです。

乾杯はビールで。
お腹が膨れないように、年配の女将さんが
小さなグラスに1杯だけのビールを用意してくれました。
個人的には、ビールは小ぶりで薄い飲み口のグラスで飲むのが一番おいしいと思います。




箸に店名の焼き印。箸袋・コースターなどは白。
こだわりのあるお店はだいたいシンプルです。




一品目は　青森産ムラサキウニ

殻つきのウニを食べたのは初めてでした。
淡泊ななかにも上品な甘みがあり、美味！




カプアン家はふだんは、ワインかビール。
私はそれに加えて焼酎など飲んでます。
カプアンママが日本酒が苦手なんです。
（飲めないのではなく、悪酔いしやすいらしい）

しかし、この日は日本料理。
大将は日本酒もワインも研究しているという情報があったので、
今回は冷酒にして、すべて大将にまかせることにしました。

写真は、「お好きなお猪口、ぐい呑みをどうぞ」




一杯目は、天の戸　純米吟醸【生】　夏のランドオブウォーター




軽やかでさっぱりとした飲み口です。
ウニや二品目のお料理に合うのでしょう。




二品目は、熊本産馬刺し
これも絶品でした。舌のうえでとろけます。




三品目は　焼茄子と南蛮味噌
南蛮味噌はお酒の“あて”にもぴったり！




大将から「お近づきの印に」と、日本酒を1杯プレゼントされました。

山おろし純米吟醸　無濾過生原酒　遊穂　「ゆうほのあか」




さきほどの天の戸と違い、力強い辛口。
鰻に合うお酒のようです。

学生時代、高知の「司牡丹」という清酒が好きでしたが
司牡丹を思い出すような辛口でした。

グラスも素敵です。




四品目は　肝焼き

私は正直いって、肉も魚も内臓系は得意ではないのですが、これはおいしかった！
カプアンママは、
「肝焼きが一番おいしかった。もう一度これだけ食べに来たい」と言ってました。
ふつうの肝焼きと違い、身の部分もすこしついていて食べやすく作っています。




五品目は　白焼き

柔らかくて旨みたっぷり！まさに絶品。
ワサビと、藻塩（海藻から作った塩）、醤油でいただきます。
女将さんのお勧めは藻塩と山椒を混ぜてつける食べ方。これはおいしいです。

うなぎの産地は「宮崎」と聞きました。
他のお客さんと大将の会話では、養殖業者に特別につくってもらっている
と話されていたような・・・。

ちなみに、うなぎは、池ごとのエサの違いでも味が大きく変わるため
産地により、どこが一番おいしい。ということはないそうです。
また、貴重な天然うなぎにしても、エサが味に大きく影響するため
天然うなぎが全ておいしいわけでもないようです。




三杯目　醸し人九平次　純米大吟醸　human（ヒューマン）

酒蔵さんが、国境や民族や文化や性別などすべての境界を飛び越えていける
日本酒を志した。とのこと。
瓶がワインのようですが、味も白ワインに近い？
酔いがまわり微妙な味がわからなくなっています（汗）




徳利ではないですが、お酒を入れた容器が素朴で素敵です。

たまに、こだわりのお店がすごく高価そうな器を使われますが
素朴で好感が持てます。
とか言って、すごく高級な器かも！（汗）




六品目は　若布と胡瓜の出汁酢の物

出汁酢がいいです。女将さんから、どうぞお飲みくださいと勧められました。




そしてお食事。
カプアンママはひつまぶし。期待が高まります。




じゃ～ん！　
私もすこしもらいましたが、柔らかく上品なひつまぶしでした。




私は鰻丼。
厚みがあり、皮がパリパリで、中はふんわり柔らかく
力強い旨み！

銀座や築地の「竹葉亭」「宮川」など食べましたが
有名店に勝るとも劣らない一級のうなぎだと感じました。

大将は、うなぎの名店や日本料理店で修行し
赤坂の地で創業し8年。まだ40歳前後に見える若い方です。
ミシュランガイドにて★も獲得しています。




年配の女将さんは気さくな方で、
カプアンたちの話に興味をもっていただき、元保護犬だったことなど話しました。

なかなかコース料理は食べに行けませんが
いつかまた絶品のうなぎを食べに行きたいです。




うちに戻ったら・・・




お留守番ありがとね。

うなぎはあげられないけど、今度は一緒にドッグカフェなど行こうね。