Mujeres por Estorella Morente ～エストレージャ・モレンテのムヘーレス

１曲目のタランタ。ギターの音が流れ、エストレージャが歌い始めると、さっとアンダルシアの乾いた空気が流れる。エストレージャ・モレンテの故郷・グラナダの風。
２曲目はタンゴス。ご機嫌にフラメンコだ。
最近カンテもギターも聴いてなかったから、砂地に水が浸みこむように体に心にフラメンコが
浸みていく。
冒頭の部分を聴いただけでも、いいな！このアルバムと思ってしまった。

続く曲はZAMBRA・・・踊りの音楽のような民族色濃い一曲。アラブっぽい。
そしてとってもレトロな感じ。エストレージャの歌声も一層異国情緒を漂わせる。
でもハレオがオレーとかかるとやっぱりフラメンコなのね。

その次はベースの音にパルマだけで歌い出す。そこにギターが絡んでいく
「La noche de mi amor」
だんだんギターもハレオもパルマも盛り上がっていく。エストレージャの歌も。

それからピアノ伴奏でＪＡＺＺっぽい、またはシャンソンっぽい（？）雰囲気の曲へと続く。
様々なリズム、インストゥルメント、アプローチで多彩なエストレージャのカンテが楽しめる。
エストレージャのカンテは母なる大地のように豊かで魅惑的だ。



漂うようなYERMAはnanaのリズム。ギターも切ない。ロルカの詩だもの。
バンドゥーリア（弦楽器）の哀愁の音が響きファドみたいな民謡みたいな曲が続く。
そして次の曲タイトルは「PENELOPE CRUZ」～「VOLVER」だ、
パルマに導かれてギターがエストレージャの歌をうながす。

Volver,
con la frente marchita
las nieves del tiempo
platearon mi sien

Sentir, que es un soplo la vida,
que veinte años no es nada,
que febril la mirada
errante en las sombras
te busca y te nombra...


映画のワンシーンが鮮やかによみがえる。



いつまでもいつまでも聴いていたくなる声。
アルバムの曲はまだまだ続く・・・。ノリノリのブレリアもある。
この１枚のアルバムでまるで一本の映画を観るようにドラマチック。
久しぶりにフラメンコの魂に触れたような、そんなエストレージャの世界。
カンテに浸りたい時に聴いてみてほしい。



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