"Volver" por Estrella Morente ～「ボルベール」のサントラ

　　　　　　　　　　　　　　　　Volver・・・人の命は束の間の花
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０年はほんの一瞬・・・。

「ボルベール＜帰郷＞」のサントラは国内盤がない。でもネットで探すとUS盤とヨーロッパ盤が
見つかった。で、迷わずヨーロッパ盤を注文。もちろんスペイン製。
国内のサイトで在庫がみつかってよかった。
スペインから買うと送料が高いからね。しかもこのユーロ高！

音楽を手がけているのはアルベルト・イグレシアス（Alberto Iglesias）で、アルモドバルの作品では
定番のヒト。
あの名作「トーク・トゥ・ハー（Hable con ella）」も手がけている。
で、正直音楽的には「Hable con ella」の方が美しく印象的だったと思う。
カエタノの歌も良かったし、もちろんビセンテが一曲手がけている切ないメロディがエンドロールを
彩っていたからというのもあるけれど、どの曲も印象的だったような気がする。

確かにこの映画はまだ一回しか観ていないからそこまでいかないのかもしれないけれど・・・。（Hable con ellaは11回鑑賞！）

で、この「ボルベール」という歌。劇中ペネロペが情感たっぷりに歌い上げるのだけど、もともとは
タンゴの名曲とのこと。
プログラムによると、フラメンコ界の重鎮であるカンタオールのチャノ・ロバートが子供の頃に聞いて
感動し、それを後にブレリアのリズムで歌って本国アルヘンティーナよりもスペインで有名になったのだそうだ。

そして今回ペネロペの吹き替えで歌っているのがグラナダ出身の若手カンタオーラ・エストレージャ・モレンテだ。
録音はペネロペとアルモドバルも一緒にスタジオに入ってよい雰囲気の中で、エストレージャの父・
エンリケ・モレンテの指導の元に行われたとか。
贅沢な一曲なんだね。エストレージャの声は本当に心にしみる。

ぜひ原語で歌詞を・・・と思ったのに、このCDには歌詞がついていない。
で、どうやらこの曲も収録されているというエストレージャの最新盤「Mujeres～ムヘーレス（女たち）」には歌詞カードがついているとのことなので、こちらも早速注文して手元に・・・。
ムヘーレスのレビューはまた別記事で・・。

MUJERES por Estrella Morente ♪

「ボルベール」映画のレビュー♪