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Una voce poco fa・・・

日々のつぶやき、舞台の記録など。。

びわ湖ホール 第2回劇場サポーター基礎講座

2011年09月04日 | 劇場
<劇場用語・舞台用語編>
~音響デザイナーに聞く!舞台と音の生み出す魔法~

劇場周りの用語あれこれ、よく耳にする言葉の語源はどこから?など、なかなかのトリビアの数々でございました。
「これ知ってると、ちょっと自慢できます!」なんて言いながらユーモアたっぷり、楽しいレクチャーでした。
びわ湖ホール建設用地のお話、「びわ湖の遠浅の部分の水をせき止めて・・・・」っていうのは驚きでしたねぇ。
ご専門の「音」に関するパートでは実際に音を使ってデモンストレーションしてくださって。
「音」で「音」を消す・・・理論として聞いたことがあっても、それを実演されると「はぁ~!」って感じ。
実際の舞台ではセットによって演者に音の返りが良くないことがあるのでそういう場合は補うようにする、といったことも興味深いお話でした。

で、休憩時はやはりフローレス降板の話題で持切り。
今日ホールに来て初めて知った方も居て、チケットを買ってた組の方々はそりゃぁショックのご様子で。。

建物内には外人さんの姿がチラホラ。
ボローニャ関係のスタッフさんでしょうね・・・・。
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兵庫県立芸術文化センター バックステージ・ツアー

2010年05月02日 | 劇場
今年は中ホール。
去年の大ホールに引き続き参加してきました。

今回もいろいろと体験させていただいて楽しかったです~。
オケピット・・・ではなく前3列の座席を奈落のレベルへ下げた状態から客席レベルへ座ったまま上がっていくのが面白かったですねぇ。
大ホールよりも移動の距離(時間)が短かった分、照明や音響さんの説明を聞きながらの体験の時間がたっぷりあった気がします。

照明さん、私がピンスポットをいじって遊んでる間によっぴーさんがセロハンについて質問したら、本当にいろいろとお話して下さってましたねぇ。

写真もた~くさん撮ってきましたが・・・・そのうちに載せることにいたします~
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サンケイホール・ブリーゼ バックステージ・ツアー

2009年06月09日 | 劇場
14:00の部  事前にはがきで応募 

友人が行けなくなったので一人で参加。
他にもキャンセルが出たようで、私のグループは11名だった。(全員いれば15名)
受付でチェックを済ませると「A」「B]「C」とグループ分けされた名札を受け取り、集合時間まで会場内で上映されていた映像を見たりしながら時間を過ごした。荷物が邪魔だったのでコインロッカーに預けに行った。ロビー突き当りを右手に折れてトイレのある廊下の一角にロッカーが設置されていた。ロッカーの数はあまり多くなかったから、実際の公演では足りないんじゃないかな??という気もします。。

グループごとに集合し、ツアー開始。
私達はまず客席から始まった。客席前方に座ってステージを見ながら、まずは緞帳を降ろしてその説明から。こちらでは緞帳は1種類だけなので抽象的な柄のものにしている、ということでした。
客席の前4列は取り外してオケピットとして利用可能。また、サイドに花道の設置もできるとのこと。

ステージに上がって前方のラインに一列に並んで、緞帳を降ろしたところからカーテンコール体験。ピンスポットを当ててもらって、眩しさと共に熱さも体験する。
ステージから見る客席は2階席の傾斜がかなりあって壁のような感じでした。

ステージ後方になにやら枠組みがしてあって、その中に椅子が並んでいる。
ちょっとした船のような・・・・と思っていたらそれはセリの上に設置されていて、今度はそこに座ってセリを降ろしてもらう。ここでも奈落の底に・・・・。但し舞台下での探検は無く、そのまま座って説明を聞く。
後方にはスタインウェイのピアノが2台格納されていた。
旧サンケイホール時代から使っていたもので、ホール改装時に新品に買い換えることはせずアメリカへ送ってオーバーホールした、という説明がありました。
この輸送、私の前職場で担っていたのでした。って話をちらっと係の方にいたしました。

再びステージに上げてもらい、今度は上手側にある操作盤の説明。
緞帳やセリ、バトンを上げたり下げたりの速さの指定等、数値をインプットしていくんですねぇ。
続いて音響さん。歌手の人の足元のモニターの説明や、ステージ脇の返しのモニターで実際音を出してみると参加者一同「へ~~っ!」。皆さんこういうこと知らないんですねぇ。いろんなマイクを収納している引き出しを見せてもらって「これは太鼓の音用」なんて説明がありました。ステージ上に直に置いて足元で声を拾う横長の平たいマイクもわざわざ設置して見せてくださいました。

ステージ後方に移動。
ここに楽屋がありました。見せて頂いたのは7席ある部屋。
アップライト・ピアノとバスタブの付いたユニットバスがありました。
全て白で統一された部屋は少々落ち着かない感じもしますが・・・。

ステージ・客席の黒基調とは反対に、ステージ裏のスペースは全て真っ白でした。
これはビル全体のコンセプトだそうですが・・・・汚れも目立つし(搬入リフトのあたり、既に黒くなってました)、、何年か経ったときに・・・どうなんでしょうね。。

神棚のある壁には出演者達のサインがありました。
オープニング記念コンサートに出演したカレーラスの横には桂三枝師匠。
アントニーノ・シラグーザ&エヴァ・メイも発見。三谷幸喜さんやら小曽根真さんやら、いろいろと・・・・。

搬入のエレベーターは、意外と小さいんですねぇ。
アーティスト側持ち込みのグランドピアノを運び込むときは、脚を外して縦にして・・・と、大変なんだそうです。
次は1階最後部奥の音響さんの部屋へ。
歌手のコンサートの音を使って調整を実演。音量を変えたりエフェクトをかけたり・・・。

その隣の部屋は照明さんの調光室。
右側に手動の調整卓、左に自動のものがありました。
まずは手動の使い方の説明。3つのパターンを作れるので、1つ目を使ったあと2つ目のシーンの間に4つ目のセッティングをして・・・を繰り返す。
何回も上演されるお芝居などではこれを事前に記憶させておいて次々に切り替えていく、ということでした。
デモをしながら説明・・・と思ったら緞帳が下りてしまってなかなかできない・・・なんてこともありました。

2階席最後部の後ろのドアを抜けて、スポットライトの部屋へ。
このエリアは配管がむき出しになっている。
細い階段を上って、細いドアを通って入ったところでした。
スポットライト4台のうち1台だけ使ってデモのあと、2人ばかり実演させて貰ってました。ステージ上のスタッフさんが色々と動いて下さいました。
出演者が客席に下りても7列目までならスポットライトで追えるとのこと。

15:15頃? 予定時間より随分押してツアー終了。
2階席からの見え方をチェックさせて頂いた後、開館時に作成された立派な冊子を記念に頂いて、アンケートを提出して帰りました。

☆彡 写真撮影は不可でした。
棚に置かれていたヘルメットにも「Breeze」のロゴが入っていてなんだかオシャレでした。

<座席チェック>
E列までは傾斜がない。取るならその後ろからにしたほうが見やすそう。
2階席は、1列目でも前の手すりはほぼ視界に入らず快適な感じ。最後列の一番端でもとてもステージが近く感じられるが、すぐ横が壁なので音は良くないかも知れない。(これは1階席後方も同じ)
サイドのバルコニー席は、乗り出さないと見えないけれど、ステージとの距離がある程度あるので割と見やすいのではと思う。

 
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兵庫県立芸術文化センター バックステージ・ツアー

2009年05月03日 | 劇場
『芸術文化センターの舞台って どきどき!』 ~まるごと大ホール編09~      16:00の部 ¥500

受付で資料を挟んだバインダーと首から下げるホルダーを受け取って大ホールに入る。チケットをホルダーに入れて、これがバックステージ・パスとなる。

まずは客席に座って諸注意と、音響反射板の移動と美術バトンのデモンストレーションを見る。(これは先日のオープン・デーと同じでした。)
この日はオケピットも客席になっていてたので、ステージからオケピットへの転換のデモはなかった。
その後3班に分かれてホールを案内してもらう。
まずはステージに上がって、下手奥の搬入口へ。扉が開くとそのまま外のトラックから機材が搬入できるようになっている。下手奥だけでなく奥舞台にも扉があってそこからも搬入可能になっていた。

搬入口の扉には出演者のサインが

ステージに戻り今度はそのまま奈楽へ降ろしてもらう。ステージにぱっくりと穴が開いてしまうので、そこにはセキュリティーのためにネットが出てくるようになっていた。スタッフの方が操作するリモコンも見せて頂いたが、鍵を挿さないと作動しないようになっているようだ。

 奈落からステージ上のスタッフを見上げて


ステージの下を上手に回り、オケピット奥の通路を歩く。ここはステージ下で、オケピが狭いときにワーグナーピットとして使われる部分。オケピの部分は今日は客席になっているのが見える。下手側に回って、オケピ設置時に座席を収める部分まで行ってみた後、今度は階段を昇っていく。



ピアノを収納してある場所へ。
シャッターが降りていて、それぞれどのピアノがおいてあるのか、札が掛かっている。中は湿度の管理がされている。ベーゼンドルファーはふたを開けて鍵盤を見せてくれた。低音部の黒い鍵盤は通常の88鍵より下の音域の部分。話には聞いていたけど実物は初めて見た。本体ボディーも長くて威厳のある佇まいでした。



 これはスタインウェイ

ピアノ移動用の大きなエレベーターに乗ってさらに移動。
ステージ上部の美術バトンや照明を見下ろすレベルまで上がる。

 

客席天井裏の高さのところを通り抜けると、次は客席後方最上部の照明の部屋へ。
ここでスポットライトの体験。操作方法の説明を受けてステージ上のスタッフを狙って照明を当ててみる。私のグループは人数も少なく、他の人が遠慮していたので私と友人でずっと占領して遊んでいた。

 



続いてホール2階のロビーを通って音響室へ。ここは靴を脱いで入った。




音響システムについて説明を・・・というところで、私の前にいたオジサンがそばにあったキーボードに触れて変わった音が飛び出した。
思わず私が「あ、サンプラー・・・・」と呟くと、音響担当の方が「ネタばれになっちゃいましたね。。」と。
最初に配られた資料を見ながら「ホールのシステムも家庭のオーディオと基本的には変わらないんですよ」といった説明をして頂いた後、室内の機材についてひと通り説明。続いて仕事の一部を紹介、ということで佐渡マエストロ指揮の「蝶々婦人」の映像を鑑賞。舞台の映像と共に別のモニターには指揮棒を振る佐渡氏の姿が映し出される。「佐渡さんの指揮の中で僕ら(音響さん)への指示もあるんですよ。」そのシーンで佐渡さんが左腕を振り下ろすと大砲の音が鳴る。この音を出すのが音響さんの仕事。

ということで、体験コーナー。
「どなたかやってみたい人~?」という問いかけに誰も応えないので「んじゃ、私が」と志願した。
もっと直前からなのかと思ったら、先程の映像をもう一度最初からで、なかなかそのシーンが来ない。その間にドキドキしてきちゃったじゃないですか~。
横に置いてある楽譜を見ながら「今この辺です」と言われて追っていくけど、そうすると指揮が見られないのよね~。そろそろかな~と思いながら画面を見ていると、いよいよその瞬間。大きなオレンジ色のシールが張られているキーを押すと無事に「ドーン!」と音が出た。タイミング合ってたかなぁ? 音響さんには「明日からここで働いて下さい」と言って頂きましたが。。(お上手ですね~)

 左ページ3段目の最後、「大砲の音」の指示が


最後に楽屋のあたりを見せていただいた後、再びステージへ。
音響反射板を前に移動させてコンサートホールのスタイルに戻すの見学して、反射板の後ろ側をうろうろして、ツアー終了。
帰り際には先日に続いて座席の見え方チェックをしたりして最後までホール内にいました。

2時間かけてのバックステージ・ツアーはいろいろと盛りだくさんで、たっぷりと楽しませて頂きました。



 主役級の方の楽屋 鏡の奥にピアノがあります

 大部屋

 建設中に遺跡が見つかったそうです

 
楽屋の通路には翌日の公演用に準備されたお花がありました

☆彡 写真提供よっぴーさま、ご協力ありがとうございます~
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兵庫県立芸術文化センター・オープンデー

2009年04月24日 | 劇場
10:30~18:00 全館一斉に開放してのイベント。開館4年目で初の試みです。
周辺の地域と一体となって「にしきたフェスティバル2009春」の一環。

(研修室にて)
11:15~ オープニング・バレエ・ガラ「春の祭典」(公演記録映像鑑賞)
13:00~ 「芸術文化センターの作り方」(レクチャー)
      講師:江副 敏史((株)日研設計)
15:00~ 「オペラハウスとコンサートホールが瞬時にチェンジ!」
      講師:林 伸光(ゼネラルマネージャー)
17:00~ 「オペラ名場面集」(公演記録映像鑑賞)

これらのレクチャー・映像鑑賞の整理券を10日に行ったときに貰っていたので、全部参加することにすると・・・・
ホール見学等の時間が細切れになってしまいました。。
(ほかにもミニ・コンサートやクイズラリー、パネル展示などいろいろありました。)

大ホールでは11時~(途中まで)と12時半~・14時~の「舞台機構デモ」を見にいって、続いて「舞台機構体験」に参加。
「デモ」ではコンサートホール仕様から音響反射板を後方に移動して袖幕を下ろしてオペラ・バレエ仕様に変えたり、美術バトンを音楽に合わせてコンピュータ制御で自在に動かして見せたり。
 後退する音響反射板


「体験」ではステージに上がり、オケ・ピットの部分に乗ったままオケピットのレベルまで下がる、というのと、照明さんのお話、音響反射板の移動を間近で見る、などがありました。音響反射板の動きに合わせて後ろでレールの蓋が自動で開閉しているところまで見ることができました。
 オケピットからステージを見上げて


ステージ上も楽屋も隅々まで自由に見て回ってOKで、もちろんスタッフの方々が要所要所にいらして危険の無いように気を配り、質問に答えたり説明されたりしていました。Gマネージャーさんは、レクチャーの後には自ら案内役になって説明なさっていました。 

客席奥が明るいのは、開放されたホール入り口からホワイエのガラス張りの窓越しに差し込んだ光が入っているから。


楽屋口横や舞台下手奥の搬入口の扉や壁にアーティストの方々のサインがありました。これからもっともっと増えていくでしょうね。



この先がステージ



衣裳部屋はこんな感じで・・・
  

<研修室にて>
「春の祭典」
当時製作担当された方の解説を交えての上映。
色々検討した結果、今回はゲネプロの映像が採用されたそうで。。
ダンサーの中にるみちゃんを無事発見できました。
衣装やセットはフィンランドバレエからお借りしたということでした。かつらもヘルシンキでの製作です。

「芸術文化センターの作り方」
実はこれがこの日一番面白かった。震災前から企画・設計に携われた方がお話されました。パワーポイントを使ってのスライドもとても丁寧に作られていて、さすが!でした。
震災前の計画では商業施設も組み込んだ大掛かりな施設だったのですね。
震災後、コストを押させたシンプルな仕様に変更されて工事着工、開館にこぎ着けたのでした。
使い易さを考えて大・中ホールの搬入口がステージと同じレベルにあり、楽屋もステージ近くに配置されていること、事務部門も採光を取り入れた明るい部屋になっていること、出演者用のキャンティーヌ(食堂)やラウンジもあるとのこと、太陽光発電パネルが大量に設置されていて、環境に優しい造りになっている、等といった説明が聞けました。そうそう、女性用トイレをできるだけ多く設置した、その数は恐らく日本一ではないか?とのことでした。
ホールに使われた無垢材は南アフリカで植林されたものをベネツィア郊外で加工して運ばれたものだそうです。
壁面にタイルではなくレンガを使用しているのは、傷が付いても経年の年輪として刻んでいくように、とのことでした。
使用された木材やレンガ・厚さ25ミリのガラス板のサンプルも見せて頂きました。
音響設計のお話が出ていたので、レクチャー終了後、大ホールのどの辺りが特に良い音で聴けるのか、尋ねてみました(^^)

「オペラハウスとコンサートホールが瞬時にチェンジ!」
大ホールでの見学と一部内容重複でしたが、見てからお話を聞くとよりよく分かる、ということで。あと、シューボックス型、アリーナ型といったホール形状の違いについての説明、それぞれの代表的なホールの紹介などがありました。
あと、ホールに設置のピアノ(スタインウェイ3台、ベーゼンドルファー1台、ヤマハ1台)を選ぶ際のブーニン氏の様子が写真とともに紹介されました。何台も並んだピアノを何度も弾き比べて、ダメなもののフタを閉めていって、選んでいったとのことでした。
大ホールのオペラ・カーテンはMETと同じものだそうです。確かに色が同じ・・・ですね。

「オペラ名場面集」 (この辺にくると、もう疲れてあまり集中できず・・・。)
'08年7月「メリー・ウィドウ」
'08年4月「蝶々婦人」
'07年7月「魔笛」
の映像が抜粋で紹介されました。たった1時間では収まり切らないということで、15分ほど延長することになってしまいました、と冒頭に断りがありました。(全然OKよね!と隣の席のマダムと相槌を打ったりして。。)
記録映像なので原語上演分も字幕は無かったですが、それぞれの上映前に解説がありました。キャスティングにあたって演出家から体型の指示なんかもあったようで(^_^;)、でも人選は終わっていたので指示通りにはならなかったけど、それはそれで面白かった(と演出家も言っていた)なんて話もありました。
「メリー・ウィドウ」の衣装はイタリアで製作して貰って、それをレンタルという形で使用したそうです。

☆彡 空き時間には座席表を貰って2階~4階席の見え方チェックをしました。前のバーが気になる席、案外良く見える席、1つずれただけで見え方がかなり違ったり。記憶が薄れないうちに清書しておかなきゃ。。
1階サイドは時間切れで行けなかったけど、5月3日のバックステージ・ツアー(まだ行くんかい!?)の時にはチェックできるかな?

大ホールと研修室を行ったり来たり、時間ギリギリになって走って戻ったりで結構疲れましたがとっても楽しい1日でした。小ホールに行く時間が無かったのがちょっと残念。。
そうそう、1階にある第1~第5スタジオも見てきました。第5以外は踊るにはちょっと狭いですね。全てリノリウム敷きにはなっていましたが。。
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