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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高校野球秋季大会終了 さあ2年ぶりの選抜へ

2020年11月17日 | 高校野球

16日に行われた秋季高校野球東京大会をもって、
今年の高校野球公式戦が終了。

球児たちは冬のシーズンを越して、
いよいよ2年ぶりの選抜へと向かって行きます。

今年の秋季大会は、
コロナ禍で何もかにもがイレギュラーだった昨年度を経験した世代が、
新たな時代に向かってリセットした最初の大会。
強豪校も新鋭校も、
新たな覚悟をもって臨んでくれていました。

その結果、
なかなかレベルの高い、
いい試合が各大会で繰り広げられていましたね。
各大会の結果です。


≪秋季大会結果≫  *赤太字は現時点で有力

北海道(選抜枠1)
優勝   北海
準優勝  旭川実
ベスト4 知内 
ベスト4 時習館

東北(選抜枠2)
優勝   仙台育英(宮城)
準優勝  柴田 (宮城)
ベスト4 花巻東(岩手) 
ベスト4 日大山形(山形)

関東・東京(選抜枠6)
優勝   健大高崎(群馬)
準優勝  常総学院(茨城)
ベスト4 専大松戸(千葉) 
ベスト4 東海大甲府(山梨)
ベスト8 東海大相模(神奈川)
ベスト8 鎌倉学園(神奈川)
ベスト8 国学院栃木(栃木)
ベスト8 木更津総合(千葉)

優勝   東海大菅生
準優勝  日大三
ベスト4 関東一 
ベスト4 二松学舎


東海(選抜枠2)
優勝   中京大中京(愛知)
準優勝  県岐阜商(岐阜)
ベスト4 三重  (三重) 
ベスト4 岐阜一 (岐阜)

北信越(選抜枠2)
優勝   敦賀気比(福井)
準優勝  上田西 (長野) 
ベスト4 関根学園(新潟) 
ベスト4 星稜  (石川)

近畿(選抜枠6)
優勝   智弁学園(奈良)
準優勝  大阪桐蔭(大阪)
ベスト4 市和歌山(和歌山) 
ベスト4 京都国際(京都)
ベスト8 天理  (奈良)
ベスト8 神戸国際大付(兵庫)
ベスト8 龍谷大平安(京都)
ベスト8 智辯和歌山(和歌山)

中国(選抜枠2/3)
優勝   広島新庄(広島)
準優勝  下関国際(山口)
ベスト4 鳥取城北(鳥取) 
ベスト4 米子東 (鳥取)


四国(選抜枠2/3)
優勝   明徳義塾(高知)
準優勝  聖カタリナ学園(愛媛)
ベスト4 鳴門  (徳島) 
ベスト4 小松  (愛媛)

九州(選抜枠4)
優勝   大崎  (長崎)
準優勝  福岡大大濠(福岡)
ベスト4 明豊  (大分) 
ベスト4 宮崎商 (宮崎)


最大のサプライズは、
やはり九州大会の大崎の優勝でしょう。

清峰で吉田監督(現山梨学院監督)とタッグを組んで無名の公立校を鍛え上げ、
甲子園で全国制覇を成し遂げた清水監督が就任して、
ぐんぐん力を上げてきました。

昨年も長崎県大会では秋、夏、そしてブロック大会などを通して全大会に優勝。
急激に力を伸ばしてきたチームですが、
この九州大会制覇は正直驚きました。

しっかりしたチームのようですし、
選抜で見ることが出来るのをとても楽しみにしています。
清峰が公立校でありながら甲子園で一気に強豪の仲間入りしたような”におい”を、
この大崎にも感じることが出来ますね。

注目の近畿大会では、
智弁学園が大阪桐蔭を決勝で下して優勝。
選抜でも有力な優勝候補に挙がることは間違いないところでしょう。

タレントぞろいの今年の智弁学園は当初から「今年のチームは強い」と言われていましたが、
県大会決勝でライバルの天理に完敗、
そして近畿大会の初戦でも滋賀学園に土俵際まで追いつめられましたがそこから逆転勝ち。
この一勝で悪い流れを吹っ切ったかのように、
その後は一気に近畿の頂点まで駆け上がりました。

前川、山下中心の中軸は超一流。
エース西村も安定感を増して、選抜二度目の優勝へ視界は良好ですね。

その智弁に屈したものの、大阪桐蔭は今年も爆発的な強さで選抜では間違いなく「優勝候補筆頭」を張るでしょう。
打線の破壊力は例年通りで、エース松浦を中心とした投手陣も他校がうらやむ陣容。
新たな伝説を作る可能性を秘めた超大型チームだという事は確かですね。

近畿はその他では、注目のエース小園を擁する市和歌山と初出場を狙う京都国際の出場が確実。
さらに二校という中では、地域性も加味して神戸国際大付属が当確、残る一校をベスト8進出時の3校で争うことになりそうですが、準々決勝コールド大敗の天理、県大会と同じ市和歌山に完封負けの智辯和歌山は分が悪く、龍谷大平安が最後の枠に滑り込むのではないかとみます。

東海は昨年同様に中京大中京、県岐阜商の名門校がワン・ツーフィニッシュ。この2校で決まり。
北信越は厳しい試合を粘りで勝ち抜いた敦賀気比が制覇。準優勝の上田西との2校が選抜に出場することが濃厚。
四国は名門の明徳義塾が圧倒、聖カタリナ学園にもうれしい報告が届きそうな気配です。
中国は広島新庄、下関国際の「新興名門校」2校が選出される予想ですが、中四国の5校目の選出はどうなるのでしょうか。
一応四国の3番手は戦いぶりから小松と見ますが、この小松は県大会3位校であるという事と、同じ愛媛の聖カタリナが出場をほぼ確定しているという事から、なかなかネガティブな要素が揃っています。一方の中国3番手は鳥取城北と見ますが、こちらは県大会を圧倒的に制し、中国大会準決勝での戦いぶりも良く、おまけに山陰地方から唯一の可能性のある学校という事で、この「中四国5番手争い」は鳥取城北に軍配が上がりそうです。

東北は仙台育英が圧倒的な戦いぶりを見せて優勝。いよいよこのチームで全国制覇を狙いに行きます。そして選抜の東北枠は2校。この2番手は、議論になりそうです。準優勝を飾ったのは県立校である柴田。長崎の大崎と並び、出場すれば話題を呼びそうな学校ではあります。しかし公立校であるという「そのこと」を抜きに、これまでの選抜の選考基準に照らした場合、準決勝で仙台育英と0-1という大接戦を演じた花巻東も浮上してくるのではないかというのがワタシの見立てです。
柴田はこの秋、仙台育英と県大会準決勝、そして東北大会決勝と2度対戦。2-12、1-18といずれも10点以上の差をつけられての大敗となっています。東北大会の決勝は「エースが投球数の制限で投げることが出来ず」という要素があったものの、2戦続けての大敗は印象が何と言ってもよくありません。
一方の花巻東。
こちらも県3位校というのが少し影を落とすものの、東北大会では投手陣がアピール、準決勝の仙台育英戦でも0-1とロースコアの接戦を演じており、選出されても何ら不思議ではなさそうです。宮城2校という地域性の問題も、ひょっとしたら議論されるかもしれません。
まあしかし、高野連が選ぶというところから見て、柴田はなずさないだろうなア・・・・・・というのもワタシの本音の部分ではあります。

関東・東京はいつも6校目の選出が議論を呼びます。
なんだかいつも「6校目の選出濃厚」と見られているチームが落とされる傾向があったりして、読めない選考です。
今年は「関東5校め」は明確に東海大相模だと思われます。8強で敗れた4チームを比べると、1勝もしていない木更津総合がまず落とされ、栃木1位の国学院栃木も、準々決勝のコールド負けと、投手力の弱さがネックになりそうな気配です。さらに鎌倉学園は東海大相模に県大会決勝で大敗しており両校の「序列化」は明確で、不利は否めません。
ということで、関東5校目は関東大会準々決勝でサヨナラ負けの東海大相模だと思いますが、その東海大相模を破った東海大甲府が次戦である準決勝でまさかの6回コールド負けを喫してしまったことから、東京との争いに目を移すと、なんだか混とんとしてきたというのが実情です。
そしてその関東5番手と選考で争う「東京2番手」には準優勝の日大三があがります。
この名門校、この秋はやや対戦相手にも恵まれ勝ち上がってきましたが、今年のチームが「強い」という印象は全く残せませんでした。本命と目された帝京を破りあがってきた小山台戦で1-0、準決勝の二松学舎戦で8回まで無安打、決勝でもほとんどヒットが打てずに敗れるなど、かつての「強打三高」の面影はまるでない、投手力を中心としたチームに変貌、しかし東海大相模と単純に戦力比較をした場合、劣勢であることは間違いないと思います。よく選抜選考の基準となる「投手力」でも、東海大相模はエース石田が控えており、やや劣勢ですね。
しかし「高校野球オヤジ」として深読みすれば、選考の中で東海大相模が選ばれると『関東・東京選考の3校で、東海大系列の学校が3校』というのが、どうも引っかかったりしています。いろいろと後付けの「選考基準」はつけられるものの、その本音は「3校じゃあ、多すぎる」と嫌気される可能性、十分にあるなあ。。。。。。。。そんな風に思っていますので、選考を見るとき楽しみにしておいてもらえればと思います。
今年も「実力を度返しにしたまさか」が、関東・東京地区では炸裂するのか?!
いつもの年のように明治神宮大会が開かれていれば、少なくとも「地区のレベルの優劣」が少しはつまびらかになったのではありますが、今年はそれもないのでね。


まあ、
そんなこんなで、
選抜の話題ができるという事こそが、
幸せなんだなあと感じています。

先日来年の選抜大会は有観客(上限2万人ぐらい?)で開催される方針だという報道がありました。
そうあってほしいですね。
でも、今の感染状況の拡がりをみていると、
何とも先のことはわかりません。


ワタシは「選抜大会」というもの自体については、
ここ数年少し懐疑的に見ていた部分もあったのですが、
正常開催されないという年を経ると、
桜の咲く季節に野球の季節到来を告げるこの選抜が、
愛おしく感じていたりもします。

球音が響く春を、
待ち望んでいます。




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