大相撲は昨日が中日8日目。
優勝争いでトップを行く大関・貴景勝と小結・照ノ富士は、
共に全勝でこの日を迎えましたが、
この日の相撲では明暗が分かれました。
貴景勝は盤石の立ち合いからの引き技で全勝を守りましたが、
照ノ富士は力の入った攻防の末大栄翔の押しに敗れ黒星がつきました。
まあ、
まだ中盤戦。
これからどうなっていくのか・・・・・と興味津々ですが、
優勝争いはこの2人に絞られているのだけは間違いなさそうですね。
一方前日の7日目を前に、
元大関・琴奨菊が引退を発表。
昨日オンラインでの記者会見が行われました。
大関まで上り詰め、
圧力のある押し相撲、ガブリ寄りと、
笑うと目がなくなってしまうような人懐っこい笑顔で、
多くのファンを獲得した人気力士でした。
何とってもハイライトは、
10年にわたり優勝のなかった日本人力士として、
壁を破って優勝した2016年の初場所ですね。
もう5年近く前になるんですね。
その場所ですでに大関在位26場所目だった琴奨菊ですが、
もちろん優勝したことはなし。
さらに言えば典型的な「クンロク大関」で、
優勝に絡んでいったことはただの一度もないと言ってよかったと思います。
しかしながら、
この場所は凄かった。
何がそうさせたのかはわかりませんでしたが、
この場所の琴奨菊はまさに「覚醒」という言葉がぴったりくるような、
全く別人になったような強さ、鋭さを身につけた力士でした。
立ち合いでの迫力満点のぶちかましで、
何しろ横綱の白鵬、日馬富士、鶴竜の3人を相次いで倒しての優勝ですから、
その価値は極大で、
優勝杯が光輝いて見えました。
その優勝の前から、
最後の仕切りに行ったときに背中をそらせる「琴バウアー」を行っていましたが、
優勝した時は話題に上がりましたね。
そして優勝した直後に、
本当にきれいなお嫁さんをゲットしたという事もあり、
まさに人生の輝ける瞬間だったのではないでしょうか。
その後は押し相撲の力士には宿命ともいえますが、
ケガとの戦いに明け暮れた土俵人生だったと思います。
1年後には大関から陥落、
その後体調が戻るという事はありませんでしたが、
番付を下げても一番一番、
真摯に相撲を取り続けるという姿は、
多くの相撲ファンの胸を熱くし、
大関時代より、より多くのファンを獲得したのではないかと思ったりもします。
大関という地位を極め、
また一瞬のチャンスをつかみ取って幕内最高優勝にも輝いた相撲人生は、
素晴らしいものだったのではないかと思っています。
中高を高知の明徳義塾で過ごし、
その高知県出身の豊ノ島とは同学年で切磋琢磨して強くなりました。
今年豊ノ島が引退し、
更に琴奨菊も引退。
なんだかホント、
寂しくなりますね。
大学相撲出身がほとんどを占める現在の角界にあって、
琴奨菊も豊ノ島も、
高校出身力士。
18歳からプロの力士として長く相撲界に生き、
本当に素晴らしい業績をいくつも残してくれました。
お疲れさまでした、そしてありがとうございました。
実は私事ですが、
7日目にワタシ、
国技館に行っておりまして、
行きすがらに琴奨菊の引退を知りました。
いつもワタシ、
国技館に顔を出すときは、
ベテランの力士の相撲を「これが最後かもしれない」と思って見るのですが、
今場所は琴奨菊に『引退のにおい』を少し感じていたので、
7日目に見るのを大変楽しみにしていました。
国技館について引退を知り、
本当に脱力してしまいました。
なんだかそういうにおいを感じる、
松鳳山と勢の相撲には、
いつもよりうんと見ていて力が入ってしまいましたね。
二人とも、
頑張ってほしい。
異例ずくめの今場所も後半戦へ。
最後はどうなるのでしょうか。
それにしても。。。。
11月に両国で相撲を見ることが出来るというのは、
うれしいことではあるのですが、
どうしても季節的なものに違和感を感じずにはいられませんね。
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