【第43回 明治神宮大会】が、
快晴の下神宮球場で開幕しました。
日中と夕方の寒暖差が激しいこの時期。
観戦していても、
日中はシャツ一枚という”いでたち”が可能ですが、
日が沈むと”ジャンパー”+”ブランケット”が必要になります。
なかなか厳しい観戦なんですが、
今年最後の全国大会に集まってきた各校の熱い戦いで、
グラウンドはヒートアップの一日でした。
第1・第2試合は【高校の部】。
第1試合では2年連続出場の北海道・北照高校が、
昨年に続いてマウンドに上がったエース・大串の力投で近畿の覇者・京都翔英を破りました。
京都翔英は全国規模の大会には初出場。
スタンドには急造(OB?)のブラバンも現れ、
にぎやかな応援を繰り広げてくれました。
第2試合はセンバツ連続出場を決めている常連の両校・浦和学院vs高知の対決となりました。
試合は終始浦学が押し気味に進めましたが、
終盤にもつれて高知は『あわや』というところまで追いつめました。
特に4番の和田恋は3塁打、2塁打、2塁打、タイムリーの4打数4安打と大当たり。
一躍センバツの”目玉選手”に躍り出ました。
同点・逆転を狙った最終打席は、悔しい【敬遠】でした。
『またかあ・・・・』
という高知ベンチの嘆きが聞こえてくるようでした。
(夏の高知県大会決勝でも、4番が連続敬遠で敗れ去りましたので)
第3・第4試合は【大学の部】。
注目は第3試合に登場した三重中京大学。
白を基調としたユニの胸には筆記体でChukyo。
甲子園でおなじみの中京大中京高校とほぼ同じユニです。
この三重中京大学。
注目はエースの則元。
先のドラフトで東北楽天から2位指名を受けた豪腕。
この日も最速151キロ、
その他も9回まで140キロ台後半の速球をビシビシと決めていました。(タイプとしては、中継ぎ、セットアップに向く気がしますね。)
その則本のピッチングも注目しましたが、
それ以上に注目したのは、
この三重中京大学が今年度限りで『閉学』する学校だから。
経営不振による閉学で、
2009年からは新規の入学者を募集していません。
つまり今大学には、
4年生しかいないってこと。
当然野球部も左に同じ。
4年生部員20数名のみのチーム構成です。
今年の春の全日本大学野球選手権に出場を果たし、
『最後の花道を飾れたな』
と思っていましたが、
いかにエース則本を擁しているといいながらも、
『まさか秋の神宮大会には出場できないだろう』
と思っていました。
しかし、
三重学生野球リーグを全勝で制すと波に乗り、
東海地区大会も勝ち上がり、
最後は東海・愛知・北陸3連盟代表決定戦では、
全日本4強の愛知学院大学などを倒して見事に制覇。
『秋の全国大会』
へのキップも取ってくれました。
『まだまだこの仲間で、野球やるぞ~』
という気迫、
感じることが出来ましたね。
エース則本はまさに八面六臂の大活躍。
3連盟代表決定戦では、
強豪との戦いに4連投。
決勝の愛知学院との戦いでは、
雨で途中降雨コールドになった7イニングの翌日、
しっかりと9イニングを1失点に抑えました。
そしてこの1失点が唯一の失点。
【大エース】
を擁した三重中京大は、
勇躍全国の戦い、
『三重中京大という冠を背負っての、最後の戦い』
に臨みました。
シートノックでのハツラツとした動き。
全選手がこの場に立っていることがうれしくてしょうがないというような、
『野球の原点』
を見るようなチームでした。
試合は守備が乱れて則本が4失点を喫しましたが、
打線が粘って京都学園大を打ち崩して6-4.
『強豪相手に、こんな勝ち方もできるんだあ』
というところを見せて嬉しい初戦突破。
しっかりとした戦いを見せてくれました。
いよいよ2回戦で、
【六大学代表】法政大に挑みます。
DeNAドラ2の三嶋に対して、
則本がどれくらい頑張りを見せられるか・・・・。
ドラ2対決に注目です。
後世に『三重中京大』の名前を残すような戦いを期待しています。
*それにしても京都学園大のベンチに元気な『ヤジ将軍』数名がいましたね。
元気でした・・・・。決していい意味で言ってるんじゃないですよ。
大学野球だし・・・・・。一生懸命なのはわかるけど、あまりに失礼な物言いを続けるのは、
やめた方がいいよ。品格の問題だからね。
スタンドも然りでしたしね。バカ騒ぎもほどほどに。(大学野球だしね。自主運営でしょうから。)
第4試合は、ドラ2の2名の選手を擁する道都大の戦いに注目。
エース佐藤(オリ・ドラ2)は、
則本の後に見たので、球が散ってさほど見栄えのする訳ではないこの日のピッチングではあったものの、
それでも後半まで福岡大の打線を抑えきったのは評価に値するでしょう。
キャプテンのショート・大累(巨人・ドラ2)は、
守備に見るべきものはあったものの、
線があまりにも細く見えたので、
プロ野球に入団してからどう変わっていくかということでしょう。
それよりも福岡大の3年生でこの日先発した行弘投手。
彼が印象に残りました。
140キロ前後の球速の投手ですが、
いわゆる『大人の球』を投げていましたね。
低めにコントロールできる制球力もあり、
道都大打線を6回までパーフェクトに抑えました。
ドラ1確実と言われるライバル、九州共立大の大瀬良に追いつき、
来年のドラフト候補に躍り出てくるでしょうか。
試合前の記念撮影
第4試合は始まる前からナイター
【第1日結果】
≪高校の部≫
北照(北海道) 3-1 京都翔英(近畿)
浦和学院(関東) 4-3 高知(四国)
≪大学の部≫
桐蔭横浜大(関東2) 7-0 松山大(中四国)
三重中京大(東海) 6-4 京都学園大(関西2)
福岡大 (九州) 3-1 道都大(北海道)
明けて昨日は、
寒空の中1回戦、2回戦が行われました。
【第2日結果】
≪高校の部≫
仙台育英(東北) 6-2 県岐阜商(東海)
関 西 (中国) 3-2 安田学園(東京)
≪大学の部≫
富士大 (東北) 5-2 国際武道大(関東1)
桐蔭横浜大(関東2) 5-2 大阪体育大(関西1)
富士大の多和田投手は、ノーヒットノーランを達成です。
まだ1年生。末恐ろしい”大器”ですね。
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