大相撲初場所 日馬富士 逆襲の優勝！

≪大相撲初場所≫

日馬富士が、
１４日目に苦手・鶴竜を寄り切り、
横綱としての初優勝を決めました。

先場所新横綱になった日馬富士。
新横綱としての場所は、
怪我を抱えていたことや、落ち着かない周囲の雰囲気に本来の相撲が取れず、
わずか９勝で終わってしまいました。

そこで巻き起こった、
周辺の厳しい声。
『９勝は横綱としては駄目』
というものから、
『来場所も一桁で終わるようであれば、引退勧告も』
という過激なものまで。

わずか１場所取っただけで、
日馬富士は横綱になったということの意味を、
骨の髄までわかってしまったんではないでしょうか。

そんな中での今場所。

日馬富士は体調の良さもあったとは思いますが、
初日から持前の速い相撲が復活し、
見る見るうちに白星を積み重ねていきました。

『これぞホンモノの日馬富士』

全ての相撲ファンはそう思ったと思います。

そして、
日馬富士の『横綱相撲』に酔いました。

昨日、今日の”速さ”を見ていると、
日馬富士の相撲の【華】がよく見えてきますね。

この相撲を取り続ければ、
少なくとも自分より下位の力士には、
負けるというシーンが浮かんでこないですね。

今場所の優勝で、
名実ともに日馬富士は『東西の横綱』となり、
白鵬の強力なライバルになったと思います。

完全に、
【２横綱が並列で並び立つ】という、
まことに望ましい状況になったと感じています。

この、
持ち味の違う東西両横綱の存在こそ、
角界が長く望んでいたものだと思います。

今日の千秋楽は、
優勝が懸かっていないとはいえ、
両横綱の力の入った相撲が見られるはず。

やっぱり千秋楽の結びは、
横綱通しの”力相撲”じゃなきゃね。

そういった意味でも、
今日の千秋楽は、
楽しみにしています。


ところで、
すでに【引退】が既定路線になってしまったとはいえ、
最後まであがき続けている高見盛の姿、
目に焼き付けておきたいです。

不器用だけど、
常に一生懸命土俵を務め、
最後まで取り切った彼の相撲人生に、
拍手を送ります。

ご苦労様でした。

ということで、
今日の千秋楽は、
いろいろな意味で見どころの多い一日となりそうです。