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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第92回全国高校野球選手権大会 予選展望≪関東≫

2010年07月01日 | 高校野球
第92回全国高校野球選手権大会 予選展望

【茨城】(104校)
常総学院が5連覇を狙うも、他校に先行許し苦しい戦い

◎ 下妻二
○ 常総学院
△ 土浦湖北 水戸桜ノ牧 水戸商 水城 波崎柳川 

常総学院は、秋の大会を新型インフルエンザ渦で不戦敗。これでケチがついたか、春の大会でも早々に敗退。投打の軸を中心に練習試合では実績を残しているものの、公式戦の実績が全くないチームだけに、夏勝ちあがっていけるかは未知数だ。そこで本命には春優勝の下妻二をあげる。昨春の選抜で好投したエース坂入の安定感は買える。しかし絶対でないだけに、土浦湖北、水戸桜ノ牧といった”悲願の初”を狙うチームにもチャンスは十分の混戦になりそうだ。

【栃木】(63校)
やはりレベル低下が否めない。リードするのは作新、青藍だが・・・

◎ 作新学院
○ 青藍泰斗 文星芸大付
△ 矢板中央 栃木工 真岡 佐野日大

ここ数年の凋落傾向が顕著な栃木県。その傾向は今回も現れそうで、残念ながらレベルの高くない中でのどんぐりの背比べだ。その中では2年連続を狙う作新学院が一番安定している。昨年30年という夏の甲子園出場の空白期間を埋め、今年もその勢いは持続。対抗には春優勝でエース関根を持つ青藍泰斗と2枚看板の投手陣がいい文星芸大付が双璧か。しかし、”サッカーに続け”とばかり秋・春に実績を残した矢板中央、プロ注目のバッテリーが頑張る栃木工、真岡に名門の佐野日大なども虎視眈々と代表の座を狙っている。

【群馬】(67校)
レベルの高い上位の叩き合い。2枚の左腕持つ前橋商が最有力。

◎ 前橋商
○ 桐生第一
△ 前橋工 健大高崎 東農大二 

前橋商がエース野口、2番手狩野の左腕2枚看板を立てて優位に戦いを進めそうだ。野口は小柄ながらその投球術と球の切れは一級品。甲子園での”小さな大投手”候補の逸材だ。控えの狩野も成長し、投手陣は万全といえる。打線もここに来て急上昇。しかし、追う各校も黙ってはいない。2年ぶりを狙う桐生第一は、夏の大会の戦い方を熟知している福田監督の復帰が最大の強み。活発な打線で逆転を狙う。健大高崎も安定して実績を残して、代表争いに割って入る。選抜出場の前橋工は、打線が左9人の”片肺打線”だけに、前橋商を崩すのは至難の技。昨年のレギュラーが残り連続を狙う東農大二も、再び風を吹かせたい。

【埼玉】(158校)
宿命の対決浦和学院vs花咲徳栄。決勝での激突は必至か

◎ 浦和学院
○ 花咲徳栄
△ 春日部共栄 坂戸西 本庄一

浦和学院と花咲徳栄。全国レベルにおいても上位が十分に狙える両校の宿命の対決が見ものだ。秋・春共に決勝で対決した両校、秋は浦和学院が制したものの関東大会では花咲徳栄が選抜切符を掴み、逆に春は花咲徳栄が制したが関東大会を制したのは浦和学院。両校共に全国の舞台を踏ませたいが、そうも行かない厳しい現実に立ち向かう。浦学は南・阿部・萩原の豊富な投手陣と強力打線。花咲は五明・橋本の左腕2枚に4割打線と両校共に戦力では一歩もひかない。他校に出番はなさそうだが、力を持った春日部共栄、本庄一の両強豪に、左腕長島の坂戸西、4番主将の重責を担うエース高梨で波乱を演出したい川越東までが候補か。

【千葉】(175校)
群雄割拠の戦国大会。習志野・銚子商の”サマークラシック”なるか

◎ 習志野
○ 千葉経大付 銚子商 東海大望洋
△ 千葉商大付 市船橋 木更津総合

春の大会では習志野vs銚子商の決勝という、オールドファンにはたまらない組み合わせになったが、果たして夏もそうなるのかがファンの注目の的だ。習志野は春を制して関東大会でも準優勝。関東大会で強豪相手に4試合をこなし、3人の投手の使い方にメドがついたのが収穫。暑い夏の戦い方にも自信を得た。銚子商は関東大会では初戦で大逆転負け。ショックが尾をひかなければいいが。追ってくる勢力は多士済々で、いつもの千葉大会の混戦を演出する。実績はないが力のある千葉経大付が両校を追う一番手で、そこに選抜出場でエース長友の東海大望洋も絡むか。伝統の市船橋、木更津総合や秋優勝の千葉商大付など、数え上げれば両手に余るほどの候補で覇権を争う。

【神奈川】(186校)
大混戦の熱い夏。どこも決め手を欠き、勢いに乗って飛び出すチームが有利か。

◎ 桐光学園 桐蔭学園 東海大相模
○ 横浜 横浜商大 横浜創学館 慶応
△ 横浜隼人 日大藤沢

ここのところ戦国時代の様相を示してきた神奈川大会。秋の時点ではエース一二三の東海大相模が1枚も2枚もリードしていたが、その一二三に選抜以降復調の兆しが見られないため、後方の集団に追いつかれて大混戦の中に引きずり込まれた格好だ。東海の30年余の悲願達成には、一二三の復調以外にはない。もしダメなら、昨年までと同じ轍を踏む。春の優勝は桐光だが、本命に推すには心許ない。エース森が不安定な立ち上がりをどうするのか。逆に戦力が充実していると見られるのは”当確”といわれた選抜を逃した悔しさを知る桐蔭学園。甲子園への思いもひとしおなだけに、今年はチャンス。名門の横浜は1年生投手陣に軸が出来れば十分戦える。慶応も実績はないが実力は上位。春に結果を出した横浜創学館・横浜商大は、甲子園が視野に入ってきている。昨年のミラクルエース・今岡を擁する横浜隼人は、昨年同様のビッグウェーブに乗れるか。

【東東京】(145校)
ノーシード発進も、帝京が圧倒的な力。エース三ツ俣にすべてをかける修徳。

◎ 帝京
○ 修徳
△ 関東一 成立学園 国士舘

帝京は選抜疲れから春の東京大会で早々に敗退。その結果ノーシードとなったが、逆にじっくりと夏に向けて仕上げが出来たのは大きな収穫だった。エース伊藤に鈴木、山崎。他校の追随を許さない強力投手陣を押し立て狙いは全国制覇以外にはない。第一シードになった修徳には、エースで4番の三ツ俣がデンと控える。彼が絶好調で挑めれば帝京戦でも十分勝負になる修徳だが、そのためには控えの投手陣の踏ん張りが不可欠。関東一は2年ぶりのV奪回を狙う。今年もエースは左腕。白井は過去数年のエースと比べてもそん色ない安定感を見せ、強力打線とあいまってかなり充実した戦力だ。初を狙う成立学園は、西潟の右腕にすべてをかける。”東東京屈指”の右腕が真価を発揮すれば面白い。名門・国士舘も勿論甲子園を狙う。

【西東京】(119校)
圧倒的なパワーの日大三。追う早実、日大鶴が丘はどこまで追いかけられるか

◎ 日大三
○ 早稲田実 日大鶴が丘
△ 日大二 国学院久我山 東海大菅生 創価 明大中野

日大三は準優勝した選抜よりも、かなりチーム力が上がっている。投手陣の底上げがされ、エース山崎のほかに熊坂、吉永、田中など誰が投げてもゲームを作れるようになった。もとより”10点打線”の破壊力で投手陣を強力援護。1強に近い位置を確保している。追っていかなければならない早実に、あまりいい話が聞こえてこない。2年生エース内田から実績のある3年生・鈴木につなぐ”方程式”はあるのだが、しっくりときているかは=?=だ。むしろ春の東京を制した日大鶴が丘の方が面白いかもしれない。全体に小粒感は否めないが、よくまとまっている印象だ。そのほかでは各校とも軸になる中心選手の出来がよく、結構面白い大会になる”予感”もするのだが・・・・。

【山梨】(39校)
山梨学院大付の復活がなるのか。東海大甲府が突っ走るか。

◎ 山梨学院大付
○ 東海大甲府
△ 富士学苑 日本航空 日川 甲府商

新チーム結成時点では、昨夏甲子園に出場したチームからレギュラー6人を残す山梨学院大付の”ひとり勝ち”といわれていたものの、ここまで実績を残せずに最後の夏を迎えてしまった。果たして山梨学院の復活はなるのかが最大の焦点。守備の破綻から敗れ去る”悪癖”が出なければ一番手の地位は揺るがないと見ているが。そこで登場するのが名門・東海大甲府。今年は、秋ベスト4、春準優勝と確実に実績を積み上げ、夏の戴冠を狙う。機動力と4番・高橋の強打を軸に攻撃中心の戦い方だ。秋優勝の富士学苑は、何とか初の甲子園を手に入れたい。今年は戦力充実。経験豊富なエース山本を守備で支えられれば歓喜のガッツポーズも可能だ。その他では実績のある日本航空、春優勝の名門・日川か。特に日川は逆転得意の好チームで、上位のチームにとっては一番嫌な相手だろう。




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