goo blog サービス終了のお知らせ 

SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

47年来の望みが!

2020年06月14日 | 高校野球

今朝何の気なしにテレビ番組表を見ていてビックリ。

 
「まさか・・・」
と絶句してしまいました。
まさか、こんなに月日が流れてから、
この試合が見られるとは。
 
その試合とは、
第55回全国高校野球選手権大会2回戦、
銚子商 vs  作新学院
そう、あの江川の雨中のサヨナラ押し出しの試合です。
 
ハイライト映像では何10回、いや優に100回は見たことがあるこの試合。
しかしワタシが見たかったのは実況の録画。
 
今回40数年の時を経て、
この映像を目にすることができるという幸せな日になりました。
 
ああ、本当に見たかったぁぁぁ。
当時その試合の実況は見ているはずなのですが、
覚えているのは断片的なシーンのみ。
 
全体の流れとか、
その時の解説者のコメントとか、
アルプスの様子とか、
そんなものが見たくてたまりませんでした。
 
もちろん、
「高校野球史上最高の投手」
と言われる江川の投球には興味津々です。
映像を見て、
”肌感覚”でいろいろ感じてみたかったのです。
 
 
そして見終わった感想はというと・・・
 
 
 
いや〜いいもん見た!
 
 
江川はやっぱり、
いい投手ですね。
 
そしてこの試合、
解説はあの「高校野球解説の第一人者」である、松永玲一さんでした。
 
1回の立ち上がりから9回まで、
しっかりと実況を楽しみましたが、
なぜか延長は保管されていなかったとのことで、
その後場面は飛んで12回のサヨナラのシーンへとなってしまったのは残念でした。。。
 
それにしても、
江川の投球、銚子商で翌年の甲子園を5試合わずか1失点で優勝投手になる2年生の土屋のピッチング、両者の投げ合いは素晴らしかったですね。
 
江川が146イニング無失点で夏の甲子園を迎えたというのは、さもありなんと思います。
ストレートでもカーブでも、
いつでも平気でストライクを取れるコントロールの良さは、やはり甲子園の歴史に残るものでしょう。
もちろん速球の走り(球威)、カーブのキレもすごかった。
まさに”超高校級”の投手でした。
ピンチを迎えてからの気持ちの入り方なんかもかいまみえて、ハイライトでは決して分からない”ツボ”の部分で、
彼の高校時代の凄みを感じました。
 
一方の土屋の球威、球のキレも凄かったですね。
この試合に限れば、江川に引けを取りませんでした。
さらに成長した翌年はまったく他校を寄せ付けず、
県大会から甲子園まで10試合以上投げてわずか2失点の投手ですから、
彼もまた球史に残る好投手ですね。
 
観衆は6万人だったそうです(!)。
昔はよく、
甲子園は「超満員」時には58000人と発表されていましたが、
この試合これを上回る人数だったようです。(まあ、人数はあくまでもアバウトなものではありますが)

映像を見ると、あり得ないことにバックスクリーンにまで人を入れていましたね。
昔はよく、アルプスの応援団の出入りする通路にもお客を入れていたことを記憶していますが、さすがにバックスクリーンに人が入っているのを見た覚えはなかったなあ。

今ではまず無理でしょうね、あんな詰め込み方は。

今やできるはずもないことを見ていると、
それらをも含めて、
あの高度成長の時代のある意味緩い空気と、
それが許されていた何とも言えない余裕みたいなもの、
ちょっぴり感じることができました。
 
それから感じたことといえば。。。
 
アルプスの「なんでもあり」の雰囲気です。
銚子商のアルプスは熱狂的という事では定評がありましたが、
何しろアルプスいっぱいに何十本もの大漁旗が打ち振られていたのは、
壮観な風景でした。
 
あの大漁旗と「幾千年の昔より・・」で始まる短〜い校歌は、
甲子園の名物と言っても良かったと思います。
 
作新学院については、
正直江川のイメージしかなくて、
江川とナインの確執によるバラバラなチームで勝つことができず、
その後の甲子園での初戦敗退の連続、
そしてその後の数十年にわたる夏の甲子園不出場という「負の歴史」が重くのしかかるチームというイメージを長く持ち続けていました。
 
そのイメージを払拭して「作新の風」を甲子園に吹かせてくれたのは、若き名将・現小針監督ですね。
彼によって本当に、
ガラッとイメージが変わりました。
 
さて、
あとこの試合実況で感じたことと言えば、
「あーシャツで応援している人、多いなー」とか、
「打者のバッティンググローブ(バッテ)が禁止されてる時代にんだなあ」とか、
「やっぱりこの頃の甲子園のファールグラウンドは、本当に広いなあ」とか、
そんなことですかね。

それから、やっぱり今の野球と比べると打者が思い切って振っていないなあ・・・・・
という事も感じましたね。
空振りするとすぐに「大振り」と言っていたのを、
思い出しました。

それにしても、
いくら木のバットの時代だったとはいえ、
作新の県大会のチーム打率.206というのは、
いくらなんでも・・・・・という気はしました。

結局甲子園でも27イニング戦ってわずか1得点ですからね。
これでは江川がどんなに好投しても、
如何ともしがたかったでしょうね。


映像はモノクロ(昔風にいうと白黒)だったんですが、
実況はもちろんカラー映像だったと思います。
できればカラーで見たかったなあ。
(デジタルリマスター版とか、ないかなあ。。。。)

昭和50年代からの「実況」というのは見かけることも多く、
朝日放送版のものでもよく目にしましたが、
昭和40年代以前のものは極端に残っている映像が少ないようで、
本当に目にすることは稀です。
NHKの実況なんか、まさにレア。
そんな中目にすることが出来たこの試合、
本当に見入ってしまいました。

いずれにしても、
楽しい楽しい2時間でした。
 
できれば今度は、
三沢vs松山商の決勝が見たいなあ。
太田投手の投球を、
実況で見てみたーい。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「2020年甲子園高校野球交流... | トップ | 2020年 パ・リーグはこ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事