≪U-18W杯壮行試合≫ ~神宮~
高校日本代表 5-5 大学日本代表
9回引き分け
昨日は恒例の「高校日本代表vs大学日本代表」の壮行試合が、
神宮球場で満員の観衆を集めて行われました。
この試合、
観戦する方にとっては、
なんとなくゆるい空気が流れる中野球を楽しむという感じで、
いーい感じでのリラックスタイムになる試合ですね。
しゃかりきにどちらかを応援するという感じではなく、
登場する選手を「おーっ!」と盛り上がって迎えたり、
ひとつひとつのプレーに湧いたり。
試合を盛り上げる応援の方も、
高校側は習志野と拓大紅陵の両校のブラバンによる演奏が最初から最後まで”美爆音”で響き渡り、
大学側は早稲田・慶応・東大の合同応援団による応援を披露。
いつもながらに、いい感じのスタンドでした。
まさに「野球を見る楽しみ」満載の、
なかなかのイベントですね。
まあワタシ、
U-18のワールドカップやらアジア大会やら、
そういった試合に日本の高校球児が参戦する意義をイマイチ理解していないクチではあるのですが。。
試合前には、
前のU-18監督であり、
今年急逝した小枝監督の追悼セレモニーが行われました。
野球関係者もたくさん球場に訪れていたと見え、
感慨深く彼を紹介するVTRに見入っている姿を見かけました。
さて、
試合の方はまず初回、
両チームの先発投手の投球に球場は大いに沸きました。
最初にマウンドに上がったのは、
今年のドラフトで”即戦力NO1”と言われる明治の森下。
その速球は初球から150キロを記録し、
「ほ~っ」
というため息を誘い三者凡退。
しかしその裏にマウンドに上がった大船渡の佐々木は、
さらにそれ以上に観衆に驚きの声を上げさせました。
「お~っ」
そんな歓声が沸き上がる、
最速156キロの速球とキャッチャーすらも簡単には捕れない鋭い変化球。
「騒がれることだけはあるわ」
というピッチングを見せてくれました。
両投手ともにドラ1は確実の投手。
来年はプロという土俵で、
共に投げ合っているかもしれませんね。
試合は意外にも(?)、
高校代表がいいバッティングを見せて、
スタンドを沸かせてくれました。
特に4番に入った「日本の主砲」東邦の石川。
木のバットでもその飛距離とバッティング技術は健在で、
大物感を存分に見せての3安打。
足も速いなあという所も見られ、
何拍子もそろった好選手ですね。
試合は大学代表に2本のホームランも飛び出して、
取ったり取られたりの大接戦。
同点の9回表、
高校代表がスクイズで勝ち越し点を取れば、
その裏大学代表がタイムリーで追いつき、
最後は引き分けということで大団円を迎えました。
面白い試合でした。
そして両チームともに、
きらりと光るプレーが随所に見られて、
そのレベルの高さを垣間見ることができました。
高校日本代表は、
30日からのU-18ワールドカップでの健闘を、
期待しています。
そしてこの1試合のために合流し、
最後は「高校生に負けられるか」と意地を見せてくれた大学チームの皆さん、
本当にお疲れさま。
『野球って楽しいなあ』
そんな感想を持ちながら、
い~い気分で家路につくことができました。