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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高校野球秋の陣終了  選抜に向けて、まずは明治神宮大会で立ち位置を確認する。

2023年11月07日 | 高校野球

最後の東京大会を持って、
高校野球の今年の秋の陣が終了。

各地方大会で激戦を繰り広げたチームたちが来年の選抜に向け、
冬シーズンに腕を磨きます。

さて、
今年の秋季大会の結果は以下の通り。


【2023年秋季高校野球大会結果】

地区(枠)    優勝        準優勝        4強(関東・近畿=下段8強)     
北海道(1)   北海        東海大札幌
東北(3)    青森山田(青森)  八戸学院光星(青森) 一関学院(岩手) 学法石川(福島)
関東(4+α)   作新学院(栃木)  山梨学院(山梨)   常総学院(茨城) 健大高崎(群馬)   
         桐光学園(神奈川) 中央学院(千葉)   花咲徳栄(埼玉) 帝京三(山梨)
東京(1+α)   関東一       創価 
東海(3)    豊川(愛知)    愛工大名電(愛知)  宇治山田商(三重) 藤枝明誠(静岡)
北信越(2)   星稜(石川)    敦賀気比(福井)   北陸(福井)    日本航空石川(石川)
近畿(6)    大阪桐蔭(大阪)  京都外大西(京都)  京都国際(京都)  耐久(和歌山)
         報徳学園(兵庫)  近江(滋賀)     履正社(大阪)   須磨翔風(兵庫)
中国(2)    広陵(広島)    創志学園(岡山)   宇部鴻城(山口)  高川学園(山口)
四国(2)    高知(高知)    阿南光(徳島)    明徳義塾(高知)  鳴門(徳島)
九州(4)    熊本国府(熊本)  明豊(大分)     神村学園(鹿児島) 東海大福岡(福岡) 
21世紀枠(2)
明治神宮枠(1)



秋の大会が終わりました。
今年も激戦が多く、楽しませてくれました。

そしてなんといっても、
最近は秋季大会も映像配信がされており、
各地区の準々決勝以降は映像で見ることができますから、
大体の戦力分析や好投手の存在などわかることができて、
ありがたいですね。

そんな中で各地区大会を見てみると、
今年は好投手が多くて、
来年の選抜も楽しみになってきています。

ここ数年、
秋の大会を見ていると近畿地区のレベルが突出していて、
翌年の選抜も「近畿大会のようなことになりそうだな」なんて思っていましたが、
今年はちょっとだけ傾向が違うように見えました。

そして来年の選抜は、
選考される学校の枠にも変化があります。

枠が増加されたのが東北(2校→3校)、東海(2校→3校)で、
逆に減少したのが中国・四国(5校→4校)となりました。
そして21世紀枠も3校→2校となりました。

東北、東海は、
これまで「決勝に進出しなければたぶん選抜はアウト」と思っていたのが、
4強に進出すると大きく希望が開けてくるという事で、
いつもとは違った感じになったのではないかと思います。

東北地区はこれまでず~っと長い間、
ワタシが高校野球を見出したころからですから、
50年以上にわたって、いやっ100年にわたって、
2校の選出というのが変わりませんでしたから、
今年のこの変革は、
東北の高校球児たちにとってはコペルニクス的大転換に違いありません。

まあ、
昨今の東北地区のレベルの高さから言うと、
3校でも少ないぐらいに思えたりもしますが、
これからもどんどん力を伸ばしていく気配のあるこの地区の動向には、
目が離せません。

東海地区は近年2校選出となっていましたが、
かつては3校が定番だったので、
やっと元に戻ったかという感じですね。

3校選出ならば、
昨年起こったような聖隷クリストファーの悲劇も、
なかったのになあ。。。。

近畿は6校固定。
これはもう、
「高校野球は近畿から」
という地元でもあり実力も抜けているという状況から、
至極真っ当ではあります。

かつては7校選出でしたから、
これでも減らされたんですがね。

関東は6校が固定。
関東地区と東京地区が別大会になっているというのが、
新たなファンにとっては文句のいいどころですが、
まあワタシのような旧来からのファンにとっては、
これが普通の形に見えてしまいます。

東京だけで260校からの学校が参加するのですから、
秋季大会を東京で行い、また関東大会を行うというのも、
なかなかしんどいものがあるのかもしれませんね。(わからんけど)

中四国は5校を4校に減らされましたが、
昨今の実績からは仕方がないかもしれません。
さらに学校数が少ない地域ですから。

東北と比較して、
学校数は中四国で400校弱、
東北が300校強。

そして昨年までは中四国5校で、東北が2校。
これまでは戦績で中四国が圧倒していた時期が長かったので良しとされていましたが、
昨今の東北勢の躍進を鑑みると、
中四国4校で東北3校というのは、
ある意味理にかなっていると言えそうです。
約100校に1校が選抜に出場できるというわけです。


さて、
そんなことをつらつら考えながら各地区の戦いを見ていくと。。。。。。

北海道ではやはり北海が、
夏の勢いをそのままにまたいいチームを作ってきました。
見据えるのは全国の頂点だと思います。

そして東北大会を制した青森山田は、
投手陣がものすごく整備されていますね。
2本柱は十分に全国の舞台でも活躍できそうですから、
好投手洗平のいる選手権8強の八戸学院光星とともに、
選抜では期待できそうです。

関東は久しぶりに旧チームで春夏の甲子園を制し、
今年の秋季大会も例年に比べてレベルの高さを感じました。

優勝した作新学院は、
エース小川が夏を越して良くなってきているのが好材料です。
今の立ち位置を見るのに、
明治神宮大会は格好の舞台。
果たして全国の競合にどこまでやれるでしょうか。

昨センバツでも8強まで進出した作新学院ですが、
今年のチームは昨年よりも確実に実力は上回ると思います。

敗れた中では、
健大高崎がひと冬超えると選抜では優勝候補の一角に上がるかもしれません。
このところ接戦に今一つ弱いイメージがありますが、
そのあたりを克服すれば、
持っている戦力はかなりのものです。

強打の常総学院も楽しみ。
選抜連覇がかかる山梨学院は、
小粒になったチームを冬でどこまで引き上げていけるか。

関東・東京枠は6ですが、
今年は関東の5校目にその6番目の枠が来そうです。

争うのは桐光学園と中央学院。
両校とも県1位校ですし、
試合内容、そして戦力的にも、
甲乙つけがたい感じになっています。

わずかに差をつけるとすると、
両校が敗れた山梨学院と健大高崎が準決勝で激突し、
山梨学院が勝ったという事実があります。
そこのところだけ、
すこ~しだけ桐光学園が有利かな?!

東京との比較では関東が有利だというのに変わりはありません。


東海は愛知勢同士の豊川と愛工大名電の決勝。
3位は宇治山田商と藤枝明誠の比較になりますが、
こちらは試合内容からやや宇治山田商がリードしている感じですかね。

北信越は常連の星稜と敦賀気比で決まり。

近畿もあまり大きな議論にはなりそうにないですね。
優勝した大阪桐蔭は3連覇で、
神宮大会でも3連覇を狙います。
十分にそれは可能でしょうし、やはり神宮大会でも優勝候補筆頭に間違いはないところです。
ポテンシャル的には昨年のチームよりも上のような気もします。

準優勝の京都外大西、4強の耐久と京都国際も確実に選抜に選考されるでしょう。
耐久は藩校として、
全国有数の歴史を持つ学校です。
選抜での戦いぶりが楽しみです。

5校目は兵庫県大会優勝校にして大阪桐蔭と接戦を繰り広げた報徳学園で決まり。
報徳は昨センバツの準優勝校ですから、
今回も優勝を狙いに来るでしょう。
エース今朝丸も残っていますしね。

6校目も京都国際と接戦を繰り広げた滋賀優勝の近江で順当に行くでしょう。
もし大阪桐蔭が明治神宮枠を持ってきたら、
7校目の選出がかんかんがくがくとなる可能性は大です。

対象は大阪の履正社と兵庫の須磨翔風。

ワタシの見立てでは、
初出場という事もあって、
須磨翔風がいいんではないかな?という気もします。

中国はエース高尾を軸に今年こそ全国制覇を狙う広陵が優勝。
一昨年、昨年と明治神宮大会で大阪桐蔭にいずれも決勝で敗れているだけに、
捲土重来を期す思いは強いでしょう。
今年の戦力も超高校級、今年こそは広陵が”高校野球の中心”に座る可能性も高いですね。

そして準優勝は東海大相模で4度の全国制覇を成し遂げた名将・門馬監督率いる創志学園です。
もともと高いチーム力を持った学校に名将がやってきたという事で、
当初より期待されていましたが、
就任2年での甲子園、非常に楽しみですね。

東海大相模の代名詞であったアグレッシブベースボールが、
この創志学園でも浸透していれば、
岡山県勢悲願の夏の全国優勝もすぐそこにあるんではないでしょうか。

四国は高知が3年連続の出場を手中に収めました。
今年は投手力がよく、
過去2年のチームよりも明らかに戦力的には上回る感じです。

ライバル・明徳と激突した準決勝は、
しっかりとロースコアゲームを勝ち切るところを見せ、
これまでの高知とは一味もふた味も違うところを見せました。
期待は大きく、
可能性は無限大です。

九州では、
熊本国府が初出場になりそうです。

熊本県大会では毎試合終盤の逆転で勝ち上がり、
波に乗って九州大会では盤石の攻守で頂点まで上り詰めました。

ここ数年、
新顔が必ず浮上してきている九州大会。
今年もそうでしたね。

熊本国府がどんな戦いをするのか、
本当に楽しみです。

準優勝は明豊、4強には神村学園、東海大福岡と、
強豪が並んでいて、
選抜は非常に楽しみです。


ということで、
ずらーッと各地の戦いを簡単に振り返りました。

そして明治神宮大会は、
11/15開幕です。

組み合わせはこちら ⇒ 公益財団法人 日本学生野球協会 (student-baseball.or.jp)

白熱した大会になると思われます。
明治神宮枠もかかっているので、
各地の球児たちもドキドキしながら見守っていると思います。

来年の選抜に向けて、
今年の秋も、
ホント激戦が繰り広げられました。

年が明けて、
新しい野球シーズンの開幕が、
待ち遠しいですね。

(まあ、その前に神宮大会を楽しむこととしましょう。)




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