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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

おめでとう日大三高 2度目の全国制覇!  最後まで驚打の三高野球を貫いて!

2011年08月20日 | 高校野球

    

第93回全国高校野球選手権大会

【決勝】

光星学院 000 000 000  0
日大三   003 010 52× 11

 

日大三高の皆さん、
優勝おめでとうございます。

延長、逆転が相次いだ93回目の"熱い夏"。
締めくくったのは、
超高校級の打線とタフなエースを持つキップのいい野球を展開した、
優勝候補の日大三でした。

『実力はNO1』といわれた力を存分に見せ付けての、
見事な優勝だったと思います。

追い詰められても微動だにせず、
失敗を『成功への過程』とみて悔いることなく、
堂々と【力勝負】を挑んでの2度目のVでした。

この日の決勝は、
重苦しい空気の中序盤が展開しましたが、
その空気を切り裂いたのはやはり三高の誇る【超高校級クリーンアップ】でした。

3回2死からキャプテンの畔上が四球で出塁すると、
すかさず主砲・横尾がヒットでつなぎ1・3塁。
このチャンスに登場したヒットマン・高山。

昨日の試合を決定付けるアーチよりもさらに飛距離を出す、
打った瞬間にわかる先制3ランがバックスクリーンではねた瞬間、
三高は優勝に向かって、
確かな道をガッチリと踏みしめました。

それからは【脅打の三高】の威力を、
この決勝という大舞台で、
満員の4万7千人の観衆と、
テレビで観戦するすべての高校野球ファンに見せ付けるステージだったと思います。

小倉監督の【江戸っ子野球】。

どうして三高が東京のみならず全国に多くのファンを持つか、
その秘密がわかるようなキップのよさが存分に表れた、
夢のような時間となりました。

7回の攻撃で、
畔上が、横尾が、高山が放った打球の脅威の速さ。
マッハの打球が次々に野手の頭上を越えていき、
最後は守りで常にチームを引っ張ってきた捕手・鈴木がとどめの一発。

この攻撃こそが,
今年の三高野球の集大成でした。

ワタシは今年の夏の三高、
『前半競り合っていても、中盤から後半に目を放したスキに、知らぬ間にコールド勝ちしている』
と表現していました。

じっくりと前半は相手投手の球筋を見極め、
後半一気にカサに掛かって攻める様は、
横綱相撲そのものでした。

そしてその『打線爆発』までしっかりと粘りの投球を見せるエースの吉永は、
この日も同じ安定感抜群のピッチング。

『ちょっと不安』
といわれていたのが考えられないような、
昨秋の明治神宮大会時のような【豪腕】の称号がぴったり来るすばらしいピッチングでした。
いやあ、
それにしても彼はタフですね。
恐れ入りました。

いろいろな【強み】を持つ日大三ですが、
最大の強みは【監督と選手たちの絆】にほかなりません。

全国広しといえども、
あれだけあけっぴろげに選手たちが【監督のために】というチーム、
なかなか見られるものではありません。

すばらしい戦力だけでなく、
抜群の信頼感を持つ日大三の頭上に栄冠が輝いたのは、
ある種の必然なのではと、
ワタシは強く思ってしまいます。
それほどすばらしい師弟関係でした。

畔上主将が夏の西東京大会前から言い続けていた、
『小倉全由の野球が日本一だということを、絶対にわれわれは証明する』
という言葉、
なかなか高校生が吐ける言葉ではありません。

その決意を持ち、
さらにプレーの一つ一つを楽しんで、
力の真っ向勝負を展開して、
10年ぶりに覇権を奪回した日大三高。

見事でした。

しびれました。

しばらくはこの余韻をおかずに、
ご飯が食べられそうです。(なんちゃって)

早速決勝のあと、
日大三高の前を通ってみました。

いつもと同じ、
静かなたたずまいを見せていました。

そして激戦を勝ち抜いた選手たちを待つ野球グラウンドは、
無人で静かに、
彼らの帰りを待っているようでした。

彼らの汗と涙のしみこんだグラウンドの土を眺めながら、
ワタシも感慨にふけってしまいました。

おめでとう!!!!

すばらしいたたかいでした!!!!

畔上主将ではありませんが、
こう叫んでしまいそうです。

日大三高の小倉野球は最高にカッコいい、

最高に素敵な日本一の野球だ!!


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2 コメント

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三高野球の素晴らしさ (まろくん)
2011-08-21 22:48:07
今回幸運にも前日まで神戸に出張しており、帰宅を1日延期して日大三高の優勝をアルプス席から見届けることができました。

私は2002年から三年間、三高に娘がお世話になっただけの一保護者に過ぎませんが、当時神宮で三高の試合を見て以来すっかり三高野球の虜になってしまいました。
毎年魅力あるチームを作り上げる小倉監督ですが、今年はまた格別でした。
個々の力が卓越していることは言うまでもありませんが、小倉監督と畔上主将を中心にチームがしっかりまとまり、それにより何か理屈では言い表すことの出来ない、特別な力を彼等が発揮しているように思えました。

彼等の今日までのストーリーは、昨年夏甲子園出場を逃した、言わば敗者としての挫折から始まっています。
その間の、神宮大会優勝やセンバツ準決勝敗退などの様々な経験は、この夏の優勝を有らしめる為に必要なことだったのでしょう。

この夏エース吉永くんやクリーンナップの活躍は勿論素晴らしかったのですが、苦しい局面でナインに勇気を与えたに違いない鈴木くんのガッツあふれるプレー、若干18歳とは思えない谷口くんの燻し銀のような存在、試合に出られることが嬉しくてしょうがない、と見える下位打線の中核菅沼くんなど、誰一人として欠くことが出来ないメンバーばかりだったと思います。

決勝戦で見せた高山くんの素晴らしいバックホームや、谷口くんの二度に渡る難しいフライのキャッチなどは、絶対に諦めないというチームの姿勢を見事に表していました。

彼等を応援してきたこの一年は本当に楽しかった。
ありがとう、と心からお礼を言いたい気持です。
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三高野球 (まめちち)
2011-08-22 07:42:36
まろくん様、コメントありがとうございました。
そうでしたか、娘さんの母校でしたか。それはおめでとうございました。
日大三高の野球、ワタシは小倉監督が就任してから好きになりました。それまでの好投手を擁しての守りきる野球から、全く別のチームになったようなキップのいい野球。本当によくチームを掌握されて、素晴らしいと思います。
まだまだ小倉野球は実をつけ、花を咲かせていくと思います。今度はどんなチームを作ってくれるのか、今から楽しみですね。
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