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第98回全国高校野球選手権大会  予選展望Vol4 ≪中国≫

2016年06月23日 | 高校野球

≪第98回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望4 中国地区 -




【岡山】(参加59校) 
県内屈指の高田擁する創志学園が中心。追っていく各校は多士済々だが決め手に欠ける。

◎ 創志学園  
〇 関西 倉敷商 倉敷工  
△ おかやま山陽 玉野光南 玉島商 岡山学芸館
▲ 岡山城東 金光学園 岡山理大付 

例年激戦になる岡山大会。過去20年で連覇したチームはなく、毎年10校以上が入り乱れて、夏の覇権を争っている。今年も例年同様の構図になりそうだが、その中では選抜で1勝を挙げた創志学園がトップの位置を譲らない。プロも注目するエース高田は好調ならば失点が計算できる投手のため、チームとしての戦い方はかなり楽になってくる。力投型の投手のため、暑い夏を乗り切るためには、いかに上位の大戦前に高田を消耗させないかということが勝ち上がるカギ。選抜には2度出場もこの夏の大会を制した経験がないだけに、そのあたりの経験値のなさを払しょくすることができるか。追っていく戦力は多士済々。特に名門の関西、倉敷商、倉敷工あたりはしっかりと頂点を見据える夏となりそうだ。関西は投手力、打力ともに層の厚さを誇り、連戦になった時に力を発揮しそうだ。倉敷商は安定した戦いぶりがチームの特徴。倉敷工は秋、春ともに準優勝と今年のチームは上昇気流に乗る。3度目の正直で頂点を極められるか。しかし名門の3校は、いずれも頂点に上り詰めるための”切り札”といえるものがないのが悩みの種。その点では春の県大会を制したおかやま山陽の投の2枚看板、玉野光南の長身エース・浜口は県大会を制するジョーカーとなりうるカードだ。連覇を狙う岡山学芸館は、ここに来てやっとチームが底上げされてきた。連覇の目は十分にある。岡山城東、岡山理大付の夏に何かを起こす両校に、昨秋の県大会を制した金光学園まで、両手では足りない各校が激しく覇権を争う大会となりそうだ。




【広島】(参加92校) 
本物?春大ブレークで40年ぶりの栄冠を狙う崇徳。広陵、如水館、広島新庄ら、追ってくる各校の追い足は鋭い。

◎ 崇徳 広島新庄
〇 広陵 如水館
△ 広島国際学院 広島商 盈進 
▲ 尾道商 宮島工 西条農

全国でも”顔で勝負できる”広陵を筆頭に、実績で勝負する如水館が追い、新興勢力の広島新庄が殴り込みをかける・・・・・そんな図式だったここ2,3年の広島高校野球界。しかし今年は、名門・崇徳がぐっと力を上げて、本命候補としてなんと40年ぶりの夏に挑んでくる。崇徳といえばあの昭和51年の選抜優勝し夏も出場した”原爆打線”のチームが思い起こされる。数々の強豪チームを世に送り出してきた広島県だが、昭和48年の広島商と並んで、『あの時は・・・・』と語られる数少ないチームが、昭和51年の崇徳の超大型チームだ。その崇徳、今年のチームは春の県大会、中国大会を圧倒したが、その原動力は2枚看板を誇る投手力。左腕高原と右腕の河合。両投手ともに完投能力があり、連戦になる夏には心強い。打線も原爆打線の再来とまではいかないが、長打力もあり全国レベルにまで上げてきている。あとは春の大会時のように、チームが一体となって一戦一戦盛り上がっていけるのかどうかだ。対抗馬はほとんど差なく続く。昨年に続き連覇を狙う広島新庄には、昨年からのエースである堀が健在。先輩・田口(巨人)にも劣らないキレキレの投球は必見。湿り気味の打線が、堀におんぶにだっことならなければ、連覇に近い位置にいる候補だ。名門・広陵は相変わらず選手の質は群を抜く。投手陣は5枚をそろえ、攻撃力は例年並みに鋭さを増してきている。今年は”大本命”の座は譲ったが、”本命”であることに間違いはない。秋春ともに決勝に進出して、実績的には今年一番の如水館は、迫田監督が自信を持つ戦力を整えつつある。得意の継投策の要は石垣、岡本、福島の3人。いずれも制球力がよく、夏向きに大崩れしない投球ができる好投手だ。大黒柱の4番・持田の強打にも注目が集まる。この4強の壁はかなり高いが、ダークホース勢にもチャンスはある。秋優勝の広島国際学院は大会中に勢いを出したい。名門・広島商は復活の息吹が感じられてきた。攻撃的な守備で『夏の王者』を取り返したい。オールドファンには懐かしい盈進は、崇徳以上の42年ぶりの夏を狙っている。




【山口】(参加59校) 
大越監督率いる早鞆がトップ快走。名門復活を狙う宇部商や選抜の南陽工、実績抜群の宇部鴻城も圏内。

◎ 早鞆
〇 南陽工 宇部鴻城 宇部商 
△ 下関商 岩国 柳井
▲ 柳井学園 高川学園

秋、春と連続で県大会を制して、春は中国大会決勝まで進出した早鞆が本命候補。1点差のしびれるゲームはお手の物のチームカラーは、大越監督のイズムが色濃く反映されている。これといって特徴のある戦力ではないが、何しろ試合に強いこのチームが、接戦を勝ち上がり夏の頂点に駆け上がる可能性は、かなり高い。その早鞆を差し置いて選抜に出場、しかも初戦を勝った南陽工も自信を深めた。選抜では2回戦で秀岳館に滅多打ちを食らい、そのショックが抜けきらない県大会では苦杯を喫したが、エース重信を擁するチーム力はむしろ早鞆を上回るともいわれ、夏の決戦に向けて準備を進める。昨選抜出場の宇部鴻城は、昨年よりは若干軸になる選手が不在の印象もあるが、県大会では強さを誇っており、本命の一角を占める。名門復活を期す宇部商は、打線の破壊力では有力校の中でトップかもしれない。投手陣が踏ん張れば頂点が見える。昨夏の代表校下関商、一昨年代表の岩国、そして実績を残す柳井の公立勢も不気味な存在。高川学園はエース山野を擁し、柳井学園は打力があるチームだ。




【鳥取】(参加25校) 
全国最小の25校が争う夏の主役の座。全参加校にチャンスはあるが。。。

◎ 鳥取城北
〇 倉吉東 鳥取西 境 
△ 八頭 鳥取商 米子西 
▲ 鳥取育英 米子東 米子北

全国最小の25校で争う夏の陣。大本命といえる力を持つチームがないだけに、大会の波に乗ればどこにでもチャンスがある大会といえそうだ。実際に秋、春の中国大会に計7チームを送り込んだものの、戦績はわずかに1勝8敗。他県との間に、レベル差を感じる結果となってしまっているのが現状だ。そんな中で本命に挙がるのは、秋・春ともに県大会を制した鳥取城北。とはいえこの学校も、秋、春ともに中国大会では初戦で敗退しており、『全国レベルの戦力を持つチーム』とは言い難い。少ない参加校の大会の場合、和歌山や高知などのように、突き抜けたチームの存在があれば他校がそこを倒すのは至難の業になってくるが、この鳥取に関してはドングリの背比べ状態の混戦の中で、どこが浮上してもおかしくはないと思う。鳥取の他24チームは、県外で戦う時の鳥取城北の戦いぶりをじっくりと分析して、それをもとに対策を練っていきたいところだ。中国大会で唯一勝ち星を挙げた倉吉東は、最もチャンスがありそう。エース中島が中国大会でつけた自信を、なんとか夏に持ち込みたい。鳥取西は昨夏から3季連続で4強に進出しており、安定感は抜群。境とともに、かつては甲子園を毎年争っていた名門校同士、今年の決着戦を甲子園をかけた戦いの場に持ち込みたい。米子西、米子東、米子北の米子勢も波に乗れば甲子園行のチャンスも見えてくる。夏の戦い方を熟知する八頭の存在も、各校にとっては脅威に映る。


 

【島根】(参加39校)  
開星がエース吉川でトップを快走。安定した戦いぶりで2年ぶりの夏をつかみ取るか。

◎ 開星
〇 大社 石見智翠館
△ 大東 益田東 立正大淞南  
▲ 出雲 浜田 松江商

選抜でいい戦いをした開星。すっかり自信をつけたMAX147キロのエース・吉川の見据えるのはずばり『全国大会での勝利』だ。目線が上に上がった名門・開星がこの大会もトップを快走するか。打線も上位、下位ともにパンチ力のある打者が並び、かつての黄金時代復活を思わせるチームに仕上がったように見える。しかし大会に絶対はない。この大本命の開星を追って、各校が入り乱れて大混戦の序盤、中盤戦になることが予想される。そんな中で期待されるのが、名門復活を期す大社。昨夏4強、昨秋優勝、今春8強と常に上位に顔を出す戦いぶりは、名門復活を予感させてくれる。投打とも、層が厚くなり開星打倒の一番手に上がる。連覇を狙う石見智翠館は昨年のように、頼りになる中心選手がチームを引っ張り上げて連覇を狙いたい。春の大会で決勝に進出した大東は、開星との3度目の対決でリベンジを誓う。春はその差を1-2まで詰めてきており、逆転は可能だ。 謹慎明けの実践不足が心配な浜田は、力自体は持っている好チーム。立正大淞南は得点力があり、侮れない存在。名門の松江商や、秋の大会で活躍を見せた出雲なども、開星に一泡吹かせるチャンスを虎視眈々と狙っている。


 


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