今日は各地で決勝が行われ、
代表校もかなり出揃いました。
中でも関東は、
6地区で決勝。
ワタシは各大会の決勝を動画でチェックしながら、
まさに一喜一憂していました。
特に群馬大会。
全国屈指の力を持つ健大高崎に、
ライバルの前橋育英が挑む、
近年の「群馬クラシック」。
今年もすごい試合となりました。
両校3点ずつを挙げた後、
先の知れない投手戦が展開されました。
まさにドキドキの試合。
結局両校ともにチャンスを掴むこともままならず試合は延長へ。
健大高崎は、
下重が先発マウンドに上がりましたが、
3点を取られると、マウンドにヒジのトミージョン手術から回復して来た佐藤をあげます。
この佐藤が好投し試合を落ち着かせると、
中盤から158キロエース・石垣がマウンドへ。
この石垣、
健大高崎の層の分厚い投手陣が絶好調な今大会、
「大事なところまで温存」され続けてここまでわずか1イニングに投げただけ。
しかし、
さすがは石垣。
ここから前橋育英の打線に、
まさに手も足も出させない投球を披露。
凄みのある投球でランナーすら出させません。
一方前橋育英も、
耐えて耐えて、
試合はタイブレークへ。
ここで裏の攻撃の健大高崎は1死満塁のサヨナラの大チャンス。
バッターの打った打球は火の出るようなセカンドへのゴロ。
しかしここで前橋育英伝統の「攻める守備」を発揮。
見事ダブルプレーでサヨナラを許さず。
いやぁ、
もの凄い試合になりました。
最後はさすがに健大高崎の力が上回りサヨナラで甲子園を掴み取りました。
しかし去年に続いて、
この対決は本当に凄いことになります。
昨年も今年も、
実力では健大高崎が一枚も二枚も上と言われていましたが、
前橋育英のこの試合にかけるもの凄い集中力と気迫が、
こんな試合を作るんですね。
前橋育英、
また甲子園で見たい、
そう思わせてくれる試合でした。
そして栃木も茨城も延長タイブレーク決着。
青藍泰斗と明秀日立が、
嬉しい甲子園を決めました。
大激戦の埼玉大会は、
叡明が昌平を破り嬉しい初めての甲子園へ。
そして千葉。
市船橋と八千代松蔭の決戦は、
それはそれはすごい試合になりました。
延長タイブレークのこの試合、
表の八千代松蔭が4点を挙げて、
ほぼ試合を決めたと思われました。
しかし疲れが出たか、
それとも勝利を意識したか?
八千代松蔭のエースがその裏、
ストライクが入らなくなります。
四球で満塁にすると、
次打者にも四球を与えて押し出し。
さらにタイムリー2塁打が出て1点差に追いつくと、
犠牲フライで同点。
そして最後は、
タイムリーでサヨナラ。
4点差を大逆転して、
あのイチフナソウルと共に、
また甲子園にやって来ます。
さーてそして、
全国の舞台でも激しい戦いが。
京都では、
この高校野球の選手権大会で、
一番古い全国制覇校(京都二中。現校名鳥羽高校)と、
昨年優勝の一番新しい全国制覇校(京都国際)との、
究極の新旧対決が実現。
試合は鳥羽が終始リードして終盤を迎えましたが、
京都国際は8回2死から同点に追いついて、
9回サヨナラ勝ち。
2連覇を狙い、
甲子園に乗り込みます。
大阪ではえらいことが起きました。
今年は選抜に出場校を送り出せず、
さらに近畿でも勝てなかった大阪。
しかし夏になれば話は別。
「高校野球の1強」
大阪桐蔭が、
ドラフト有力候補の森・中野の超高校級投手陣を揃えて、
準決勝ではライバルの履正社にコールド勝ち。
いよいよ真打ち登場か?
と全国の高校野球ファンが思ったと思います。
そして今日の決勝。
対するは東大阪大柏原。
かつて一度だけ聖地に立ったことがある実力校。
巨人などで活躍の石川選手の母校です。
試合は序盤から、
意外にも柏原ペースに。
2-0から中盤に4-0と柏原がリード、
全国に「まさか」が広がったと思います。
しかしここからが、
大阪桐蔭の大阪桐蔭たる所以。
7回裏、
大阪桐蔭は「もの凄いタイムリーやホームラン」などはないものの、
四死球、内野安打などを絡めて、
あっという間に同点に追いつきました。
これでもう、
大阪桐蔭がサヨナラ勝ちする流れだな!
なんでワタシも思いましたが、
ここから柏原が粘りサヨナラを許さず延長タイブレークへ。
こうなると、
試合はどっちに転ぶか全くわからなくなります。
柏原は表の攻撃で2点を挙げ、
裏の大阪桐蔭の反撃を1点で抑えて、
見事に大阪桐蔭を破り2度目の甲子園へ。
全国の中でも、
一番かも知れないジャイアントキリングを成し遂げました。
ワタシ、
本当にビックリしました。
今年は「大阪桐蔭のいない甲子園なんだぁ」というのを、
今実感しています。
最後に見ていた愛知県大会では、
豊橋中央が、
準決勝の愛工大名電に続いて、
決勝でも東邦を破って嬉しい春夏甲子園初出場を決めました。
ワタシ最後だけ見ていたんですけど、
東邦としてはタイブレークの裏の攻撃は痛恨でしたね。
3点取られたその裏、
1.2塁からバッターに左中間を破る長打が生まれました。
ランナー2人が相次いで還って1点差。
さらにノーアウト2塁!
となるはずが、
打者走者が3塁寸前でタッチアウト。
これは何というか、
メチャクチャ痛かったですね。
反撃の機運が、
一気に萎んでしまいました。
豊橋中央は、
一点差の無死2塁だったら、
通常の精神状態ではいられなかったでしょうね。
これも試合のあやですが、
これも夏の大会ならではですね。
走者も、前に前に、
というものを止められなかったんでしょうね。
ここで冷静な判断が出来れば良かったんですがね。
いずれにしても、
この試合も素晴らしい試合でした。
甲子園にかける球児たちの熱い思い、
全国各地で、
ものっすご〜〜く、
感じることが出来ました。
さあ、
いよいよラストスパートです。