SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ジャンプ団体は、メダルよりも大切なことを見せてくれた! 

2022年02月08日 | オリンピック

冬季五輪のノルディックスキー、ジャンプ混合団体戦が行われ、
日本は猛烈な追い上げで4位に入賞しました。

前日の男子エース、小林陵侑の金メダル獲得で盛り上がる日本チーム。
この新種目の混合団体ではメダル獲得を視野に入れていました。

しかしその日本チームの切り込み隊長役を任された女子のレジェンド・高梨沙羅に、
思いもかけないことが起こってしまいました。

なんとスーツ規定違反で、
103mの大ジャンプを見せた1本目のジャンプが、
あろうことか失格でノーカウントへ。

まさか。。。。

日本でテレビを見ているワタシなどは、
何が起こったのか理解するのに、
しばらく時間がかかってしまったほど。

ドーピングじゃあるまいし、
なんで競技の前にチェックしないの~~~~?!
いつチェックしたんじゃ~い!

飛んで得点でてから、
「やっぱあんた、スーツおっきいから駄目ね~」
って、納得できるわきゃね~だろ~

なんて憤っていましたが、
それでも最後まで見続けていました。

すると。。。


1本目が0点で最下位に落ちた日本の【令和版日の丸飛行隊】の面々、
ここからすごいものを見せてくれました。

まずはここまであまり好調が伝えられていなかった佐藤がいいジャンプを見せ、
「まだまだ日本は戦うぞ」
というところを見せてくれました。

さらに女子の準エース、W杯勝利も経験する伊藤がいいジャンプで続き、
最後に登場の金メダリスト、小林陵が見事なジャンプ。

日本は1回目を終わって8位に躍り出て、
何とか2回目へ進出を決めました。

他国でもスーツ規定違反が続出したという背景もありますが、
「あきらめずにやれば、チャンスはつかめる」
という事を身をもって示した日本のジャンプ陣に、
まずはワタシ、すでにこの時点で深く感動していました。


そして2回目。


高梨沙羅ちゃんの、
乾坤一擲のジャンプ。
大ジャンプでした。

ランディングした後、
涙が止まらない沙羅ちゃんでしたが、
飛ぶ前の決意を込めた表情、
そして飛んだ後の涙に、
ワタシの涙腺もすでに崩壊。

1から100まで、
な~ンにも責任がない、
ただただ「ついていなかった」高梨沙羅の五輪。


しかしこのまま五輪を去ってはだめだと、
ジャンプのレジェンドの責任を背負い、
まるで戦地に赴くかのような表情で飛びきった沙羅ちゃん。

ホント彼女は素晴らしい。

アスリートとして、
ますます好きになりました。


そしてその気迫に応えるように、
佐藤が2本目も素晴らしいジャンプを披露。

なんとなんと、
この時点で日本は4位に進出。

しかもカナダとの差は、
十分に射程圏内と言えるものでした。


ワタシの中にも、
「これは長野の大逆転の再来だ!!!!いけるぞ!!!」
という気持ちがむくむくと湧き上がってきて、
「これぞオリンピック、これぞスポーツのだいご味だ!!」
とコーフンがMAXとなりました。


2回目のジャンプ、
3人目が始まり、
まずはここまで3位、
日本がターゲットにするカナダが飛びました。

しかしさほどでもない距離、得点。

「よ~し、日本、行けるぞ~」


ここで完全に日本は「逆転へのシナリオ」
を描いていたと思います。
「伊藤で10点以内に追い上げ、最後は小林が逆転のジャンプだ!」

ワタシもそう思いましたが、
ここで伊藤が厳しい風の中飛距離を伸ばせず。
88mに終わり、
事実上ここで日本の「世紀の大逆転劇」の幕は閉じてしまいました。

伊藤選手にとっては、
いい風が吹いてほしかった~。

あまり調子が良くない伊藤選手でしたが、
この日は1本目にいいジャンプを見せていましたので、
この2本目で93mぐらい行けば逆転も十分可能でした。
惜しかった~!


最後は小林陵が、
金メダリストの意地と誇りをかけてこの日最長不倒の106mを飛び、
望みをつなぎますが残念ながら逆転はならず。

カナダが銅、
日本は4位となりました。


しかし。。。。


昨日の日本の戦い、
冬季五輪の激闘史に刻まれる、
凄い戦いだったと思います。

ジャンプといえば思い出されるのは、
72年札幌の日の丸飛行隊の表彰台独占。
94年リレハンメルの原田のまさかの失速、
そして98年の長野での感動の団体金メダル。。。。。
が思い出されますが、
昨日の戦いはそれに匹敵するような見事な戦いだったと思います。

高梨沙羅選手の2本目の飛ぶ前の表情、
そして小林陵侑選手の2本目の大ジャンプ、
忘れることは決してないと思います。

お疲れさまでした。

小林選手、そして佐藤選手は、
まだこれからラージヒル、男子団体戦と戦いが続いていきます。

競技を終了した高梨選手、伊藤選手。
お疲れさまでした。

ゆっくりと疲れをいやし、
次に向かって行ってほしいと思います。

まだまだ、競技は続けてほしい。
ずっと応援し続けます。


さらに銀メダルに輝いた女子スピードスケート1500mの高木美帆選手、
おめでとうございます。
オランダの選手に一歩届きませんでしたが、
強いレースでした。

さあ、
今日はいよいよ注目の男子フィギュアスケートSPに、
羽生選手が登場します。
果たして調子はどうなのか?


そして乾坤一擲の戦いといえば、
今日女子アイスホッケー、スマイルジャパンは、
予選リーグ最終戦でチェコと対戦します。

勝てば予選1位通過で、
あわよくばメダルが狙えるところに行ける可能性も出てきます。

女子アイスホッケー界史上最大の戦いといってもいいかもしれません。
(まあ、メダルを狙うとなれば、史上最大の戦いがあと2つ、3つあるのですがね。。。。)

何とか頑張ってほしいですね。



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