SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

タイガーの”大復活”に感動しつつも・・・

2019年04月16日 | 複数競技 

今年のマスターズ。

大ファンである松山英樹の挑戦を追ってはいたものの、
初日に出遅れて「悲願達成はムリ」という状態になってしまったので、
実はあまり熱を入れて観戦していたわけではありませんでした。

3日目を終わってタイガーがいい位置につけていて、
華麗なる復活が期待されていたとはいえ、
最終日のプレー時間が前倒しされていることは知りませんでした。

という事で早朝に起きだしてみてみると、
まだテレビではフロントナインの最中。
「ああ、最後までは見られないなア・・・」
なんて間抜けなことを思いながらふとニュースにチャンネルを合わせるとあ~ら不思議。

真っ赤な字ででかでかと「速報!タイガーウッズがマスターズ優勝!」
と出ているではないですか。

その時に初めて、
事情をすべて知って、
「あ~そうだったのか~」
という「まったく感動のない」結果のゲットとなってしまったのでした。

でも改めて最終日を録画で見ていると、
やっぱり「タイガーはタイガーだったなあ」
とアメリカの多くのファンと同じように胸が熱くなりました。
「サンデーバックナイン」といえばタイガーの大逆転の代名詞。
久しぶりにそれを目の当たりにした大ギャラリーの歓声、
本当にすごかったですね。

松山は良くもなく、悪くもなく、
今年のマスターズを終えました。
ここのところ一時に比べて取り上げられることが少なくなった松山のプレー。
しかしながら、
彼ほどわくわくさせてくれるゴルファーを、
ワタシは知りませんので、
見果てぬ夢を追い続ける彼のプレーは、
来年も再来年も、ずっと追っていきたいですね。
頑張ってほしい。


そういえばボストンマラソンも行われました。
プロランナーとなった川内選手も元気に登場。
MGCの有力ランナーの一人である井上選手とともに、
しっかりと秋に向けての調整をこなしてくれました。

この大会での順位は、
この際どうでもいいでしょう。
確実に調整が進んでいるという事が確認できただけで、
よかったですね。


さて、
本題ではないんですが一つ。

星稜の林監督が謹慎を食らったというニュース。

センバツの2回戦、
習志野戦での「サイン盗みがあった、なかった」という問題で、
星稜高校が林監督の春の北信越大会終了までの監督としての活動の禁止を言い渡したという事でした。

正直、
このことについてはコメントしたくないなあというのがワタシの本音。
思うところはありますが、
すべての高校球児、そして指導者が必死になって日々取り組んでいるのを知っているので、
「どうかもめごとやらで心をかき乱された中、プレー環境が整わないという事をなくしてほしい」
という事だけを思っています。

サイン盗み・・・・・という事に対しては、
ワタシの世代では「それも野球という競技の駆け引きの一つ」という事が刷り込まれているので、
ちょっと見解が偏るかもしれませんので、
あまりコメントしたくはありませんね。

しかしながら、
このことに対して上がっている記事を読んで、
一つだけものすごく違和感のあることがありました。

それは、
サイン盗みという事が全面的に禁止された後も、
連綿としてそういうことは行われているというところで、
2003年の選抜の福岡工大城東が行ったものを例として挙げているところです。

もう覚えている人もいないと思いますが(何せ1回戦か2回戦だったと思うので・・・・注目された対戦でもなかったし)、
あの時福岡工大城東がやったのは、
スタンドから見ている関係者がベンチに対してメモ書きの紙か何かを試合中に入れて指示を行っていたというもの。

今回のケースとはもう根本的に違うということは、
知っておいてもらわなければならないところだと思います。

ワタシは責められるべき「禁止される事項」は、
こういうケースのことであると思っています。

「盗む」というイメージからすると、
こういうメモをスタンドから渡すとか、
かつてプロ野球のSB(当時ダイエー)がやっていて問題になった、
バックスクリーンの得点板の裏からスコープなどを使ってサインを盗み打者やベンチに伝達する・・・・・
などの行為で、
2塁ランナーがベース上からバッターにコースなどを教えるというのは、
一概に「盗む」行為とはちょっと違うんじゃないかと思ったりするんですよねえ。
「分析と駆け引き」の範疇に入るんじゃ・・・・・・
そう思っちゃったりします。

そしてそこからはまさに、
「キツネとタヌキの化かしあい」
っていう感じの駆け引きが生まれて、
そんなことも「野球を楽しむ要素の一つ」なんだというのが、
ワタシのなじんだ「野球観戦」なんですよねえ。。。。。

癖を見抜かれている選手(主に投手)が、
肝心なところで癖を見抜かれているのを逆手にとって、
全く別の相手に思いもよらないプレーで打ち取ったりするのを見ると、
なんかもう「痛快!!!」ってなっちゃうんですけどねえ。

そういうこと、
時代的に好まれなくなっちゃったのかな?!

そういえば思い出すのが、
2013年の夏の甲子園神奈川予選。

前年夏のセンセーショナルな甲子園の戦い方で一躍時代の寵児となった桐光学園の松井投手。
その年の夏は自らもチームも「全国制覇を狙う」と意気込んでいました。

しかしそこに立ちはだかったのは、
同じ神奈川の盟主であり絶対王者の横浜高校。
その中でも特に「打倒松井」に執念を燃やしていたのが横浜の小倉部長。

あの「小倉メモ」もすっかり有名になっていた時で、
年齢的にも引退が取りざたされていた小倉さんが、
「最後にこんなに燃える相手に出会って、幸せ」
と言い放っていたほど、松井クンの存在は輝いていました。

春の大会では完璧に横浜打線を抑え切った松井クン。
夏の大会直前の練習試合では、
猛打でその年の選抜を圧勝した浦和学院の打線をわずか1安打で完封しました。
「もう松井に敵はいない」
とささやかれたその年の夏の神奈川大会準々決勝。

しかし横浜の小倉部長は、
春から夏にかけて4か月の間、
松井クンの試合に足繁く通い、
まさに松井クンの投球を「隅から隅まで」完ぺきに分析。

松井クンはまさかの2発を食らって敗退。
全国制覇の夢どころか、
神奈川大会で失意の準々決勝敗退を食らったのでした。

その分析の仕方、
事細かく松井の投球を分析して、
試合中も様々な仕掛けをしていました。

もしかしたら、
2塁ランナーがコースを教える、
1・3塁コーチャーが惑わせる動作をする・・・・・
そんなこともあったかもしれません。

しかしワタシは、
その試合で「さすがは横浜」という感想しかありませんでしたし、
それまではあまり好きではなかった「小倉メモ」の怖さに、
感服しました。

あの試合は渡辺監督が勝たせたというよりも、
小倉さんが全身全霊を込めて松井を打ち破ったとしか見えませんでした。

ワタシはまた、
悔しさとともに、
野球というものの底知れぬ奥深さに、
なんだかある意味の感動を覚えたものでした。

決して選手の能力だけでは決まらない、
野球という競技の面白さ、
特に「見ているものに考えさせる要素をたくさんくれる」
野球という競技がとても面白く感じていて、
それゆえ何十年もはまってしまっているんです。


もちろん高野連が通達したのものの中に、
2塁ランナーからの打者への球種、コースの伝達の禁止というものがありますので、
それに違反していたというのは表面的にはそうかもしれないのですが、
それをしゃくし定規に見るだけでは、
なんだか「遊び」の部分が全くなくなってしまうだけで、
ある種の息苦しさを感じてしまうなあ・・・・・・
そんな感じも持っているんです。


しかしながら、
星稜の林監督の気持ちも、
否定されるものではないと思います。
(控室に乗り込んでいったのは行きすぎかもしれませんが)。

林監督はあの松井の5敬遠の当事者でもありますので、
「勝つという事がすべての正義」
という事を肯定できないというのもわかります。

今大会「優勝候補の筆頭」といわれていたことに、
プレッシャーを感じていた面も、
もしかしたらあるかもしれません。

しかし、
こういうことで自分を曲げず「熱くなってくれる監督」も、
いいじゃないですか!
ワタシだったらそんな監督の下で、
プレーしてみたいですね。


そして習志野高校については、
こうした記事であたかも加害者側として扱われるのには、
本当に違和感があります。
よくそれ以降の試合で、頑張って決勝まで進出したと思います。

両チームには、
こんな雑音には負けず、
夏も甲子園に歩を進めてほしいと思いますね。
頑張ってほしい。

それにしても。。。。。

駆け引きのまったくない中で行われる野球という競技があったなら。。。

それって、
我々がかかわる、
草野球とか学童野球なんかじゃあ、
よくあるけどね。
よくあるっていうか、
そんな野球しかしないけど。。

投げた~~~
打った~~~
やっほ~~~
ってね。

関わりがある人以外は、
そんな試合は誰も真剣にはみね~わなあ、実際。


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