☆★ひろりんと5つの魔法★☆

長年続けてきたブログタイトルを変えました。仕事の話は書けないので、推し活とか話すね🤗

発達障害の憧れ、完璧超人。でも可哀想・・・ベイカー街の亡霊

2015年05月26日 18時15分48秒 | ☆青山剛昌作品ラブです
それでは引き続きコナンの映画。
今日のは6作目の「ベイカー街の亡霊」です。
いつも通り初見さんは、この動画(英国版)を・・・今回は短縮版はありません


先にバラしちゃいますが、今回の対戦相手は天才プログラマー少年・ノアズ=アーク(サワダ・ヒロキくん)。
彼はある意味、発達障害なんでしょうか???
(子供の個性を摘み取ってしまう硬直した日本教育は、ヒロキくんをパソコンオタクの変わった子としか見なかった)
彼は自分の苦い体験から、母親と共に渡ったアメリカで人工頭脳を開発しようと思った。
・・・が、天才であるが故に大人達に良いように使われ、日々、人工頭脳プログラム開発に追われるだけの日々。
逆に、その開発プログラムの完成をシンドラー社長達大人に急かされストレスになった彼は・・・やがてビルから飛び降りて自殺しました。
もちろん自分の開発したプログラム(ノアズアーク)をハードディスクに密かに逃がしてから・・・。

その悲劇が今回の映画の始まり・・・・・・。


コナンくん達と、日本中から選ばれた50人の子供達(=将来の日本を背負って立つ2世、3世達)は、
コクーンという愛称の繭の形をした体感シミュレーション(実際の歴史を体感できる)ゲームで遊ぼうとするんですが・・・

このゲームの物語は新一くんのパパ・工藤優作氏が作りました。
舞台は19世紀末のロンドン=コナン達の住んでいる街・米花町の元ネタ、英国ロンドンの「ベイカーストリート」。

コクーンの開発責任者・樫村氏は彼(優作氏)の大学時代の悪友。
まず、この樫村氏がシンドラー社長に殺されます。
ダイイングメッセージは・・・アルファベットのT・J・R。
100年前のロンドン・・・
そう。JTR=ジャック・ザ・リッパー(5人の女性をナイフで殺害しロンドン警察が結局逮捕できなかった殺人犯・「切り裂きジャック」)。


目暮警部達、警察が到着して程なく、コクーンは1年で人間の5年分成長すると言われる人工頭脳・ノアズアークに乗っ取られます。
彼の目的は日本という国のリセット!
そして、子供達50人全員がゲームオーバーになったら現実世界には二度と戻ることは出来ないという、命を賭けたゲームが開始されます。
但し1人でもゲームクリアできたら、それまでにゲームオーバーになった子供達も全員現実世界に帰れる。いわば、ノアズアークとの戦い・・・。
汚れた政治家の子は、そういう政治家にしかならないし、
金儲けしか考えていない医者の子は、そういう医者にしかならない。つまり日本は良くならない。それをリセットするのがノアズアークの目的。
2世3世が一堂に会する、このゲーム会場で、親が敷いたレールをただ走れば良いという日本の廃れた社会をリセットするんだと・・・。
そうすれば日本は変わるはずだと。

人間の命を弄ぶ権利は、もちろん、ない!それを知った上でのノアズアークの挑戦は、
ヒロキくんの命を弄んだ大人達への復讐の意味もあるのか??

実は工藤優作氏は樫村氏とは探偵と依頼人という関係でもあり、ヒロキくんの死の真相を調査していました。何がヒロキくんを自殺にまで追い込んだのか・・・。
そして樫村氏は実はヒロキくんの実の父親・・・。幼い頃に別れたヒロキくんを死なせてしまい深い自責の念を抱く樫村氏・・・。

このゲームはいくつか世界設定がありましたが、コナン達が選んだのは19世紀末のロンドンで切り裂きジャックを捕まえるゲーム。
ここでは阿笠博士の発明品は役立たず・・・博士の力で一時は互いに交信できたが、ノアズアークによって、その交信も切断される。
「ジャックザリッパーに気をつけろ。死にたくなければお前も血まみれになることだ」この謎の歌が、実は伏線・・・

そしてベイカーストリート・イレギュラーズ・・・ホームズが雇った浮浪者の子供達、要は少年探偵団の先輩wwと勘違いされ、
ホームズとワトソンの下宿に通されるコナン達。
彼らはそこでホームズのジャックザリッパーに関する考察から、モリアーティー教授やモラン大佐との接触を考えます。
そこで足を引っ張る副総監の息子・諸星が騒ぎを起こし、コナンを助けてゲームオーバーになった菊川、そして歩美と光彦、そして元太・・・。
メンバーの中から次々と脱落者が出ます。
・・が、そこでモリアーティー教授と対面を果たすコナン達。

ジャックザリッパーはロンドンを恐怖に陥れるためにモリアーティー教授が街に放った人物。
母親に捨てられた浮浪児だったが、モリアーティー教授に犯罪者としての才能を見抜かれ一流の殺し屋に育てられた。
すると彼はモリアーティー教授の想いをも遥かに超える殺人鬼となった(暴走をはじめた)。
そこでモリアーティー教授はコナン達と協力し・・・・・・・・そして他のステージの子供達は全滅。

舞台は変わってオペラ座会場。
モリアーティー教授からアイリーンアドラー殺しの指令を受けたジャックザリッパーとコナン達の戦い。ここで灰原達3人が脱落。

そしてチャリングクロス駅発の最終列車に乗るコナン、蘭、諸星。
優作の言う「とびっきり危険なクライマックス」とは??

ジャックザリッパーの最初の殺人は警察を欺く為の、いわばどうでもいい殺人。
2番目の被害者ハニーチャールストンは実はジャックザリッパーの母親・・・これがホームズの推理。
殺人の動機は自分を捨てた母親への復讐。
しかしモリアーティー教授の英才教育で異常性格犯罪者にされてしまったジャックザリッパーは母親に似た女性を次々と殺していった・・・。
バザーに展示する筈だった指輪の謎を解いたコナンは変装したジャックザリッパーを言い当てて・・・・・・

そうこうしている間に優作は樫村殺害の犯人がシンドラー社長だと言い当てました。
ざまああ~wwwwwwwwww
母親を殺害し長年の恨みを晴らしたジャックザリッパーの今の狙い(想い)・・・
それは、生き続けること。自分の狂気の血をノアの方舟に乗せ、次の世代に引き継ぐこと。
これこそがシンドラー社長の樫村殺害の動機。そう。シンドラー社長はジャックザリッパーの子孫。
まさにノアの方舟(ノアズアーク)に乗せられて現代まで殺人鬼の血が引き継がれた。
ヒロキくんは、DNA探査プログラムでジャックザリッパーの短剣からハニーチャールストンのDNAを検出した。
それはやがて、ジャックザリッパーがハニーの息子だと知ることになる。そして、シンドラー社長は、そのジャックの末裔だと知ることにもなる・・・。
自分が100年前の殺人鬼の子孫だと知れたら自分の身の破滅だと感じたシンドラー社長は、
ヒロキくんを自殺に追い込み、樫村氏をも(つまり、親子もろとも)殺害した。


そしてジャックを追い詰めるコナンと諸星。一人捕まる蘭。
あと10分で終着駅。ジャックとやり合う2人。しかしコナン絶体絶命のピンチ。
その時、新一のあの一言が蘭に勇気を与えた。
「キミを確実に破滅させることができれば、公共の利益の為にボクは喜んで死を受け入れよう」
これは、ホームズがモリアーティー教授と初めて会ったときに言った言葉。
そう。ボクの好きなヤツ(アレ)。
「死はもとより覚悟の上。だが1人では死なん。お前も一緒に連れて行くぞ」です。

「ライヘンバッハの滝よ!!コナンくん」
そう・・・ホームズとモリアーティー教授がライヘンバッハの滝に落ち、ホームズだけ奇跡的に助かりモリアーティーは死んだ。
蘭はアレをしようと・・・・・・
「ごめんね。最後まで一緒に居てあげられなくて・・・」そう言って蘭とジャックは崖下へ。

あぁ~涙涙涙なしには観られない・・・

終着駅までは、あと5分足らず。列車は時速100キロ。このピンチをどう切り抜ける??
そこで、また、あの老人が・・・・・・・。
「お前達はまだ血まみれになっていない。まだ生きているじゃないか。もう諦めるのか??既にお前らは真実を解く結び目に両の手を掛けていると言うのに・・・」
この老人が、(お助けキャラの)ホームズ????

そして・・・・・・・・・・・・・・・

「助かったよホームズ・・・。いや、父さん」

「メガネ、起きてたのか・・・・。どうやら、お前の勝ちのようだな・・・」
「お前の??・・・・・・・・・やっぱり、そうだったのか」
「お前を信じて良かったよ。ありがとう」
「どういたしまして・・・ノアズアーク。それともヒロキ君って呼んだ方が良いか?」
「いつから気づいていたの?大丈夫。外との交信は切ってあるから」
「最初に気づいたのはビッグベンの時計、そしてサッカーボール。
キミは本当はオレ達が一致団結して危機を乗り越えることを期待してたんじゃないのか?
日本のリセットとは、2世3世を抹殺することじゃない・・・・。
親の力を頼りにすることなく壁を乗り越え、ゲームを通じて成長する俺たちをキミは期待していたんだろ?
キミは非情になれなかった。最後に現れたホームズが、その証拠さ・・・ちゃんとお助けキャラをクライマックスで登場させてくれた
「諸星くんの身体を借りてゲームに潜り込んだのは1度くらい友達と遊びたかったからなんだ・・・」これ、泣けますね

「ごめんよ。怖いめに合わせて・・。でも・・ボク、すっごく楽しかったよ・・・。それに羨ましかった。離れていても心が通じ合ってるキミと、お父さんが
キミのお父さんがボクのお父さんの仇を取ってくれたんだ・・・。ありがとう。そろそろ・・・お別れだ」
「ヒロキくんの心は、いつまでもノアズアークの中で生き続けるんだろ?」
「ボクのようなコンピュータが生きていると大人達が悪いことに利用してしまう。人工頭脳なんて、まだ生まれちゃいけなかったんだ・・・」

「みんなに、これだけは知っておいて欲しい。現実の世界はゲームのように簡単じゃないと・・・ね」

て・・・テーマが重い。
・・・というかメッセージ性が強すぎる。まるで「名探偵コナン」というより「ドラえもん」って、一瞬思いました。
子供に1番観て欲しい映画っていう意味では、これが1位・・・なのかも・・・ね

「お父さんに会えるといいねえ(ヒロキくん)」
「さようなら・・・工藤・・・新一

そして助け出される他の48人・・・。

「コナンくんなら、やってくれると信じてたよ」
「でも蘭姉ちゃん、アイツと一緒に飛び降りるなんて無茶し過ぎだよ」
「だって新一の好きなホームズの言葉、思い出しちゃったんだもん」

「お前にしては時間がかかったな・・」
「あぁ~。けっこう楽しめたよww」

・・・・・・

「ノアズアークが自分の命を絶とうとしてるんだ。安らかに眠れ・・・・・・ヒロキくん」ここも、お涙ちょうだい
そしてエンディング・・・です。


基本的に同情の余地のない、自分勝手で「美学美学」言ってるような犯人ばっかりのコナンの映画の犯人達ですが、
この「ノアズアーク(ヒロキくん)」に関しては、ダントツに良い方の犯人・・・。
ヒロキくんは、ただ、みんなと仲良く遊びたかっただけなんだよね・・きっと・・・・・・。
パソコンオタクの変わり者、個性を認めない日本教育、親が敷いたレールを歩けば良い2世3世、いろいろ考えさせられる映画でした。
B’zのEverlastingも、良い曲・・・・。

ってことで泣けるシーンは3回かな??

繰り返すけど今回の映画は涙を流すことよりも、心に訴えるものが強すぎて・・・・・・・。
とても勇気をもらえる良い映画だと思います。
そして、「ベイカー~」。
やっぱり名探偵コナンは、コナンドイル・シャーロックホームズなしじゃ語れないのかも・・・ね。

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