新春特別号！vol.3

皆さん、こんにちは
ブログ編集部です

成人の日の３連休、爆弾低気圧の影響で日本列島は各地で大雪
航空便の欠航、新幹線の遅れ、高速道路の通行止めなどが続出し
各種イベントなどが延期、中止で予定変更を余儀なくされた方も多かったことと思います

そんな中、新成人となった皆様はおめでとうございます
不況続きの日本、将来は決して明るいとは確信できない状況ですが
目標は大きくしっかり持ち、それに向かい日々努力して頑張って下さい

 

さてさて

≪十二支のお話≫も6番、蛇まで決まり残り半分
いよいよ終盤戦に差し掛かりました
残り6頭の座に着くのはいったいどの動物なんでしょうか

違う違う、順番は皆さんよく知っている
順番ではなく、「どうしてその順番になったか」を知って欲しくて
その【順番】の意味を知ってもらいたくて紹介しているのです
本日で１２頭全てがゴールし、順番が決まります。
最後まで読んでくれて有難うございます

では、【第３章】の始まり始まり～

【第３章】
少し遅れて仲良しコンビの馬と羊がやって来た。
ゴールの１歩手前で２頭は止まり、７番目の順番を譲り合い、なかなかゴールできません。
「羊さん、今まで遠い道のりでしたが、あなたとお話しているとあっという間でしたよ。
お礼に７番目になってください。」
「とんでもないわ。馬さんこそ旅の途中で猛獣に襲われそうになった時その硬い蹄で蹴飛ばして退治してくれたじゃない。
だから７番目は馬さんが貰って。」
２頭は譲り合いなかなかゴール出来ません。
神様は見かねて
「どうじゃ馬くん、５番に龍、６番に蛇と気持ち悪い奴等が続いておるんじゃが
そのすぐ後ろが羊さんでもよいかの？」
「いけませんよ神様！羊さんは私が守ります。」

必然的に馬が番
羊が番となった

その後、暫くゴールするものがいなかった。
中継車をコース中ほどへ移動させると、猿、鳥、犬が何やらぶつくさ言っています。

暫く様子を見てみるとどうもゴールする順番を話し合っているようです。
賢明な３匹は、ただ走ってゴールした順番と言う単純な決め方ではなく、
いかにその順番がふさわしいか議論して納得の上でゴールしたいというこれまた変わり者３匹です。
待てど待てど話し合いが付かず西に日が傾き始め、このままでいると元日が終わってしまう。
本来、神様は手助け禁止なのですが、こればかりは黙っておれず
「ほれ、３匹とも、早ようゴールせんと元日は終わってしまうぞ。
１２番目まで枠を取っているがゴールしなければ無効じゃぞ。」
慌てて３匹ともゴールの線を越えた。
「さて、ゴールはできたがどいつが９番目になるのじゃ？」

３匹がまた話し合いを始めこれまたなかなか決着がつきそうにない。
その時、鳥が大声で直訴を始めた。

「神様、どうかお聞きください。
私は毎朝早くから、それも休むことなく大声で、町の人々を起こすという務めをしております。
のどがかれることがあっても、一日たりとも欠かしたことはございません。
でもこの猿や犬はどうでしょう。猿は芸をし人を喜ばせるだけ。
犬はと言えば、主人の居ない家を守っているだけではありませんか。
どうしてこの私が猿や犬より先になれないということがありましょうか！」
 
言われてみればもっともな話だということで、神様は鳥に９番を与えた。
猿と犬、どちらを１０番にするか悩んだ結果、より人間に近く動物としての能力が優れている猿を選んだ。
よって、９番＝鳥、１０番＝猿、１１番＝犬となった。
登録手続に行く途中、犬は猿に負けたことが気に入らず喧嘩が始まりました。
猿は木に登り逃げ、犬は下で吠えています。
神様が仲裁に入るが言うことを聞く様子ではなく、まさに『犬猿の仲』
見かねた鳥はいつもの様に慣れた口調で猿と犬を説得しました。

神様はこれを見てびっくり。
「鳥さん、あなたは素晴らしい！『犬猿の仲』の仲裁役はあなたしかいない！
是非これからも２匹の間に入って喧嘩しないよう見守ってくれんかのう。」
深く頭を下げた神様に鳥は断れず引き受けました。猿が先、犬が後という条件付で。
何故かって？
手足を器用に使いおまけに火や道具まで使いこなす猿にヨイショしておかないと万が一ってことも考えられるからね。
丸焼き、焼き鳥、唐揚げ色々あるからね

そんなこんなで番目に猿
番目は鳥
番目は犬となった

１１番まで決まり、あと１枠のみとなってしまいました。

地平線の向こうからドドドドドーッと爆音を立てながら砂煙をモクモクと上げ
こちらへ一直線に向かってくる動物がいます。
番目にゴールしたのは猪でした 　
猪は出発前にしっかり食事を取りおまけにお昼寝までして
気が付くと夕方になっていて大慌てでゴールを目指しました。
まさに『猪突猛進』の勢いで。

こうして１２頭が出揃い、毎年の人間界の守り神が決まったと言うわけ
残念ながら１３番目以降の動物は【十二支】に成ることは出来なかったが
それぞれの人生を歩んでいるようです。
ある動物を除いては・・・

おしまい

 

『新春特別号』はこれにておしまい
次回からは通常通り【施設からの便り】を再開します
新年第1号は【福山城東】からです
お楽しみに

1/17更新予定です