富山と言えば、
八尾のおわら風の盆、
と言っても過言ではないくらい最近では人気らしい。
関東の友達もおわら行きたいって言ってるし。
本番は9月1日から三日間。
山間の小さな街は、その数日は人でぎゅうぎゅうになる。
ぎゅうぎゅうでは、
風の盆のよさは半分以下に減ってしまう。
そんなわけで去年から前夜祭に行っている。
前夜祭といっても、八尾の町の人たちが順番に踊っているので、
規模が小さいだけでなんら本番と変わらない。
町流しも本当に素敵だが、
今年は神社の境内で踊っているのを見ることができた。
大きな大きなかしの木が
小高い神社の広場を覆うように立っている。
葉っぱが提灯に照らされて一枚一枚の重なりまで見える。
そのずっと上にこぼれる星空。
胡弓のしらべが響いて
のびやかな唄が始まる。
編み笠をかぶった若い踊り手たち。
男は雄々しく
女はしなよく
淡々と熱く、かつ静かにおわらを踊る。
ああ、来て良かった。
だっこしたあーちゃんは眠ってしまったけれど、
おわらの調べは耳に届いてるはず。