ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

嬉しい報告

2017年11月10日 | アメリカの高校留学
中西部からやって来ているという、平年より早い寒波の影響で、ボストンでも気温がぐっと下がっています。今晩は、零下十何度!、という予報です。

今朝一番に、とても嬉しいメールが日本から届きました。毎年日本で開催しています説明会で、サマーキャンプ参加後の感想を動画でのコメントで皆さんにご紹介しております、元キャンパー、そして元ボーディングスクール留学生からのメールです。

Dear Tammyさん,

時というものは本当にあっという間にすぎていくもので、タミーさんの家で過ごした楽しい日が昨日のように思われます。両親も本当に充実した時をアメリカの地で過ごせたようで、本当に感謝しています。

あれから日本に帰ってきて、やはり医学を学びたいという思いが強かったので編入試験を受ける準備をしていました。そして昨日、とにもかくにも無事金沢大学医学部に編入合格することが叶いました。これも、あの時そしていまでも続くタミーさんの支えのおかげだと、そう実感しています。そしてこの報告で少しでも師孝行ができたらと思っていたりもします。

以前、僕はタミーさんに両親がいる病院を、そこで働く人々を守っていきたいとそう告げました。しかし、タミーさんがその時おっしゃってくれた、たまきそれでいいの?という言葉がずっと心に残っていました。 あれから、学友や教授と話したりする中でなんて僕は視野が狭いんだろうかとつくづく思わされました。今は僕はリベラルアーツで学んできたことを日本に還元し、そしてこれから日本で学んでいくことをまた世界へと発信していきたいと、そう考えています。目先の小利にとらわれず、理想を持ち続ける、タミーさんから教わったかけがえのない教訓です。これから、星雲の志を抱き、公のために、そしてタミーさんのご恩にいつかは報いるために、歩んでいきたいと思います。

またいつか、今度は学校のことなどではなく夢を語りながらタミーさんとお酒を飲めることを楽しみにしています。アメリカの母なる人がタミーさんで本当によかった!


Sincerely,
Tamaki


何度もこのメールを読みながら、涙が出てしまいました。感謝したいのは、私のほうです。

県内の優秀な男子生徒たちが集結する受験校に在学中、思うところがあって、ボーディングスクール見学のため、たった一人でスーツケースを持ってボストンにやってきた彼の笑顔は、数年前にサマーキャンプに参加したときの笑顔と同じでした。でも、笑顔の裏には、色々と思うこと、悩むこと、考えることがたくさんありました。家族や友人たちと離れ、未知の世界に飛び込んで、自分に与えられた環境を十二分に生かし、着実に自信をつけ、自分の道を切り開いていく様子を見守れたことは、コーディネーターとして本当に有難いことでした。NYの優秀なリベラルアーツカレッジに進学後も、時々近況を知らせてくれました。サッカーでは、大学の一軍の主力メンバーとして大活躍し、リーグのパンフレットの表紙に写真が掲載されたこともありました。大学卒業前に、由緒正しいサイエンティストの協会から、大学在学中のリサーチと実験結果が認められて受賞も果たしました。大学卒業後の進路ではかなり悩んだようですが、いったん日本に帰って医学部編入を、博士過程のある国立大学を目指す、という決心を語っていました。日本での編入試験に向けて、日本語で生物や化学の勉強をやり直さないと!、なんて笑っていたのが印象的です。

大学の卒業式前に、ボストンの拙宅にご家族で寄ってくれたことも、とても嬉しかったです。その晩、みんなで夕食をしながら、いかに自分がアメリカのLiberal Arts Collegeで貴重な体験や勉強ができたのか。 人間として成長できたのか。アジアの歴史に始まり、その他色々なことをみんなで語り合いながら、自然に伝わってくるものがありました。私にとっても、忘れられない晩です。彼の成長ぶりが、眩しいくらいでした。

日本に帰国した折、時間があれば金沢まで足を伸ばして、美味しいお酒を飲みながら、Liberal Arts Collegeでの教育の何が、そんなに素晴らしかったのか、とことん話を聞いてみたいです。

彼の夢は、同じ大学で知り合った日本人留学生(彼は、卒業後イギリスのオックスフォード大学院でUrban Designを学ぶそうです)と二人で、定年後に、自分たちがお世話になったアメリカのLiberal Arts Collegeのような学校を日本で作る、ということだそうです! Promote ethical character and service to others という教えを実践してくれる日は、思いのほか近いのだ!、と思いながら、改めて、彼との出会いに感謝したいです! これからも応援していきたいです!



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