アメコミとラーメン

Cockrumの表紙とMillerの本編、何と贅沢、1978年のSpectacular SPIDER-MAN 27号、28号



ここ最近は、昔のSpectacular SPIDER-MANを買い漁っているのだが、今回は表紙じゃなく Frank Millerが描いた作品を読みたくて買った1978年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)をレビュー。Spec 27号と28号について。

筋書きをBill Mantlo、画を件のMiller、インクをFrank Springerがそれぞれ担当。添付画像はSpec 27号の表紙で、何とDave Cockrumが描いている。この当時は彼が担当したUncanny X-MENが飛ぶ鳥を落とす勢い。表紙が彼で中身がMillerなんて何と贅沢な作品なんだ。

Millerの画はこの当時は、しっかりとしているな。ちゃんとデッサンが出来ている。最近の彼の画とは大違いだ。ただし、彼の描くSPIDER-MANはカッチョ良くない。どちらかと言うと、DitkoチックなSPIDEYだね。

粗筋から。読んでいない前号から続いていて、マフィアMaggiaを率いるMasked Marauderが、銀行を襲った後に、ニューヨークをMaggiaに渡すか、水爆を落すかどちらかを市長に選択させる。DAREDEVILと前号で視力を失ったSPIDER-MAN がその計画を阻止する。それも束の間、CarrionがPeter Parkerの命を狙う。

Spec 27号はCarrionの初登場号のようだ。こいつ気持ち悪い。しかし、Spec 29号へと続く戦いを読みたい気がしてならない。まんまとMantloのCliff Hanger(続きを知りたくてワクワクさせるような絶体絶命のピンチ)に引っかかってしまった。

それから、WHITE TIGERも登場する。このキャラクターBLACK PANTHERと被り過ぎてて駄目なのかな。どうもMarvelはキャラを無駄遣いし過ぎ。

次に気に入った台詞やシーンを紹介。結構Mantloの話の展開は遅い。その分結構心の葛藤等にページを費やしている。例えば、視力を失ったSPIDER-MANが自暴自棄になってしまうシーンがある。それを見た(感じた)盲目のヒーローDAREDEVILの台詞、”I can imagine what he’s going through.”

視力を失ったSPIDER-MANが何故だかわかんないが、DAREDEVILと同じように視力に代わる特殊な感覚を得ちゃうのが笑える。特殊能力の説明が面白い。警察官が自分を捕まえようと迫ってくるのを感じ、”It’s like having a TV cop show translated into braille!” brailleは元々人の名前でそれが点字の語源になったと聞いたことがある。

ちょっと気が利いていると思ったのはSpec 28号の副題、”Ashes to Ashes”。ニューヨークを水爆で灰にするというのと、触ったら何でも灰になってしまうCarrionの能力をかけている。

しまった。最初に28号を読んでしまった。ま、27号も前号から続いているからしょうがないか。

本編とは関係ないのだが、1978年当時の広告にチャーリズ・エンジェルのCheryl RuddのャXターがあった。懐かしい。
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