アメコミとラーメン

しまった、前号の大事な台詞を読み飛ばしちゃった、SPIDER-MAN



The Amazing SPIDER-MAN(”ASM”)最終回をようやく読むことができたので、レビュー。699号、700号について。この話についてのドンズバのレビューじゃなくても、Facebookの知り合いのコメントやSPIDER-MANのャbドキャストを聞いて、だいたい何が起こっているかは、わかってしまっていたのだが、めげずに読破したね。ちなみに699.1号はまだ未読。

そもそも前々回の698号のレビューからして、失敗してしまった。大切な台詞を読み飛ばしちゃったよ。698号の段階でもうすぐ死んじゃうDr. OctopusとSPIDER-MANの精神は入れ替わっていたんだ。そうだよね。前回のレビューでも書いたように行動がおかしかった。

しかし、ものは考えようで、読み飛ばしたお陰で、699号がもの凄く新鮮で面白かったな。そして、698号を読み直した結果、Peterの台詞が変なことに今更ながら、気が付いた。これまた新鮮。

699号と700号のメインの話の筋書きをDan Slott、画をHumberto Ramosが担当。そして、添付のコラージュの表紙はMR Garcinって人が作業したらしい。凄い。赤い部分は本来のSPIDER-MANのマスクやコスチューム、青いところは、Venomや黒白時代のSPIDER-MAN、そして白い部分には昔からの登場人物が織り込まれている。今回もVariant Coverを注文したのだが、その話はまた今度自慢する。

今回も好きなところから、699号のPaolo Riveraの表紙も良い。今回は700号記念てことで、こちらも添付することにする。Dr. Octopusの精神に乗っ取られたSPIDER-MANの姿を描いているのだ。脳と脊髄っぽいDr. Octopusの足がすごいな。シュールレアリズムだ。

いつの時点で入れ替わったかって説明も面白いな。それから、一時的に死後の世界を訪れたPeterとこれまでの歴史の中で命を落とした登場人物との再会も良い。GwenやBen伯父さんとの再会は好きだな。Gwenの幸せそうな台詞とPeterの困惑が対照的。流石700号記念だ。ただし、この場面で一点だけ疑問があり。Silver Sabreは前回のDr. Octopusとの戦いで死んだことになっている。しかし、本当に死んだのかは誰もわからない。それなのに、死後の世界には出てこないよね。

699号、700号ともPeterとDr. Octopusの知能戦。Peterの弱点である回りの人間を人質にとるDr. Octopusも良いし、Dr. Octopusの仲間を利用して何とかして挽回しようとするPeterも頼もしい。最後は二人が同じ場所、AVENGERSの基地に行きつくところも良いね。何やかんや言って二人は旧知の仲であり、好敵手なのだ。

正直言うと、あまり700号の話に期待していなかったのだが、ハラハラドキドキの展開には脱帽。いろいろSlottには批判があるようだが、話の進め方はものすごく上手だと思う。一方、SPIDER-MANファンの誰しもが嫌いだと想像するエンディングはいただけない。そのままPeterの精神を宿したままのDr. Octopusは死んでしまうってことなのか。手が6本になっちゃうSPIDER-MAN の話、ASM 100号以上にグロテスクだな。

最後のシーンでPeterがこれまで背負ってきた”With Great Power Must Come Great Responsibility”ってことを短時間の間にDr. Octopusに納得させてしまったことには、違和感あり。絶対あり得ない。これまで悪人あり続けたDr. Octopusがそんなに簡単に善人にはならないよ。そして、最大の失敗。仮に善人になったのだとしたら、これからSPIDER-MANになると誓う前に、もう一回Peterと精神と自分のものを入れ替えようとするね。

もちろん生き延びたいというOctopusの気持ちはわかる。また、自分のことが一番だと思ってるところは、彼らしいけど。しかし矛盾しているんだよ。読者を説得できていない。

これから、SPIDER-MANの前の形容詞がSuperiorとなって話が始まる(正確には過去形なのだが、おいらの家には到着してないので未来形)。Peterが戻ってくるまで取り敢えず付き合う。基本的にこの設定は長く続かないと信じているので。長くて2年か。

700号のオマケの話についてもコメントしておく。最初の話は、さっぱり理解できないため飛ばす。二番目のオマケはBlack CatとSPIDER-MANが付き合っていた短い期間の話。筋書きをChris Van Meter、画をStephanie Buscemaが担当。今は亡きJohn Buscema(CONAN、FANTASTIC FOUR、THOR等多数の作品を描いた大画家)の孫娘だ。(Wikipediaによると)画のスタイルは全然違うけどね。子供向けの絵本作家っぽいタッチ。

話は面白いな。SPIDER-MANが戦ってるあいだ、警察の目を自分に引きつけておくBlack Catの活躍。オチが良い。結局自分の仕事(泥棒)も同時に遂行しちゃうんだよ彼女は。

これまでの700冊以上のASMの表紙の一挙に紹介するページは好きだな。印刷技術が格段に進歩して本当に良かった。
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