
久し振りのAVENGERS。今回は 7号について。これまで同様筋書きをBrian Michael Bendis、画をJohn Romita Jr.("JRJR”)インクをKlaus Janson、彩色をDeanWhiteが担当。表紙もJRJR以下の作品。添付画像の表紙は、相変わらずのJRJR節。中身の画はすごく良いのに、表紙の構図は今回もあまり好きじゃないな。
6号までの話は、タイムトラベルの話で、結局だから何なのって感じだった。これに時間を費やされて、SPIDER-MANことPeter Parkerがアパートの退去通知を受け取れなかったっていう落ちがAmazing SPIDER-MANの648号にあったけど、こういう独立した雑誌相互の関連性を台詞に入れるところは好きだな。1970年代80年代のアメコミには、編集者の注書きが書きこまれていて、こういう関連性を解説してくれていたんだけど、最近はないな。これがあると便利なのに。
前回までの話には、本家HULK(年老いた)が登場していたが、今回は添付画像の通り、Red Hulkの登場。最初の頁の「これまでの粗筋」で知ったのだが、こいつの正体はHULKの敵 Thunderbolt Ross将軍が変身した姿だった。知らなかった。
そして、今回の敵はThe HoodことParker Robbins。彼が10億ドルって巨額の富を使用して得た情報を元に探し当てたInfinity Gauntletに使われている宝石。AVENGERS 7号で黄色(現実を変える能力がある)と赤(力)を手に入れた。それらを使って生贄にされたのが、Red Hulk。AVENGERSの基地に叩きのめされたRed Hulkが飛び込んできたところで今回の話は終わってしまった。
「これまでの粗筋」によるとParker RobbinsはAVENGERSの手により、その力を奪われたらしいので、AVENGERSへの復讐のためInfinity Gauntletに使われた宝石を集めていると考えるのが順当か。
物語の途中で、もう一人の重要な人物WONDER MANが登場する。彼が何故AVENGERS再結成に反対しているのかがもう一つ判然としない。AVENGERSがこれまで、人々を助けたことにならないとか、これまでの戦いで、メンバーの尊い命が奪われたこと等が理由なのか。その理由一つ一つに説得力がない。謎解きはまだまだ先の話のようだ。