
筋書担当が変わったAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)を2冊読み終えたので、レビュー。添付画像は、Alex Saviukによるvariant版の表紙。その昔FANTASTIC FOURのThe THINGとMarvelのヒーローがコンビを組んで悪と戦うシリーズMarvel Two in Oneがあった。そのシリーズへのHomage。よく見るとSaviuk after Ron Wと書いてあるのだが、この画の元となっている画がわからないのがちょっと悔しい。
筋書をJoe Kelly、画をEd McGuinness、インクをMark Farmer他が担当。McGuinnessは続投らしいがちょっとお腹いっぱいだな。
簡単に粗筋を紹介。何故SPIDER-MANが選ばれたのかよくわからないが、Dr. Doomの代わりに古代の神Cyttorakの8人の子供と戦うはめに。負ければ地球の滅亡という枷つき。SPIDER-MANは最後まで戦い続けることができるか。
今回も気に入ったシーンや台詞を書いていく。と書いたものの。今までのSPIDER-MANの話と違い、相手が何かわけのわからん邪神で困惑中。そしてアッサリ955(61)号を読み終えてしまった。魔法を召喚できる鎧と生き返ることのできる魔法の藁しべがあるので命の保証はあるらしい。
955(61)号で好きなのはMay伯母さんのPeterへの苦言。”When are you going to get it (Life) together?” デートや、友達との約束をすっぽかし、May伯母さんの慈善事業のお金を無くしたPeterに対する結構本気の苦言。
前段で理由はわかないと書いたものの、前号で一応Dr. DoomはSPIDER-MANの活躍を見て選んだことは知っている。自分より他人の幸せを優先させる気持ちにDoomでさえ一目置いている。だけどそれは彼だけじゃないと思うんだけどね。
続いて956(62)号。Black Cat(Felicia)とアストラル体のDR. STRANGEと共に元の彼の住処に魔術の本を盗みに入ったシーンは、会話のテンポや内容が面白く、古代神の子供との対決シーンよりも楽しめた。
その中から2つ。最初は一夜漬けで魔術の本を勉強しようとするSPIDER-MANに対するFeliciaのコメントとそれに対するDR.STRANGEのコメント。”He’s going to die.” “Accurate but not helping, Felicia.” 魔術本の中身は最高の魔術でなく、いずれにせよSPIDER-MANは死ぬことになることを見据えてのDR.STRANGEの言葉。
もう一つFeliciaが最近彼氏と別れたとSPIDER-MANに告げたことに対し、彼はデートアプリを薦めた。Feliciaの本心は、もう一度彼と付き合っても良いかなと思っている。そんな女心をわからぬ彼に対するFeliciaの別れ際の一言。”I pray that your talent for saying the exact wrong thing at the wrong time helps save the world.” もの凄い嫌味で956(62)号で一番の出来。Feliciaは自分から別れたがまだ彼に未練があるということだね。今後が楽しみ。