
Negative Zone Warがあまりにつまらなかったので、レビューをスキップしてしまった。地球に戻ってきたら、何事もなかったかのように面白さが戻ってきたので、X -MEN Gold (“XG”) 21号、22号をレビュー。
筋書をMarc Guggenheim 、画をDiego Bernard、インクをJP Mayerが担当。添付画像はXG 21号の表紙。Mike Deodato Jr.による表紙。Deodatoにかかると三流キャラがカッチョ良く見えるのが不思議。今月来たアメコミではAstonishingの表紙もこの人が描いていて嬉しいのだが、金欠なのか。中身を描いて欲しいな。中身の画を描いているBernardも良い。基本を丁寧に描いていて好印象。味みたいのはこれからかな。
いつも通り粗筋から。監獄からミュータントが脱獄した。Mesmero、Avalanche、Pyroの面々。Mesmeroの狙いはかつての雇い主、Lydia Nanceへの復讐。それを防ごうとKitty Pryde率いるX-MENがMesmeroの新しいBrothehoodと戦う。
次に気に入ったシーン、台詞を紹介。今回も良い子の英語教室だな。メンバーの中の二人が万全ではない中、Brotherhoodと戦わなければいけないことに対し、自分に言い聞かせる台詞。”If this all goes south, it’s on me.” “go south”は方位磁石で考えればわかりやすいのだが、下に落ちる、転じて悪化する。リーダーとしてそれは自分の責任と腹を括っている。リーダーかくあるべしだね。
もう一つ好きな台詞。Professor Xの振りをして新AvalancheをBrotherhoodに誘うシーン。Professor Xが死んでいるはずと聞くAvalancheに対する、Mesmeroの返答。”I’m an X-man. We never die.”その通り。だけど大切な人が生き返っていません。(CYCLOPSのことね。)
今回ミュータントに敵意を燃やすLydiaが何でミュータントが嫌いかが判明する。父親がミュータントで、かつDVの加害者だったんだね。単に差別主義者でないのが味噌。
Mesmeroが簡単に監獄を脱獄できたのは何故かがXG 22号でわかる。成程面白い。こいつが全然信用できないやつってのも好きだな。仲間さえ騙す。Mesmeroが狡猾なのはX-MENに催眠をかけ、警察を攻撃させたところ。面白い。
Kittyが素直に警察に逮捕される最後は潔くて良し。
とここまでは、とても楽しめた。しかしだ。なんだかNegative Zone Warに出てきたでっかい巨神がX-MENに復讐するつもりらしい。もうこのネタやめて欲しい。
それとスーパーサイア人的Mesmeroの外見もやめて欲しいかな。