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Slottの話は面白いよ、今月のSPIDER-MAN



なにやら日本では先月発売したThe Amazing SPIDER-MAN (”ASM”)の話題が盛り上がったらしい。こういう時、通販は到着に時間がかかるから悔しいな。別に送料払えばさくさく来るけど、送料が結構ばかにならないから月一配達で妥協しなきゃね。その話題の漫画が到着したので、早速レビュー。到着したのは話題のASM 12号とその続き13号。

筋書きをDan Slott、本編の画をGiuseppe Camuncoliが担当。表紙は(サインが印刷からほとんど外れていて、一部しか見えないので、おそらく)Oliver Coipelに手によるASM 12号のもの。悪魔家族Inheritorsの図。後ろに蜘蛛の力を持つものたちのトロフィーが陳列されている。13号の表紙も良かったのだが、デザインでは12号の勝ち。

粗筋さらっと。悪魔家族の家長Solusとその息子Morlunの攻撃を受けた蜘蛛の力を持つもの達。予言書に従って、彼らが重要視しているのは、別世界のPeterの息子Bensy。そのBensyがさらわれる。SPIDER-WOMANの機転により、敵が何故Bensy他を狙っているかが判明する。また、 SPIDER-MANを始めとする蜘蛛の力を持つものは、SILKが漂着した核爆発後の世界でBen伯父さんと再会する。この世界ではBen伯父さんが蜘蛛の力を持つものであった。悪魔家族が重要視する残りの二人SILK、Kaineが悪魔家族の本拠地に行ったことを知ったSPIDER-MANは最終決戦をすべく、彼らの本拠地へと乗り込む。

日本で盛り上がったので、レオパルドンが登場したシーンがあったことについて、手短に触れておく。東映版スパイダーマンを観ていたわけではなく、思い入れがまったくない。しかし、その登場の仕方は派手で、Camuncoliが描くレオパルドンはとても良かった。あっけなくSolusにやられちゃうんだけどね。

SPIDER-MAN(Peter Parker)の作戦でレオパルドンを失ったが、操縦していた日本のSPIDER-MANだけは助かるシーンも良かったな。仲間を見捨てることに対し、悪のSPIDER-MAN(Doctor Octopus, Doc Ock)は、ようやく賢くなったなんてPeterを褒めている台詞は見逃せない。

悪魔家族の一人Jennixが多元宇宙間の会話を盗聴できるシーンは結構浮ュて良いな。

Solusの台詞SPIDER-MAN No Moreは、ASM 50号の副題であり、それへのHomage。流石Slott随所に昔からのファンをくすぐる仕鰍ッがなされている。ASM 13号の最終シーンで、Peterが叫ぶSpider-friends, Go for It!も1981年のテレビアニメの台詞。

Ben伯父さんが蜘蛛の力を持つものである世界を滅ぼしたのが、その世界のDoc Ockである点も見逃せない。無茶苦茶皮肉だな。だけど、そんな事実を知っても悪のSPIDER-MANは全然めげないところが良い。逆にBen伯父さんを励ましたりするからね。

SILKがSPIDER-MANとその仲間達を導く方法はちょっと面白いかな。蜘蛛糸で矢印を描くところね。

さて、最後は伏線二つ。一つ目は悪魔家族が放射能に弱い所。これ利用するのかね、ASM 14号で。

それから、悪のSPIDER-MAN(=Doc Ock)が未来の自分はPeterに敗れることに気がつく点。そして、その後シーンでは、必ずBack-up Planを用意しておくと公言している台詞がおそらく伏線。何かしでかすに違いない。

標題の通りSlottの紡ぐ話は面白い。しかし、ここからは気に入らない点。最初はちょっと受け売りなんだけど、敵も味方もキャラクターが多すぎて、何がなんやら混乱するところがこの話の難点だな。

それから、Solusがあっさり敗れるのはどうかな。レオパルドンやCAPTAIN UNIVERSEと蜘蛛の力が合体したやつを楽々唐オた彼をね。
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