
引き続き1990年のDavid Michelinie、Eric Larsen時代。Amazing SPIDER-MAN (ASM) 334号、335号をレビュー。
筋書きをMichelinie、画をLarsen、334号のインクをMike Machlan、335号のインクを何とTerry Austinがそれぞれ担当。添付画像は334号のものを使用。Larsenの作品なのだが、インクはAustin。Austinは1980年代にJohn Byrneとタッグを組んでX-MENのインクを担当していた彼だ。背景の仕上げ何かはX-MEN時代の彼の作品を彷彿とさせるね。
前回Larsenの画をWalt Simonsonに譬えたが、コマ割りやそもそもSPIDER-MANの描き方はそのままTodd McFarlaneの描き方を継承してるな。ASM 334号の1ページ目のElectroがコマをはみ出して描いてるところなんか、McFarlaneて言われてもおかしくない。勿論細部の描き方の個性は違うわけで、よく見りゃ違うけどね。
続いて粗筋。Dr. Octopus (Doc Ock)は再びSinister Sixを結成しようと、昔組んだゴロツキElectro、Hobgoblin、Sandman、Mysterioを勧誘。勧誘の場に居合わせたSPIDER-MANだが、警備員の命を危険に晒したDoc Ockの計略に引っかかり、彼を見逃すしかなかった。
いつものように、気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。今回も、設定から。Electroは、空を時速225 kmで飛べる。つまらん知識だな。
Electroが現れた現場に居合わせたSPIDER-MANに対するElectroの台詞とそれに対するいつものSPIDER-MAN節。”You ! It’s always you.” “I’d never date a guy whose face is covered with lightning bolts.” 彼のマスクをからかっているのだが、そうだよね彼のマスクはあまりセンスが良くない。また、最初の台詞はShockerも335号で使っている。
もう一つASM 334号で笑ったシーン。IRON MANの突然の訪問と一瞬の後に去った彼に対する大学の職員、学生に対しその後現れたSPIDER-MANに対する無関心な態度。その後Peterは結構落ち込んでいるのが、同じように落ち込んだMary Janeに対する思いやりを示す独り言でわかる。
Sinister Sixに引っ鰍ッて6話完結。前半の4冊を読んで全然飽きない。そこが最近のアメコミとの違いだな。
Black CatがMary Jane (“MJ”)と結婚したPeterへの腹癒せにFlashとデートしていることに対する、Mary Janeのコメントとそれに対するPeterの返答。”You’re smarting a little because your ex-girl coming on to your best friend.” “I’m worried about Flash. That’s it. Well mostly all.” Smartは気分を害するみたいな意味で使っている。Peterも元カノの行動に完全には冷静じゃない様子が伝わる。