
今回は、X-MENのレギュラータイトルの中のX-MEN Legacy(以下Legacy)245号と姉妹誌New Mutants (以下NM)22号について。今回からこの2タイトルでArc(複数の話で一つの話を構成するもの)Age of Xが始まった。
Age of Xは、Earth 616(X-MENやSPIDER-MANが活躍する世界)とは異なる平行世界の話なのか。人類とミュータントが激しく対立している世界がAge of X。ミュータントの基地を次回の帝王Magnetoが統治している。これまでのX-MENの基本設定とは全然異なる話の展開だ。全体の筋書きをMike Careyが担当している。複数誌横断のArcで一人の作家が全て筋書きを担当するのは珍しい。
レギュラータイトルではない、独立誌X-MEN Age of X Alphaで、彼らのこれまでの歴史が語られている。偶然買ってしまったのだが、まー読んで良かったかな。別の世界のCYCLOPS(この世界ではBasiliskと呼ばれている)の話が良かった。なんでBasiliskって呼ばれているのかがわかる。
Legacy 245号の画をClay Mannが担当。表紙画(添付画像)をLenil Francis Yuが担当している。この人の画は上手い。デッサンがしっかりできているので、安心して鑑賞できる。Clay Mannの画は、Jim Leeもどきかな。まずまず。小さいコマより見開きの戦闘シーンの画が良いかな。
一方NMの画はSteve Kurthが担当している。Steveの画はまだまだ開発途上。人物の表情は時々すばらしいものがあるのだが、だめなものも同数ある。もう少し、デッサンの勉強をしてほしい。
Legacy 245号では戦闘の末、Earth 616のKittyがAge of Xの世界のミュータントによって捕らわれる。彼女を含めミュータントの囚人達が何か大切なことを知っているはず。その真相を知るべくNM 22号では、Age of Xの世界のROGUE(この世界では、LegacyもしくはReaperと呼ばれている)が、立ち入り禁止の牢獄に潜入する。
Legacy 244号で、目の見えないミュータントBLINDFOLDが何かに脅えていた。それがこの世界のことなのか。NM 22号でBLINDFOLDも、Age of Xの世界のミュータントに囚われていることがわかる。彼女がいうように、鍵は同じ捕らわれの身のXavier教授なのか。
余談だが、STYXというバンドが1980年代にリリースしたMr. Robotという曲がある。その販促用のビデオに出てくる、ロボットKilroy。このAge of Xにでてくる ロボットの顔は、Kilroyの顔を彷彿とさせる。