前号の終わり方が上手すぎて続けて読んでしまったAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 936(42)号をレビュー。
今回の添付画像は通常版ではなく、Marcos MartinによるVariant。John Romita Sr.が描いたASM 100号の表紙へのHomageかな。彼が描く人物の顔は茄子みたいでちょっと気になるが、もうデザイン力で減点ポイントを十分克服できる。眼福。満足。
筋書をZeb Wells 、画をASM 100号を描いたSr.の息子John Romita Jr. (“JRJR”)とインクをHannaが担当。（前号と同じ）。
粗筋をサラッと書き留めるRoseとその一味を一掃したBeetle。しかし、彼女の前にはMadam Masqueの一味が立ちはだかる。共にマフィアの親分の娘同士。一方、SPIDER-MAN、SHE-HULKとBeetleの父親Tombstoneは、ギャング抗争を止めることができるか。
今回も気に入ったシーンや台詞を紹介。これまでの台詞で大まかなMadam Masqueの力がわかってきていたが、今回雑魚と思っていた彼女が結構やるなと見直した。どこまで自慢かわからないが、魔術を会得している上、最新の技術にも長けている。良いな。一見BladeみたいなShotgunは元々彼女を殺しに来た殺し屋。そいつを魔術で手なずけている。
前号でTombstoneと戦ったKingpinだが、この号になって急におとなしくなってしまった。ちょっと興醒め。そんな彼の台詞。”The Fisks are sitting this out.” 苗字にsを付けることで一家になるのだが、この抗争には参加しないということ。Roseが敗れることを計算に入れていて時間稼ぎをしたということか。
最終ページ手前のSPIDER-MANの台詞。”These gangs didn’t make war on each other. They made war on our city. They’re about to have a very bad day.” ニューヨーク市民の命を危険に晒したギャングに対する怒りを感じさせる台詞で好き。
気に入らない点。前号のKingpinの台詞。”It’s over.” 今号では添付画像の通りセントラルパークより上ハーレムがBeetleの縄張りになっている。いやーもう少し話を引っ張れよ。このページを気にせず次のページから読めば良かったと後悔。
