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SPIDER-MANとは何者なのか、Amazing SPIDER-MAN 900(6)号


いよいよ本丸Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 記念号の900(6)号を読み終えたのでレビュー。(Legacy番号の後、2022年に1号に戻してからの番号を括弧内に記す。)このLegacy番号がないとなんで記念号なんだかわからんわな。

添付画像は、John Cassaday のVariant。んーん。微妙。よくよく見れば良い作品なのだが。彼の精緻な画の良さが不思議な色使いで台無し。それとASMのロゴがないvirgin variantなので、上下がわからん。(添付した通りで上下は合ってます。)

筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinness、インクを彼の他数名で担当。

さらっと粗筋。Peter Parkerの誕生日会の日に、Doctor Octopus (Doc Ock)の機械の手足を付けたJ Jonah Jamesonが乱入。それを追ったSPIDER-MANは、Sinister Six (Doc Ock他の悪人達) の力を持ったSuper Adaptoidなるロボットに襲われた。果たして彼は生き残ることが出来るのか。

そのロボットを操るLiving Brainが追い続ける疑問SPIDER-MANは何者なのかが、900号の主題。このLiving BrainはASM 8号に登場するロボット。Wellsが掘り起こした敵。掘り起こしたと言えば、本当にそのロボットが掘り起こされるシーンがある。ASM 8号でSPIDER-MANは何者なのかの答えは数字の暗号で表されていてわからないのだが、その数字の暗号が登場するのは知っている人だけがわかるサービス。(そう書いているオイラも900号を読み終えた後に8号を読んで知った。)

Peterの誕生日会にはいろいろな招待客がいた。その中にMockingbirdことBobbiと Black Catが居合わせた。Bobbiも一時期Peterと良い仲になりそうだったわけだが、Black Catの嫉妬心に火がついた。楽しい。899号のレビューで未練があると書いたけど、それが裏付けられたね。900号の本編最終ページも見所だが、直接的過ぎて半分興醒め。

Living BrainはSPIDER-MANの正体を知るためSinister Sixの面々を拘束していた。その6人間で主導権争いが繰り広げられる。一方ロボット内でも6人の人格が主導権争いを繰り広げる。あまりにも本物を模倣したが故の結末は笑える。これがなければ、話はそれ程面白くなかった。

自尊心の強いロボットの台詞、それを受けてのSPIDER-MAN、そしてMysterioの台詞を紹介。”With my power no one can resist me.” “I have a few friends who might disagree.” “Please don’t call us friends.” 中ぐらいの笑い。

Doc Ock達がLiving Brainを破壊しようとするのを防いだSPIDER-MAN。これこそがSPIDER-MANは何者なのかの答え。めでたし、めでたしと終わると思いきや。Living Brainが最後に彼の名前を口にする。そして電源を切ってしまったので、どうしてその答えがわかったのかを知る術を失うのも良い終わり方。結構好きなページ。ただ、Wellsでもどうしてかは説明できないかな。

McGuinnessの画は良かったり、良くなかったり。もうこれはオイラの趣味の問題。好きなのは最初の方の数ページ。横転したトラックの構図や、その次の見開き2ページの遠近感を駆使した構図は涎が出た。この話は独立しているので、前後との繋がりを気にせずMcGuinessを暴れさせることが出来たのは正解。かなり時間が必要だったんじゃないかな。

オマケの話ではDan SlottとMarcos Martinの話が良かった。わずか2ページで8ページ分の話が語られている。流石。もしかしたら、Slottの最高傑作かもしれない。
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