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面白そうだから…(仮)

行ったり見たり読んだりした趣味の不定期日記

06/04/25の映画「アンダーワールド エボリューション」

2006-04-29 23:40:46 | Movie-p
ときどき
映画【アンダーワールド エボリューション】06米 [R-15] 監督 レン・ワイズマン 出演 ケイト・ベッキンセイル/スコット・スピードマン ほか 106min (@VERGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ)

 [物語] ヴァンパイア族とライカン(狼男族)の何世紀にもわたる争いを描くダークファンタジーの2作目。2部族の間で繰り返される戦闘でライカンに家族を皆殺しにされたヴァンパイアの娘セリーン(ケイト・ベッキンセイル)が、ライカンとの戦いの中でヴァンパイア族内部の腐敗と裏切りに気づきライカンの男(スコット・スピードマン)を愛し助けてしまう。一族からのお尋ね者となったセリーンは、眠り続けるヴァンパイア族の祖マーカスを目覚めさせ一族の腐敗と身の潔白を訴えようとするが…というのが前回まで。
 セリーンが到着するより早くマーカスはよみがえり、血の記憶から一族の腐敗を知りその根を絶つ。しかし、マーカスが生物の殲滅につながる野望に向けて動き出すとセリーンが阻止に乗り出した。ライカンとヴァンパイアの血を宿す混血(ハイブリッド)の愛する男とともに! そしてそれはヴァンパイア族とライカンの秘密を知ることともなるのだった。

 [感想] 面白かったです。1作目の謎も解けてスッキリ。殺戮シーンはありますがヴァンパイアや狼男が出てきて怖いわけではないので、ホラーではないみたいです。アクション・バイオレンス・ダークファンタジーかな。凄い映像とか秀逸なギミックとかマニアをうならせるものはまるでありませんでしたが、最低限の期待を裏切らずラストまで楽しめました。また、話の筋とは関係ないHシーンがあって、まさに大人向けダークファンタジー。「魁!男塾」な展開もゆる~いB級臭がぷんぷん漂いますが、そこもまた良し。回想シーンや説明部分でちょっとダレますが、ラストはストレスなくビシッと決まって「いい映画見た」って気分になれました。どんな敵と戦うことになるのかわかりませんが、第3作目希望です

1作目と連続で見るなら

06/04/19の映画「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

2006-04-22 23:09:12 | Movie-p
ときどき
映画【ヒストリー・オブ・バイオレンス 愛と暴力の対立】05米 [R-15] 監督 デイヴィット・クローネンバーグ 出演 ヴィゴ・モーテンセン/マリア・ベロ ほか  96min (@テアトル新宿)

 [物語] 田舎町で小さなカフェを営んでいるトム(ヴィゴ・モーテンセン)は弁護士の妻(マリア・ベロ)と二人の子供とつましく暮らしていた。ある日、ゆきずりのならず者二人組が店におしかけてきたとき、トムは逆に男たちから銃を奪い射殺してしまった。この事件はテレビで放映され、はしゃいだ様子も見せずやや迷惑げに取材に答えるトムは控えめなヒーローとして紹介された。数日後、事件のおかげで賑わうカフェに黒ずくめの男たちがあらわれ、トムのことをジョーイと呼んだ。トムがジョーイなど知らないというと、男たちはトムにつきまとうようになった。
 黒ずくめの男たちの目的は何か? そしてジョーイとは何者なのか。

 [感想] 見ていて飽きなかったです。冒頭のならず者たちのふるまいから黒ずくめの男たちの謎、トムの過去やその息子の悩み、そして事件に巻き込まれていく妻の苦悩。次から次へと繰り出される謎と真実の断片、断片は最後に一つになっていきます。映像面でも銃で撃たれた人の欠片が飛び散ったり、銃で顔を削られた人や殴られて顔がぐちゃぐちゃになっていくところなどがうつされてかなりショッキングです。ストーリーも複雑なわりにわかりやすくて、ぎりぎりまで削ぎ落として96分に詰め込んだという感じでした。ただ、身近なよく知っているはずの人の過去が原因で窮地に…というのはサスペンスではよくあるパターンだなあというのと、主人公トムの過去はもう少し知りたいなあという風に思いました。
 また、タイトルから現在社会の暴力についてもう少し普遍的に語られるのかと思ったのですが、それは全然見当はずれでした。でも全編ハラハラして娯楽作として面白く見れました。

06/03/22の映画「ウォレスとグルミット」

2006-03-23 03:27:39 | Movie-p
のち
映画【ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!(字幕版)】05英=米 監督・脚本 ニック・パーク/スティーヴ・ボックス 声の出演 レイフ・ファインズ ほか 85min (@アミューズCQN)

 [物語] 町の人々の野菜畑をウサギから守る警備保障で暮らしているチーズ好きで楽天家のウォレスと飼い犬にしてパートナーでしっかり者のグルミット。人々の楽しみにしている巨大野菜コンテストを前に、畑の野菜をねらうウサギ害がひどくなった。人々の要請があるたびに片っ端からウサギを捕らえて自宅に保護していたが、その数が余りに多くなりすぎてウォレスはウサギが野菜を嫌いになる装置を発明しウサギ害をなくそうとするのだが…。05年度アカデミー賞長編アニメーション部門受賞。

 [感想] 最初から最後まで楽しんで見れました。クレイアニメといってももたついたところはなく、スピーディに展開し同時にキャラクターの表情もとても豊かで仕草一つで笑ってしまいます。はしばしにでてくるギミックやパロディも面白かったです。また、敵役として出てくるウサギですが、私には暴れまわるウサギより鉄砲を持ってつけねらう男のほうが気味悪かったりしました。それにしても、編み物ができて機転が利いてしっかり者で面倒見のいいグルミットって、ウォレスのお母さんのようです。

06/03/08の映画「機動戦士ZガンダムⅢ」

2006-03-09 02:57:48 | Movie-p

映画【機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛】06日 総監督 富野由悠季 声の出演 飛田展男/池田秀一/島田 敏/榊原良子 ほか 99min (@Q-AXシネマ)

 [物語] 宇宙世紀0087年、地球連邦軍内のエリート組織ティターンズの新造モビルスーツ・ガンダムMk-Ⅱを反地球連邦組織エゥーゴが強奪したことにより激化した両組織の対立は最終局面を迎えた。しかし、そこに「一年戦争」後は散りじりになったかに思われたジオン軍残党をアクシズとして再組織したハマーン・カーンが割って入る。またティターンズ内でも実力とカリスマを兼ね備えたパプテマス・シロッコが自らの野望のため蠢動し、事態は混迷の結末へと突入する。旧ジオン軍の赤い彗星として恐れられ、今はエウーゴに所属するシャア・アズナブルことクワトロ・バジーナ、そしてZガンダムのパイロットとして活躍する主人公カミーユ・ビダンの運命は!?

 [感想] Zガンダムを駆る主人公カミーユの発狂で幕を閉じるTV版「機動戦士Zガンダム」だったんですが、映画版は違います。見たあと、なるほどここが「新訳」かぁと思いました。
 もともとのTV版は一応ひと通り、昔(再放送)見ていたのですが組織同士の関わりと組織を渡り歩く人間関係が把握できずに衝撃的なラストの印象だけが残っている作品でした。そのあたりの複雑な組織関係と人間関係が、この映画(3部作)を見てすっきりしました。「機動戦士ガンダム(=1stガンダム)」では皆が相手組織に勝つために、(疑問があってもそれを抑えて)真面目に戦っていたのに、「Zガンダム」では皆が自分の思惑のために(自分の気持ちに正直になって)組織を寝返ったり命令を無視したりして話が複雑になっていたんですね。でも、すっきりしたところで新たな疑問が…。結局その後の3組織はどうなったんでしょう。地球連邦軍とジオン軍の「一年戦争」を描いた1stガンダムでは最終回、戦闘のあとで両者の間に休戦協定が結ばれたと語られるのですが、この映画ではありませんでした。続編として「機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)」というのがTV版であるので、そちらを見れば解決するのでしょうか。
 また、映像面ではTV版と新たに製作したものをつなぎ合わせているところが気になりました。両者の落差は3作目ではそれほど目立たなくなってはいたのですが、せっかく「新訳」として新しく発表するなら全て現在の技術で新たに製作すればよいのにと思いました。それだけ新しい方はキレイで格好良かったので残念です。
 ネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、ラストは戦闘の余韻にひたったままホテル行き?と深読みしたくなるくらいエッチぃです。けれども、このエッチさも含めて「新訳」は結構良かったです(というか、Ⅱまでは「ウ~ム」だったのがⅢで逆転)。ガンダム好きな方なら話のタネにどうでしょう?

話のネタに

06/02/09の映画「PROMISE~プロミス」

2006-02-10 03:16:47 | Movie-p

試写会【PROMISE~プロミス】05中=日=韓 監督・脚本 チェン・カイコー 出演 真田広之/チャン・ドンゴン/セシリア・チャン/ニコラス・ツェー ほか 121min(@朝日ホール)

 [物語] 神話の時代のある国、戦のあとの戦場で死んだ兵士の握っている饅頭を剥ぎ取る少女がいた。しかし母のために手に入れた饅頭を、帰る途中でうっかり湖に落としてしまい涙に暮れていると湖から神様があらわれ少女にこう告げた。「母はもう死んでいる。このままではお前も死んでしまうが、ひとつ約束をしよう。望むものは何でも手に入り王の寵愛も得られるが、真の愛を得られない運命がある。この運命をお前は受け入れるか」この問いに答えた少女は湖の上を歩いてどこかへ消えてしまった。
 時がたち、成長して王妃になった少女(セシリア・チャン)は王と共に瓦屋根の上にいた。同国の公爵(ニコラス・ツェー)が反乱を起こし、王と王妃を追い詰めていたのだ。しかし、この国難を打破すべき大将軍(真田広之)は蛮族討伐のため戦場にいた。自分が助かるために王の命を差し出そうとした王妃は、逆上した王に斬り殺されそうになるが戦場から戻った大将軍の剣が王の胸に突き刺さった。今度は王を殺した逆賊として追い立てられた大将軍と王妃は、とうとう滝が流れ落ちる険しい崖の上に追い詰められた。観念して身投げしようとする王妃に、大将軍は「死ぬな、生きのびろ」と言って代わりに崖から飛び降りた。「真の愛を得られない」と告げられた王妃が愛を抱いた瞬間だった。
 真相を偽り王妃の愛を手に入れた大将軍、王妃と大将軍を追う公爵、蛮族との戦いでその能力を認められ大将軍の奴隷となった雪国の男(チャン・ドンゴン)。王妃をめぐる三つ巴の戦いがはじまった。そして神様が少女に告げた「死人がよみがえり、水が逆流するほどの者があらわれたとき運命は変わろう」という言葉の意味は?

 [感想] なかなか面白かったです。真田広之のキレのある殺陣、チャン・ドンゴンの凄まじい特殊能力、そして妖しい雰囲気をたたえたニコラス・ツェーは最高の小ネタをふりかざします。恋愛要素は控えめでツッコミどころも満載ですが、テンポの良い展開で飽きずに最後まで楽しめました。この映画は重厚な歴史絵巻やメロメロの恋愛ドラマを期待している方には不向きですが、ジャンク的な娯楽作を求める方にはオススメです。
 それにしても、ここに出てくる神様ってかなりイジワル。

06/02/08の映画「ある子供」

2006-02-08 23:53:19 | Movie-p

映画【ある子供】05ベルギー=仏 製作・監督・脚本 ジャン=ポール&リュック・ダルデンヌ 出演 ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ ほか 95min(@アミューズCQN)

 [物語] 出産したばかりのソニアが赤ちゃんを連れ自分の部屋に戻ってみると、中には見知らぬカップルが…。彼氏で赤ん坊の父親でもあるブリュノが1週間の期限で勝手に部屋を貸し出してしまったのだ。ソニアは携帯の充電器だけ返してもらってブリュノを探しに町へ出た。出産中のソニアの元へは一度も見舞いに訪れなかったブリュノは、もう20歳になるのに14歳の子分と盗みをしたりしてその日の糧を得たりとまともに働く気がない。子供が出来たのを機にソニアはブリュノに定職についてもらいたいと思うが、その話を切り出しても「あんなやつらとせこせこ働く気はない」ととりつくしまもない。
 ソニアは役所で認知のサインをブリュノと二人でしたあと、少しの間ブリュノに子供を預けていたがその間にブリュノは子供を売ってしまった。以前に盗品売買で知り合った業者に子供が生まれた話をしたら、子供が金になると連絡先を教えられていたのだ。戻ってきたソニアに子供を売った話をして厚い札束を見せると、ソニアは卒倒した。

 [感想] 05年のカンヌでパルムドールを受賞した本作。日本での宣伝では「感動」「…溢れる涙」と感動作扱いでした。この作品は、その日暮らしのバカ男が自分の赤ん坊を売ってしまう話というのは聞いていたのですが、知りたかったのはその子供を売った動機でした。昔だったら生活が苦しくて子供を手放したり、口減らししたりというのは洋の東西を問わず行われていたのですが、ユーロ圏に住み経済的に明日食べるものにも困るといったわけでもなさそうな人間がなぜ?と思ったのです。ブリュノは子供を売った咎で警官に取り調べられたとき、「あの子は俺の子じゃないし、彼女は浮気がしたいから俺を刑務所にいれたいんだ」と言ってましたがそれがそのまま理由というわけではないようですし、その言葉さえ真実かどうか怪しく思えました。では何なのか? 作品が進むにつれてブリュノの意外な一面が見えて、その理由もなんとなくはわかってきたのですが…。
 でも、それが理由としても子供を売りさばくといった行為にまで飛躍するのはナゼなのかというのは今でも謎のままです。さて、それとはまた別にこの作品で気づいたのは、そんなその日暮らしの生活をしていても親にはあまり頼ってないこと。日本だったら特別な理由がない限りもっとベタベタと親に頼ったり、逆に親のほうがあれこれ心配したりということがありそうですが、この作品では家を出た時点でお互い一線を引いているようで息子の口から警察という言葉が出ても母親は深く理由を聞こうとしません。頼まれたことだけ請け負ってすぐに別れてしまいます。また、息子のブリュノもそんな母親を恨みに思ったりしていないようです。こういう親子関係がちょっと新鮮な感じがしました。

06/01/23の映画「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」ほか

2006-01-24 04:29:38 | Movie-p

映画【怪奇!!幽霊スナック殴りこみ!】05日 監督・脚本・出演 杉作J太郎 出演 タナダユキ/島口哲朗/リリー・フランキー/みうらじゅん ほか 70min(@シネマアートン下北沢)

 [物語] 場末のスナックに絹を裂くような悲鳴が響き渡った。見知らぬ若い男が店に入ってきたと思ったら、「見つけた、見つけた」とつぶやきながら血を吐いたのだ。一人で店番をしていたバイトの女の子が、あたふたして少し目を離した隙に男の姿はかき消えた。この怪奇現象が起こったスナックは、服役中の夫を持つママがバイトの二人の女の子と切り盛りしている小さなスナックだった。また、ママはスナックのほかに服役中の夫のために裏の顔も持っていた。
 若い男の幽霊はなぜこのスナックに現れたのか、ママの裏の仕事とは? 愛欲と姦計が交錯するJ太郎流ホラーサスペンス。

 [感想] いやいや、予想以上に面白かったです。マニア系映画やレイトショーはここのところ面白い作品にめぐりあってなかったので久々のヒットでした。映像は資金面で一般邦画と比べられないですが、先の読めないストーリーとサブカル方面で豪華な出演者(一部の方を除いて無報酬らしいですが)と上映時間中フルに楽しめました。特にラストがああなるとは!! ベストセラー作家リリー・フランキーも出ずっぱりで渋い役どころを見せてくれますが、私的注目はママを殺そうとする組織が送り込む殺し屋です。スキンヘッドにフンドシ一丁でひたすら前進する勇姿を是非見てみてくださいね。

映画【任侠秘録人間狩り】05日 監督・脚本・出演 杉作J太郎 出演 飯島洋一/伊藤雄一/掟ポルシェ/いしかわじゅん ほか 70min(@シネマアートン下北沢)

 [物語] 好み通りの女性と三日間過ごして愛が芽生えれば一緒になれる、そんな出会いをお膳立てする商売をする男たち。もちろん、好み通りの女性とは依頼者の意に沿った女性を見つけて拉致監禁するのだが…。が、今回の依頼者はちょっと妙だ。見た目はまんまヤクザだし、監禁場所へ向かう車に乗ったと思ったらトイレだと言ってすぐ降りて金髪の怪しい男と言葉を交わしている。出会いをサポートする男たちは別の場所にいる仲間に、この依頼人の過去をさぐるよう連絡する。奇妙な依頼人と怪しい男たちの監禁場所・熱海への小旅行がはじまる。
 はたしてこの依頼人の正体とは、そして出会いをサポートする男たちの真の目的とは!?

 [感想] 二本立て映画のもう一本のこの作品も先の読めない展開と、今度はマニアな漫画家などの豪華なキャストでたっぷり堪能しました。面白かったです。特に謎の依頼人の飯島洋一さんが凄い存在感があって素敵でした。見どころは高速のインターチェンジで悪徳ディレクターをこらしめるシーン。最高です。
 この映画二本は先週の土曜日から公開がはじまり、二月三日まで上映しています。各日豪華ステージショー付だそうです。今日は「任侠~」の飯島洋一さんやパラダイス山元さん(私的には「タモリ倶楽部」でおなじみ)や杉作監督が来ていて、客席には花くまゆうさくさんがいました。8時開映で7時半に行って整理券番号40番(客席数50)。月曜日のレイトショーでこの入り(結局ほぼ満員)は盛況だと思ったのですが、監督にしてみると初日が200人近い入りがあったので減っていく傾向だということです。しかも、映画のプログラムがまだ刷り上っていなくてこれからって…。公開期間中に間に合うのでしょうか。とにもかくにも、変な映画好きにはオススメです。お時間とお金に余裕のある方はゼヒ!!

変なもの好きな人には

06/01/01の映画「キングコング」

2006-01-01 23:41:55 | Movie-p
※あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、今回の映画は過去の有名な作品のリメイクであるため、大筋に関しては皆さんが既知のものとしてネタバレに近いことも書いてあるかもしれません。その点をご了承の上お読みください。(Jack)


映画【キング・コング】05米 監督・製作・脚本 ピーター・ジャクソン 出演 ナオミ・ワッツ/ジャック・ブラック/エイドリアン・ブロディ ほか 188min(@日劇1)

 [物語] 1930年代のアメリカ。野望はあるがなかなかヒット作に恵まれない映画監督(ジャック・ブラック)は、今日もスポンサーによって撮影中の映画を中断されそうになっていた。きな臭い雰囲気を嗅ぎ取った監督はすぐさま係留中の船にスタッフと機材、そしてやっと見つけ出した主演女優をのせて地図にない島―スカル・アイランドを目指して出航した。監督がギリギリ偶然見つけた女優とはアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)、美人だが実績がなくなかなか役をもらえない売れない喜劇女優だった。監督にスカウトされた時、初めは乗り気ではなかったが作品の脚本家が舞台でずっと憧れだったジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)だったことと恋愛映画だと騙されて承諾したのだ。
 スカル・アイランドに着くと監督は早速撮影にかかるが、原住民の襲撃にあってやむをえず船に戻ってしまう。そこに監督の逮捕状が本国で発せられたとの無線が入り、とりあえず近くの国へ船を向けることになった。しかし、原住民は出航前の船にしのびこみアンをさらって同じ島に住むものへのイケニエにしようとした。アンの拉致を知り、監督とスタッフそして船旅中にアンと愛し合うようになった脚本家のジャックはアンの救出のため、ふたたびスカル・アイランドに足を踏み入れるのだった。

 [感想] この映画はハラハラドキドキの前半「スカル・アイランド」編と、辛くせつない後半「ニューヨーク」編に別れます。後半は人間が憎くなるほど重い展開になるので、手に汗握りすごい映像の前半についてのみ感想を書きます。
 前半「スカル・アイランド」編の再上陸後は、私的にはさらに2パートに別れます。その名も「ズッコケ捜索隊」編と「コング野郎」編。
 「ズッコケ捜索隊」編はアンを救いにいく映画スタッフたちの冒険で、以下のようにすすみます。(セリフは実際のものとは違います)
「隊長、恐竜です!」「うわぁーーー(やられる声…数名死亡)」
「隊長、コングです!!」「うわぁーーーー(やられる声…数名死亡)」
「隊長、昆虫です!!!」「うわぁーーーーー(やられる声…数名死亡)」
 一方「コング野郎」編はさらわれたアンとコングの逃避行(?)でこんな感じ。
「キャアーーー(アンの悲鳴)」「ボカーン!(コングがやっつける音)」
「キャアーーーー(アンの悲鳴)」「ボカーン!!(コングがやっつける音)」
「キャアーーーーー(アンの悲鳴)」「ボカーン!!!(コングがやっつける音)」
「イッツ・ビューティフォー」「ラブラブ」
 セリフで書くとこんな感じで間抜けなのですが、映像を見ると凄すぎ!!しかも次から次へ息つく暇なく展開されるので、画面から目が離せません。結局、ストーリーは結末まで、前のものと変わらないのですがこの前半部分はかなり見ごたえがあります。しかも、迫力が全然違うので興味のある方はテレビ・ビデオ・DVD落ちする前に映画館の大きい画面で見てくださいね。コング、格好良すぎです。

05/12/21の映画「東京ゾンビ」

2005-12-23 14:50:17 | Movie-p

映画【東京ゾンビ】05日 監督・脚本 佐藤佐吉 原作 花くまゆうさく 出演 哀川翔/浅野忠信/奥田恵梨華/古田新太 ほか 103min(@シネセゾン渋谷)

 [物語] 近未来の日本、人々が捨て所がなくて捨てるゴミ(産業廃棄物や死体など)の置き場はいつしか山のようにうず高く積み上がり”黒富士”と呼ばれるようになっていた。その山のふもとの町の消火器工場で働くハゲのミツオ(哀川翔)とアフロのフジオ(浅野忠信)は仕事の合間にも柔術の鍛錬にいそしんでいた。二人は師弟関係を結びながらもいつも仲良し。ちょっとマヌケで怒りっぽく天然ボケのフジオを、強い男になるために研鑽を積むせっかちなミツオは時にやさしく時に厳しく指導している。
 ある日、本社から工場の様子を見に来た上司に昼休みの柔術の練習を仕事をサボって遊んでると誤解され、あやまって殺してしまう。仕方なく車で黒富士へ捨てに行く二人。途中、不審な人間をひき逃げしながらも工場へ帰ってきて一夜が明けると黒富士からよみがえったゾンビが町中にあふれ工場にまで押しかけてきた。あわてて車で逃げる二人、行く先は強い男が集う地ロシア。が、道を間違えた上に途中のコンビニで少女をゾンビから助けた時、不意をつかれてミツオがゾンビに噛まれてしまう。覚悟を決めたミツオは車から飛び降りる。残されたフジオと少女は飛び降りたミツオを探す間に車を奪われ、ゾンビに追い詰められて川に飛び込んだ。
 それから5年、東京はゾンビに制圧されたが一部の金持ちが塀で囲った一角だけが人の住める地となり、その金持ちたちを楽しませるためゾンビと力自慢の男が戦うゾンビファイトか、手動式発電器で発電することで貧乏人たちは生きながらえている。フジオはゾンビファイターとして、ミツオから習った柔術で日々ゾンビと戦っていた。ミツオが目指したロシアへゆくために。

 [感想] すごく変だけど面白かった。こういう発想ってどこから出てくるんでしょう。ゾンビ、柔術、ハゲ&アフロ。しかもゾンビをやっつける柔術が重火器なみの派手な技を繰り出す格闘技としてではなく、見た目に地味で玄人筋にしかウケないという欠点コミで描かれているところが笑えました。語りすぎるとネタバレになるのであまり書けないのですが、全然怖くはないのでホラーがだめな人でもオススメです。最後までしっかり楽しめます。パート2希望します。

05/12/06の映画「輪廻」

2005-12-07 03:10:14 | Movie-p
ときどき
試写会【輪廻】05日 監督 清水崇 出演 優香/椎名桔平/黒沢清 ほか 95min(@よみうりホール)

 [物語] 1970年大阪万博の年、自然の緑の中に赤いとんがり屋根が映える中規模ホテル、群馬の「ONO KANKO HOTEL」で大学教授(黒沢清)が一家心中を図り最後に自殺をとげるという事件があった。それはホテルの宿泊客や従業員も巻き込み11人が惨殺されるという凄惨なものだった。それから35年がたち、事件の模様を映画化しようという監督・松村(椎名桔平)があらわれた。女優のタマゴの杉浦渚(優香)はこの映画のオーディションを受け、なぜかヒロインに抜擢されてしまう。そして頭の大きな人形を抱えた6歳くらいの少女が電車から部屋の中にまであらわれるなど、ヒロインが決まったときから渚の周囲で起こり始めた異様な出来事は役のイメージ作りのため訪れた、廃墟として今も残る事件のあったホテル内で決定的なものとなる。
 一方、女子大生の弥生(香里奈)は現実に行ったことも見たこともないが、夢の中で何度も見たホテルに行ってみたいと言って両親を困らせたことが子供の頃にあったが、今も見るそのホテルの夢が単なるデジャヴとは思えず悩んでいた。もしかしてそれは前世の記憶だったのか?その謎をひも解くうち、夢で見たホテルはあの忌まわしい事件のおきたホテルだと知れるが…。
 過去の忌まわしい事件をリアルに再現することに執心する映画監督に、次々に起こる奇妙な出来事に翻弄される若手主演女優、そして自身の謎を追ううちに事件の真相に迫っていく女子大生。全ては廃墟となり、そして映画のセットとしてよみがえったホテルに集約されていく。

 [感想] コワッ!! でもすっごく面白い。ツカミもがっつりきますし、最後まで飽きずに楽しめます(=怖がれます)。映像的にも、前で盛り上げなくてもバーンと出てきただけで怖いというのが体感できるシーンがあって最高です。優れたホラーに必ずあるツッコミどころもありますが、それを差し引いてもなかなか良い作品だと思います。私のラストを見た感想は「お気の毒」でしたが、この映画を見た皆さんはどんなふうに思ったんでしょう。

05/11/30の映画「ザスーラ」

2005-12-01 01:03:57 | Movie-p

試写会【ザスーラ】05米 監督 ジョン・ファブロー 出演 ジョシュ・ハッチャーソン/ジョナ・ボボ/ティム・ロビンス ほか 101min(@中野サンプラザ)

 [物語] 両親が離婚し、父親(ティム・ロビンス)と母親のもとを3~4日ごとに行ったり来たりする生活をつづける3兄弟(姉・弟・弟)の一番下の弟ダニー(ジョナ・ボボ)はある日、父親の暮らす家の地下室で古びたボードゲーム‘ザスーラ’を見つける。父親が仕事で出かけ、夕方のデートに向けて就寝中の姉(クリステン・スチュワート)と父親にかまってもらえずふてくされている兄ウォルター(ジョシュ・ハッチャーソン)との3人で留守番することになると、ダニーはウォルターの横でひとり‘ザスーラ’をはじめた。
 ボードのねじを巻きボタンを押すとドラムが回転し数字が止まる。その数字どおりにボード上をコマが自動で動いていき、マスに止まるとカードがはじき出された。まだ字の読めないダニーがカードを読もうと四苦八苦していると、ウォルターがダニーの手からカードを取りあげ読み上げた。「隕石群、襲来! 今すぐ回避せよ」と、同時に部屋のあちこちに大小の火の塊が降りそそいできた。必死で逃げ回り、なんとかやりすごした二人だが隕石のあけた穴から空を見ると夜空に星が光っている。さっきまでお昼だったのに! あわててドアを開けて外に出ると、宇宙空間に三人の家だけがぽっかりと浮かんでいた。居間に戻った二人がゲームの箱のフタの裏に書いてあるルールを見ると、ゴールに着けばリセットされ何度でも遊べるとあった。

 [感想] 「ジュマンジ」(95)と同じようにカードに書かれていることがそのまま現実になるというボードゲームを始めてしまった兄弟の冒険を描く本作。カードの内容の映像化が何より楽しみで、実際部屋の中に降り注ぐ隕石や凍結して役立たずになる姉など良かったのですが「ジュマンジ」に比べると迫力とバラエティに欠けていた気がします。物語上、設定的な必要性以外に存在する必要が感じられない姉や、兄弟愛というテーマを強く打ち出すための仕掛けが、見た目の面白さを際立たせる演出をする時間を奪っていたのではないかと思います。
 設定は良いし、もの凄い映像を作る技術はあるのだから娯楽作として開き直れればもっと面白くなったのにと思うとちょっと残念です。でも、「ジュマンジ」は越えられなかったにしろ、こういう手品みたいなびっくり映画は好きです。

05/11/29の映画「スクールデイズ」

2005-11-30 01:17:30 | Movie-p

試写会【スクールデイズ】05日 PG-12 監督 守屋健太郎 出演 森山未來/金井勇太/田辺誠一 ほか 102min(@ヤクルトホール)

 [物語] 天才子役として一世を風靡し両親の離婚危機をきっかけに6歳で芸能界を引退した相沢晴生(森山未來)は、いつもつるんでる親友の申し込みで高校生になって芸能界に復帰、超人気学園ドラマシリーズへの出演を決める。でもそれは、いじめられっ子としての自分を変えるきっかけにもなるはずだった。子役時代、あまりに役にのめりこんだあまりノイローゼになったこともある晴生は、今回の生徒役にも入り込みいつしかドラマの中の役と現実の自分との境を見失ってゆく。

 [感想] この作品の予告から、漠然と「学園ライトおバカコメディ」だと思っていたので話の展開が意外でした。とにかく晴生が受けるイジメのシーンと役にのめりこむあまり狂気走って来るシーンが痛々しくて笑えなかったです。田辺誠一が映画内ドラマの熱血先生として演じる様は面白かったですが、それをねじふせるほどの重苦しい空気が作品内に渦巻いていて…。どういう見方をして、どこで面白がればいいのか、この作品を面白かった人に教えてほしいと思ってしまいました。
 もしこの映画を見ることがあったら、エンドロールのあとにも続きがあるので最後まで席を立たない方がよいですよ。

05/11/16の映画「親切なクムジャさん」

2005-11-20 03:00:56 | Movie-p

映画【親切なクムジャさん】05韓 R-15 監督・脚本 パク・チャヌク 出演 イ・ヨンエ/チェ・ミンシク ほか 114min(@アミューズCQN)

 [物語] 現代の韓国。誘拐殺人の片棒をかつがされ、警察の手がのびると共犯の男(チェ・ミンシク)によりあっさり人身御供にされたクムジャ(イ・ヨンエ)は、なぜか罪を受け入れ13年の刑に服す。刑務所での服役中、嫌な奴に厳しく弱い者には優しく接し模範囚として過ごすさまに周りの人間は「親切なクムジャさん」と呼ぶようになっていた。そして13年がたち出所の日がやってきた。誰からも好かれ誰もが頼みを断れない人望を囚人だけでなく、刑務所の一部の係官や出入りの神父にまで築いていたが韓国の出所時の慣わしであるもう罪を犯さないという白い豆腐を差し出されるとクムジャはそれを拒んだ。
 刑務所で粗末な素材でとびきりのケーキを作った腕前をいかしてケーキ屋に就職したクムジャだったが、その一方である目的のための準備をちゃくちゃくと進めていた…。

 [感想] 「復讐者に憐れみを」(02)「オールド・ボーイ」(03) に続くパク・チャヌク監督復讐三部作完結編と喧伝された本作。確かに復讐がテーマになっていたけれど、前2作とは明らかにテイストが変わっていました。前2作では復讐する側もされる側も、社会状況やこれまで歩んできた人生などの自分ではどうしようもない運命から復讐に導かれていくんだという理由や動機が事細かく語られていたのですが、今作では復讐に導かれていくさまがステロタイプで復讐という手段をとる理由が十分に語られていない気がしました。その分、復讐後の救いみたいなのが描かれていたと思うのですが、それは私はパク・チャヌク作品に求めていないのでちょっと肩透かしをくらった気分でした。
 そういった意味ではオムニバス映画「美しい夜、残酷な朝」(04)の1本、「Cut」の方が復讐3部作の完結編としてふさわしいのでは?と思ったりして…。でも、韓流ブームと「宮廷女官チャングムの誓い」のためだと思うのですがこの日は100名前後の観客の8割が40~60代のおばちゃん。こういう人たちに向けてはキレイなこういう内容の方がいいのかも、親子の絆みたいなのもあったし。

05/11/01の映画「メゾン・ド・ヒミコ」

2005-11-08 00:47:49 | Movie-p

映画【メゾン・ド・ヒミコ】05日 監督 犬童一心 出演 オダギリジョー/柴咲コウ ほか 131min(@シネマライズ)

 [物語] 幼い頃父親が家庭を捨てて出て行ったため、死に物狂いで働いて死んでいった母に育てられた沙織(柴咲コウ)は借金まみれで小さな建築事務所で働きながらも風俗情報誌に目を通す毎日。しかもお金のことで頭がいっぱいで彼氏もなく、化粧っ気もなくいつもスッピン。このところ頻繁に連絡をしてくる春彦(オダギリジョー)という美青年は、出て行った沙織の父が病で余命が短くその看病をしてくれという。これまでのいきさつから沙織が頭から断ると、バイト代を払うから週一で来てくれと沙織の足元を見るように微笑んだ。
 週末、春彦から渡された住所を訪ねていくとそこはゲイだけで暮らす老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」だった。元ヤクザから元一流銀行の支店長まで、さまざまなゲイの住む「メゾン・ド・ヒミコ」で父の愛人春彦、女子社員には必ず手を出す勤め先の社長(西島秀俊)、そして長い間会うことのなかったゲイの父らと織りなす人間模様を描く。

 [感想] 不思議でつかみ所のない映画でした。ゲイのための老人ホーム、父が家庭を捨てたためにしなくても良い苦労を背負った娘が、捨てた父の最期を看取るためにバイトに雇われることなど設定はとても面白いけどそれをわかりやすい物語に落とさないのがすごかったです。ゲイ=陽気で下品で面白く女の子の味方になることもあるというよくメディアで語られるゲイの一面だけにとどまらず、ゲイも老い病気にかかり元気な頃なら跳ね返せた世間の偏見に身をさらさなければならない時がくる。そして、その時に一緒に暮らしてきた仲間はどんな現実的な判断をくだすのかというところまで描き出します。でも、それが善いことだったのか悪いことだったのかという短絡的な結論は語られません。
 映画の内容のほかにも、作品を通してほぼスッピンだった柴咲コウ、持ち前のスタイルのよさと色気のある妖しさをフルに醸し出したオダギリジョーの演技もとても素敵でした。

05/10/28のイベント「東京国際映画祭:恋愛の目的」

2005-11-01 00:10:48 | Movie-p

映画祭【東京国際映画祭:コンペティション「恋愛の目的」】05韓 監督・脚本 ハン・ジェリム 出演 パク・ヘイル/カン・へジョンほか 118min(@VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズ)

 [物語] 6年越しの恋人のいる26歳の高校教師イ・ユリム(パク・へイル)は27歳の教育実習生チョイ・ホン(カン・へジョン)の指導教官になった。イの恋人との関係は周囲も本人同士も結婚を意識するようになっているが、イ自身は家族も同様となってしまっている関係に以前のようには熱くなれずにいる。その美貌とどことなくミステリアスでエキセントリックなチョイにひきつけられたイは、立場を利用した脅し、甘え、ウソなどで何とか関心をひこうとする。初めのうちは積極的なイの態度に戸惑い、怒りさえ覚えたチョイだったが引率した修学旅行での強引なキスや飲みに行って酔いつぶれた時にレイプ同然に一夜をともにさせられてから、次第に心を開いてゆくようになる。
 チョイには外科医の婚約者がいるが、仕事が忙しくチョイのことを真剣に考えているようには見えない。両親も賛成するし結婚すれば将来が安定すると自分に言い聞かせて、心を閉ざしたまま嫁ぐつもりでいる。またチョイが恋愛に対して心を閉ざすにはもう一つ理由があった。チョイの学生時代の親友が同じ学部の助手と激しい恋に落ちたすえ、一方的に捨てられしかもスト-カーされたなどの誹謗中傷を浴びて自殺してしまったのだ。チョイが本人から聞いた話では言い寄ってきたのは助手で、しばらく連絡がないと思ったら学校中にそんな噂が振りまかれていて抗弁のしようがなくなっていたそうだ。イはその話を聞いて「バカだな、死ぬことはなかったのに」ともらした。一方チョイは二人でホテルで過ごした翌朝、自分の恋人はSEXがあまり好きではないがチョイと違って(性に開放的でない)そういう女性だから仕方ないというイの話を聞いて「カマトトぶってるのね、女の子はみんなSEXが好きなものなのよ」と言った。

 チョイとイはどんどん惹かれあい、その関係は学生の学校内の秘密の溜まり場で逢引するなどさらに親密なものとなり、職場の同僚にも学校の生徒にもそしてイの恋人にも知られるようなっていく。ある朝イが登校すると何かと面倒見てくれる同僚の先輩が真っ青になって、ネット上の学校のHPを見ろという。そこにはチョイとイの密会写真と共に、チョイが前の学校でも男を寝取った悪女という中傷が書き込まれていた。怒り狂ったイはあやしい生徒に体罰を加えて犯人を割り出し、情報源を聞き出すとそれは自分の恋人とも親しい同僚の女教師だった。イはチョイとは何の関係もなく、妙な噂にならないようにこれから気をつけると告げた。
 この騒動を察したチョイは部屋に引きこもり、イにもう関係をやめようというがイはストーカーまがいに部屋に押しかけ、チョイのことが本当に好きになってしまったのでチョイが困ることになったら身を引くからそれまで付き合いを続けようと懇願する。チョイは「私が困らせることになったらどうするの…」と言いながらも付き合いを続けることを承諾する。イはまた、以前にチョイが話した親友の話はチョイ自身の話だったことも部屋にあったテープレコーダーから知ることになり、チョイは「あのせいで私は全てを失いこの年で教育実習を受けることになり、男性不信にもなったのだ」と泣いた。イはチョイの肩を抱き自分が守るからと誓った。

 学校ではイが生徒に体罰を加えたことが問題となり、イとチョイは校長室に呼び出され事情聴取を受けた。その過程で二人の関係のことも聞かれると、イは自分には結婚を考えている恋人がいるしチョイには婚約者がいるのでそういう関係は考えられないと答えた。校長たちはチョイの過去を知っているような風でイに同情し、話は終わったかに思われた。しかし、それまで沈黙を守っていたチョイは突然立ち上がると「イ先生に立場を利用したセクハラを受けました」と叫んだ。
 それから時がたち、予備校勤めをするイが授業を終えて帰ろうとすると電話があると呼び止められた。電話に出ると何も言わずに切れてしまった。わけのわからないまま家路に着くと、髪形を変えたチョイがニコニコしながら立っていた。イは渋々ながらあの事件以来久々に会うチョイと飲みにいく。飲み屋で向かい合わせに座りニコニコしているチョイに、イはあの事件で全てを失い女性不信になってしまったとグチった。チョイは私が慰めてあげるからお付き合いしようと言って甘えた風な仕草も見せる。翌朝目が覚めるとイはホテルで裸で寝ていた。もちろん隣にはチョイ。パニクるイにチョイは「酔いつぶれたあと、ここまで運んでくるのは大変だったんだから」と微笑んだ。

 [感想] 物語がほぼ全エピソードを書いたために長くなってしまったことをお詫びします。でも、日本での公開が決まっていないので何とかいろんな人に知ってもらって公開、あるいはビデオ化にならないかと思っているのですがどうでしょうか。
 私的にはきちんと恋人もいる男がやりたい一心であの手この手でかなり強引にしかも立場的に弱い女の子をものにする過程がすごく嫌で「サイテー、サイテー」と思いながら見ていたのですが、二人が惹かれあうようになると「過去に男性不信になった女の子ならあのくらいやらないと心を開かないのかな?」とも思ってしまいましたが、これってかなり男目線の考えで女性にしたらこんな風な女の子はありえないのでしょうか。脚本は男性の監督と知り合いの女性との共同執筆ということなので、こういったやりとりも女性のチェックが入っているようなのですが。
 最初の男のアプローチはともかくとして、その後の展開は結構ツボでした。しっかり因果応報もあるし。また実際、話的には目新しくなくよくあるものなのですが、女優がやたら可愛くてそれでもっている気もしました。この女優さんはカン・へジョ、カンヌ・グランプリの「オールド・ボーイ」(03)で監禁された男の恋人になる女の子です。今回も初めの方で男の上に馬乗りになるところがあり、ちょっとムラムラします。
 とにかく、「今までの韓国映画のように男性が白馬の王子様ではないタイプの恋愛映画」(監督談)なのですが、ぜひ色んな人に見てもらいたい映画でした。
のちのち