いやぁ、本当に久しぶりの更新です。
なかなかブログをアップする余裕がなくて・・・。
今日は会社をお休みして、能&狂言を鑑賞してきました
というのも、実は能&狂言セミナーに参加することができて、その最後にこの鑑賞が付いていたんです♪
セミナーも素晴らしいものでした。
1回目は2時間野村万蔵さんの講義を聞きます。
講義というより、楽しいおしゃべりの中から能&狂言の歴史とかを学びました。
2回目は吉住講さんに狂言での動き(基本となる正座や摺り足)を学び、小舞を習いました。習った小舞謡は「兎」。
♪あの山から この山へ
飛んできたるは 何じゃるの
かしらに2つ ふっぷっと
細うて 長うて
ぴんとはねたを ちゃっとすいした うさぎじゃ♪
といった短い歌なのですが、慣れない舞に言葉に・・・で意外と
苦戦しました
そして最後は何と舞台裏鑑賞
能舞台の説明の後、裏に回って、まずは揚幕の裏にある鏡の間に。
ここで主役であるシテが鏡の前に座り能面を着け、精神統一をするそうです。
囃子方もここで最後の音の調整をしたり、早着替えのときはここで
大きな音を立てるとお客様に聞こえてしまうので、それこそ阿吽の
呼吸でささっとそれぞれの役割の人が手際よく仕事をして着替えが完成。
次に裏を回って、切戸口に。地謡方や後見らはここから出入りします。
で、知らなかったのですが実はその横に「貴人口」という扉があったんです!
立ったまま通れる開き戸で蝶番も付いていたので、今も使えるようには
なっているようですが、昔どうやら位の高い人が能を演じる際に使われた
ようですが、詳しくはわかっておらず現在は使われず扉だけが残っているとのこと。
その他板目の方向や揚幕が陰陽五行に由来するためあんなにカラフルとか
そんな話も聞きながら、いよいよ白足袋を履いて、能舞台へ!
しかも、野村万蔵さんの粋な計らいで、一人一人が「お幕」と言って
幕を揚げてもらい、摺り足で橋掛かり(いわゆる花道)へ。
摺り足の形を万蔵さんがチェックして、それぞれアドバイスいただき
吉住さんの案内で方向転換し、本舞台へ・・・
いやぁ~、相当貴重な経験です
人数が多かったので、能舞台の上で舞は出来ませんでしたが
みんなで目の前にいる万蔵さんと一緒に正座と立ちあがる動作を行って、台詞を真似して実際に声を出したり・・・
これだけでも十分良い体験でした。
舞台に上がると、本当に客席が良く見えて、表情も結構はっきり見えてびっくり
また、まぶしくて、照明でこんなに暑いなんて初めて知りました
こんな機会があったら、また参加してみたいなぁ・・・。
あ、セミナーの話ばかりになりましたが、今日鑑賞した演目はこちら↓
・宝生流 舞囃子『養老』
・和泉流 狂言『咲曄(さっか)』
・観世流 能『玉井(たまのい)』
『咲曄』は野村萬さんの演技が素晴らしかったです!
最後の太郎冠者と主人の掛け合いがかなり笑えました
能は難しくてわかりにくい印象もあるのですが、今回は詞章が配布されて
内容が良く理解できたので楽しむことが出来ました♪
国立能楽堂に一度行ってみたいな