二日目。
ライヴは午後2時から。
午前中は特に予定はありません。
が、密かに考えていたことがありました。
10年来の夢を果たそう。
奈良公園で二胡を弾こう!

奈良公園で二胡を練習する、というの二胡を始めた頃からの憧れでした。
暑くもなく寒くもなく、連れもおらず、しかも天気が良い(予報が出ている)。こんなに公園デビューにぴったりな機会はなかなかない。
なので、キャリーケースと共に二胡を背負ってきていたのでした。
実は昨晩も、暗くなってきた7時半過ぎから一時間ほど、公園二胡に挑戦していました。
が、誰もいないだろうと思っていたのに、予想外に人がいる。
最初は能楽堂の近くのベンチでやろうとしましたが、東大寺境内との境目あたりに、胸に赤くピカピカ光るV字をつけた警備員さんらしき人が行ったり来たりしている。別に何も言われないかもしれないけど、うるさいと怒られたら嫌だな~と思い退散。
博物館の裏手あたりに腰を落ち着けました。
暗いので、鹿の糞を踏まないよう気を付けながら。
でも、やっぱり人がいるんですよね。
ジョギングの人やら観光の人やら。
そんな近くに来るわけではないのですが、夜なので話し声が大きく響いてくる。もちろん自分の二胡も響きまくってる。そんなこんなで落ち着かず、夕飯の時間も気になるので8時半過ぎには終了。(なので夕飯が9時だった)
翌朝は仕切り直しで、再び二胡を背負って奈良公園へ。
昨夜の場所から、もう少し通りから奥まったベンチに座りました。

周りはこんな感じ。近くに鹿も人もいません。
土の匂いと鳥のさえずりが心地よく、ただただここにいるだけで幸せ。

結局一時間半くらいかな。のんびり練習していました。
夜以上に人の行き来があって、誰かが近づいてくるとどんどん音が小さくなり、特に中国人グループが通ると意識しちゃって弱音器付けてしまうという体たらく。
まずは周りに人がいるという状況に慣れなくてはダメだな。普段から近所の河原ででも練習しようかな~等と思案しながら、それでもとっても気持ちよくて楽しかった公園デビューの余韻に浸りながら、ライヴ会場へ向かいました。

ライヴがなかったらこれ、見たかった。
ライヴは、平城宮跡近くのミ・ナーラというショッピングモール。
終わったら急いで京都に行かねばならないので、キャリーケースは近鉄奈良駅のコインロッカーに預けてあります。奈良公園から乗ったバスがミ・ナーラを通るルートではなく、JR奈良駅で乗り換え。
余談だけど、JR奈良のバスターミナル、駅の改装のとき以降西口と東口両方に増えて、結構わかりにくいんですよね。
ぐるっとバスとかいう周遊のやつも出来たりして、種類が多い。
で、西口のバス乗り場で迷っていると、次は何時何分とか、これは〇〇方面とか、必ず教えに来てくれるおじさんがいて、ボランティアなの?よくわからないのだけど、下手なバス会社の人よりずっと詳しい。が、このおじさん毎日いて、必ず寄ってきて、乗り場を移動しても気が付くと後ろにいて「次は○○分」とボソボソ話しかけてけるので、うーん、有り難いけどちょっと怖い・・・

様子がわからないので早めに到着。
店舗前の特設ステージ。すでに人がいる。

おおたか静流さん&ショーロ・クラブも観たいな。
まずはフードコートで腹ごしらえして、ミ・ナーラ上階のホテルを偵察に行き、カフェでお茶をしながら待ちます。
さすが元そごう、エントランスの立派なこと。柱で見えないけど、右側がステージ。

ここはつい一年半くらい前まではヨーカドーで、その前がそごう、さらにずーっと遡って奈良時代には、藤原四兄弟の陰謀で一族もろとも自害に追い込まれた悲劇の長屋王の大邸宅だったところ。なので店舗が閉店に追い込まれる度に、長屋王の呪いと言われているみたいです(笑) でも呪い以前に、ここ、駅から遠すぎるよね。
長屋王については、里中満智子先生のマンガ「長屋王残照記」に詳しいです。

おおたか静流&ショーロ・クラブ。
陽射しがめっちゃ暑く、風も強いという音楽をするにはあまりよくないコンディションだったにもかかわらず、完璧な演奏。
おおたかさんの歌は夢幻の境地に誘われるよう。二胡の師匠ともよく共演されている笹子さんのギターも素晴らしく、ショッピングモールの店頭で無料で聴けるなんて、なんという有り難いことでしょう。

ROLLYさん登場。
立ち見のお客さんが増えて、人気ぶりがうかがえます。
ロック好きっぽいおじさんも結構いる。
新曲「Eejanaika」や、いつものFOCUSの「シルヴィア」を始め、久しぶりに「エレクトリックおばあちゃん」が聴けたのが嬉しかった。天理市のおばあちゃ~ん、生駒山のおばあちゃ~んって歌うローカル向けなのが面白いの。
それにしてもこの日はものすごく暑かった。
スマホのカメラも暑さで温度が上がりエラーが出る始末。
ROLLYさんお忙しい中、奈良に来てくださってありがとうございました。
また来年も何らかの機会を作って来ていただけたら、私も馳せ参じます。
ライヴ後にグッズを買ったら、速攻で京都へ行かねば。
15:05発JR奈良行きのシャトルバスが出るところに間に合い、JRからは小走りで近鉄奈良へ。
京都まで、初めて特急に乗りました!全然人がいなくて快適。こういうときは贅沢するのもいいな。
孝太郎さんたちのライヴのある妙心寺は、京都からJR嵯峨野線で花園まで。
嵯峨野線の場所がわからず、またコインロッカーを探すのに少し迷って時間をロス。
勝手の分からないところなので、時間が迫って来てて焦ります。
嵯峨野線では、〇×ホール(←知らないところ)で大正琴の演奏会を終えてきたというマダム軍団に話し掛けられ、しばし二胡談義。
さすが音楽好きなマダムたち、二胡を知ってらっしゃいました。

花園駅から5分くらいで妙心寺到着。

境内が広い~~。会場の大雄院まで急ぎます。

汗だくになりながら、着いた!
ライヴは17時から。結局5分ほど遅刻で会場に入りました。
1部はギターの真鍋貴之さんとチェロの斎藤孝太郎さんがそれぞれソロで、2部はこのお二人のユニットBLOIDでのデュオ演奏。

暮れていく庭園をバックに、柔らかく響く音色を聴く。
鳥や木々がざわめき、時には遠く電車の音も。
一気に風が涼しくなって、気持ちの良いことこの上ない。
音楽の中に溶けていくよう。
素晴らしかったです。五感すべてで音を感じることが出来たひと時でした。
私が午前中に奈良公園で練習していた、「蘇州夜曲」や「見上げてごらん夜の星を」を演奏してくださった偶然も嬉しくて、旅の幸せを存分に感じた最高の締めくくりでした。


大雄院の襖絵。
襖の引き手の意匠が可愛い。

日もとっぷり暮れました。
さあ、終電に間に合うよう帰ろう。
楽しく、充実した二日間でした。
次はいつ来られるかな。
今回の御朱印。

檜原神社。

久延彦神社、大神神社。
令和最初の御朱印は、大好きな神社でいただけました。
ライヴは午後2時から。
午前中は特に予定はありません。
が、密かに考えていたことがありました。
10年来の夢を果たそう。
奈良公園で二胡を弾こう!

奈良公園で二胡を練習する、というの二胡を始めた頃からの憧れでした。
暑くもなく寒くもなく、連れもおらず、しかも天気が良い(予報が出ている)。こんなに公園デビューにぴったりな機会はなかなかない。
なので、キャリーケースと共に二胡を背負ってきていたのでした。
実は昨晩も、暗くなってきた7時半過ぎから一時間ほど、公園二胡に挑戦していました。
が、誰もいないだろうと思っていたのに、予想外に人がいる。
最初は能楽堂の近くのベンチでやろうとしましたが、東大寺境内との境目あたりに、胸に赤くピカピカ光るV字をつけた警備員さんらしき人が行ったり来たりしている。別に何も言われないかもしれないけど、うるさいと怒られたら嫌だな~と思い退散。
博物館の裏手あたりに腰を落ち着けました。
暗いので、鹿の糞を踏まないよう気を付けながら。
でも、やっぱり人がいるんですよね。
ジョギングの人やら観光の人やら。
そんな近くに来るわけではないのですが、夜なので話し声が大きく響いてくる。もちろん自分の二胡も響きまくってる。そんなこんなで落ち着かず、夕飯の時間も気になるので8時半過ぎには終了。(なので夕飯が9時だった)
翌朝は仕切り直しで、再び二胡を背負って奈良公園へ。
昨夜の場所から、もう少し通りから奥まったベンチに座りました。

周りはこんな感じ。近くに鹿も人もいません。
土の匂いと鳥のさえずりが心地よく、ただただここにいるだけで幸せ。

結局一時間半くらいかな。のんびり練習していました。
夜以上に人の行き来があって、誰かが近づいてくるとどんどん音が小さくなり、特に中国人グループが通ると意識しちゃって弱音器付けてしまうという体たらく。
まずは周りに人がいるという状況に慣れなくてはダメだな。普段から近所の河原ででも練習しようかな~等と思案しながら、それでもとっても気持ちよくて楽しかった公園デビューの余韻に浸りながら、ライヴ会場へ向かいました。

ライヴがなかったらこれ、見たかった。
ライヴは、平城宮跡近くのミ・ナーラというショッピングモール。
終わったら急いで京都に行かねばならないので、キャリーケースは近鉄奈良駅のコインロッカーに預けてあります。奈良公園から乗ったバスがミ・ナーラを通るルートではなく、JR奈良駅で乗り換え。
余談だけど、JR奈良のバスターミナル、駅の改装のとき以降西口と東口両方に増えて、結構わかりにくいんですよね。
ぐるっとバスとかいう周遊のやつも出来たりして、種類が多い。
で、西口のバス乗り場で迷っていると、次は何時何分とか、これは〇〇方面とか、必ず教えに来てくれるおじさんがいて、ボランティアなの?よくわからないのだけど、下手なバス会社の人よりずっと詳しい。が、このおじさん毎日いて、必ず寄ってきて、乗り場を移動しても気が付くと後ろにいて「次は○○分」とボソボソ話しかけてけるので、うーん、有り難いけどちょっと怖い・・・

様子がわからないので早めに到着。
店舗前の特設ステージ。すでに人がいる。

おおたか静流さん&ショーロ・クラブも観たいな。
まずはフードコートで腹ごしらえして、ミ・ナーラ上階のホテルを偵察に行き、カフェでお茶をしながら待ちます。
さすが元そごう、エントランスの立派なこと。柱で見えないけど、右側がステージ。

ここはつい一年半くらい前まではヨーカドーで、その前がそごう、さらにずーっと遡って奈良時代には、藤原四兄弟の陰謀で一族もろとも自害に追い込まれた悲劇の長屋王の大邸宅だったところ。なので店舗が閉店に追い込まれる度に、長屋王の呪いと言われているみたいです(笑) でも呪い以前に、ここ、駅から遠すぎるよね。
長屋王については、里中満智子先生のマンガ「長屋王残照記」に詳しいです。

おおたか静流&ショーロ・クラブ。
陽射しがめっちゃ暑く、風も強いという音楽をするにはあまりよくないコンディションだったにもかかわらず、完璧な演奏。
おおたかさんの歌は夢幻の境地に誘われるよう。二胡の師匠ともよく共演されている笹子さんのギターも素晴らしく、ショッピングモールの店頭で無料で聴けるなんて、なんという有り難いことでしょう。

ROLLYさん登場。
立ち見のお客さんが増えて、人気ぶりがうかがえます。
ロック好きっぽいおじさんも結構いる。
新曲「Eejanaika」や、いつものFOCUSの「シルヴィア」を始め、久しぶりに「エレクトリックおばあちゃん」が聴けたのが嬉しかった。天理市のおばあちゃ~ん、生駒山のおばあちゃ~んって歌うローカル向けなのが面白いの。
それにしてもこの日はものすごく暑かった。
スマホのカメラも暑さで温度が上がりエラーが出る始末。
ROLLYさんお忙しい中、奈良に来てくださってありがとうございました。
また来年も何らかの機会を作って来ていただけたら、私も馳せ参じます。
ライヴ後にグッズを買ったら、速攻で京都へ行かねば。
15:05発JR奈良行きのシャトルバスが出るところに間に合い、JRからは小走りで近鉄奈良へ。
京都まで、初めて特急に乗りました!全然人がいなくて快適。こういうときは贅沢するのもいいな。
孝太郎さんたちのライヴのある妙心寺は、京都からJR嵯峨野線で花園まで。
嵯峨野線の場所がわからず、またコインロッカーを探すのに少し迷って時間をロス。
勝手の分からないところなので、時間が迫って来てて焦ります。
嵯峨野線では、〇×ホール(←知らないところ)で大正琴の演奏会を終えてきたというマダム軍団に話し掛けられ、しばし二胡談義。
さすが音楽好きなマダムたち、二胡を知ってらっしゃいました。

花園駅から5分くらいで妙心寺到着。

境内が広い~~。会場の大雄院まで急ぎます。

汗だくになりながら、着いた!
ライヴは17時から。結局5分ほど遅刻で会場に入りました。
1部はギターの真鍋貴之さんとチェロの斎藤孝太郎さんがそれぞれソロで、2部はこのお二人のユニットBLOIDでのデュオ演奏。

暮れていく庭園をバックに、柔らかく響く音色を聴く。
鳥や木々がざわめき、時には遠く電車の音も。
一気に風が涼しくなって、気持ちの良いことこの上ない。
音楽の中に溶けていくよう。
素晴らしかったです。五感すべてで音を感じることが出来たひと時でした。
私が午前中に奈良公園で練習していた、「蘇州夜曲」や「見上げてごらん夜の星を」を演奏してくださった偶然も嬉しくて、旅の幸せを存分に感じた最高の締めくくりでした。


大雄院の襖絵。
襖の引き手の意匠が可愛い。

日もとっぷり暮れました。
さあ、終電に間に合うよう帰ろう。
楽しく、充実した二日間でした。
次はいつ来られるかな。
今回の御朱印。

檜原神社。

久延彦神社、大神神社。
令和最初の御朱印は、大好きな神社でいただけました。