NPO法人Akitaコドモの森

森のようちえん卒園式

今日は森のようちえんの『卒園式&修了式』。
例年だと、太平山の森の中のまんたらめで、親子サークルと一緒に行い、一年の活動を締めくくるのですが…
コロナウイルスの関係で、3月に入りこども園は臨時休園、サークルは活動を休止しているため、どうすべきかとスタッフみんなで悩みまして…
秋田県内の感染状況がそれほど拡大していないこともあり、決行しようということに決定!
大きな人の集まりは避けるため、こども園とサークルでの開催をわけてそれぞれ行う事に。
そして感染予防のため屋内ではなく、森の畑で行う事にしましょうとなりました。
スタッフの準備とともに、ママたちのサプライズ企画準備も同時進行。
当日の森の子たちを思い、みんなで案を出し合い、準備を毎日行いました。

そして前日までの『暴風警報!』の予報…
このままで行くと森の畑では無理…
残念だけど、園舎内での計画も準備。
しかし、狭い園舎に保護者も含め全員が入って行うのはとてもリスクが高く、その場合は卒園児と親御さんだけということにしました。

そして今朝…
昨夜からの雨に強風。
それでもギリギリまで様子を見る。
晴れ間が見えたと思ったら、吹き付ける霰に強い雨。
畑での開催は諦め、園舎内で行う事に決断しました。
卒園児とその家族と職員だけということにしていましたが、果たして…???

朝、スタッフで会場づくりをしていると、9時前にはもう卒園児たち5名が登園。
ワクワクの気持ちが伝わって来ました。

これから式が始めるまでの1時間半の間に、卒園児にはミッションが。
3週間ほど園がお休みだったので、卒園に向けての事が全く行えなかったので、それを1時間半で行うのです!
まずは…
森の思い出の振り返り。
目を閉じて、いろんな森での場所や活動を思い出します。
そしてそれぞれが一番思い出に残っており、みんなの前で発表する事を決めます。
大人が思っていたことを言うのだろうと思っていたら、
全く忘れていたことを思い出として子どもたちが言いはじめ、とても感動しました。
『お泊まり会でホタルを見に行った事』
『お泊まり会の最後のパーティー』
『森の畑で野菜を育てた事』などなど…
大人が当たり前に思っているようなことでも、子どもたちにとっては新鮮でそして特別な事でしっかり覚えているんだと改めて感じさせられました。

次のやる事は…
パパやママに伝えたい感謝の気持ちを出し合いました。
『車で連れて行ってくれた事』
『準備をしてくれた事』
『おにぎりを作ってくれた事』などなど…
これも子どもたちから迷わず出て来た言葉です。
ちゃんと子どもたちはわかってくれているのだと、また感動してしまいました。

そして次は…
歌の練習。
今年は一度も練習が出来なかったので諦めておりました。
でもこの子たちなら問題なく出来るという私の自信!
『いちねんせいになったら』
昨年卒園したお兄ちゃんたちが歌ったとき、みんなで一緒に歌っていたので、覚えているはず。
でも三番まである歌詞はごちゃごちゃしちゃうだろう…
そこで、歌詞を絵のつながりで目に焼き付け覚えてもらう。
3回挑戦しぶっつけ本番へ!

そして最後は…
毎年恒例森の子たちの鉛筆削り!
5人それぞれ別々の小学校へ入学する森の子たち。
離れていても、みんな同じ鉛筆を使って頑張っている。
お友だちもきっとこの鉛筆を使って勉強を頑張っているんだから、自分もさみしくなんかない!がんばろう!


ナイフを使い、自分で鉛筆を削っていきます。
今日は1本ずつ削る予定で、あとは入学までの間親御さんと一緒に、入学式を楽しみに家庭で削ってもらう予定でした。が…
みんな一本で終わるわけがなく…
もう一本、もう一本と、5本も削ってしまったお友だちもおりました。
さすが森の子たちです!
怪我する事もなく上手に削り、最後には自分の名前も一本一本に書いて完成!
ほんと何でも出来る子どもたちだと感心しました!


さてさてそんなこんなでいよいよ卒園式。
パパやママたちも参加しスタート!

在園児の親の会の代表から手づくりのコサージュのプレゼント。
秋田杉を曲げ作ったコサージュは森らしい素敵なプレゼントに。ママたちが一生懸命作ってくれておりましたものね。
そして参加出来ない在園児の親御さんからのメッセージが読まれていたその時!

『ドンドンドン!熊だ〜熊が出たぞ〜』と窓の外から大きな声が…
みんな大きな窓に走って見に行くとそこには….

窓の外の堤防のところに、在園児親子が並んでいて、
『祝卒園おめでとうございます』のお祝いのメッセージが…
卒園児は急な事でビックリ!
親御さんは窓のこちらでも、そして堤防の上でも涙涙…
本当に素敵な式のはじまりのサプライズプレゼントでした。

みんなで門出をお祝いしてあげたい!
今こんな時期に何ができるのだろうか?
ママたちきっと沢山悩み考えたその結果なのでしょうね。
心ある素敵な贈り物でした。


はじめから涙涙の式となり、


卒園証書授与。
思い出の言葉。


親御さんへの感謝の言葉とお花の贈呈。


親御さんが作ってくれた子どもたちのDVD上映。
卒園卒森児からの記念品。


森の子たちの歌。


涙涙涙…止まりませんでした。

今年の卒園式はやはりコロナウイルスの事等もあり、例年とは違う思いも加わり、その分涙も多くなってしまいました。

DVDに流れてくる森の子たちの笑顔が本当にいきいきしていて、その笑顔に励まされ、やる気をもらい、この子たちのこの日常を絶対になくしてはいけない、守り続けていこうと言う気持ちが今まで以上に強くなりました。

さあ式の終わりにはもうひとつのサプライズ!
3月納車となり、最後まで園バスに乗れなかった卒園児たち。
心待ちにしてくれていたので、最後に?いえいえ誰よりも最初に卒園児の特権として園バスのドライブを楽しんでもらいました。

もちろんみんな大喜び。
これもまた一つようちえんの思い出になってくれたことと思います。


森の子たちがドライブに行っている間、親御さんとスタッフでゆっくりお話会。
親御さんに振る舞われた「桜茶」。これも、休園で作る事ができなかった桜餅や桜ごはんに使う予定でした。それを桜茶させていただきお祝い気分を最後まで楽しんでいただきました。

スタッフ全員からの一言。
親御さんたちからの一言。
思い出が蘇り、沢山のあったかい気持ちが伝わって来て、またまた涙涙…

こどもの森、私たちスタッフを信頼し、大切なお子さんを託して下さり本当にありがとうございました。
森の子たち、そして親御さんたちに出会えた事を、心からうれしく幸せに思っております。

卒園しても、
森の子たちに変わりはありません。
森のママ・パパに変わりはありません。
み〜んなこどもの森の仲間です!
どうぞ森でお待ちしておりますので、いつでも遊びに来て下さいね。


あ〜とっても素敵な卒園式となりました^^


午後からは、在園児たちが修了証を園舎に引き取りに来てくれました。
元気そうな姿で何よりです。
休園した分、活動でしっかりと子どもたちには返していきますから、来月からは思いっきり遊びますよ〜!
準備万端!
ママたち洗濯の覚悟もしっかりしておいて下さいね^^
またた〜〜〜くさんの思い出をみんなで作っていきましょうね!


本当に一年間ご理解とご協力をありがとうございました。
引き続き新年度も森の応援団としてどうぞ宜しくお願い致します。


   特定非営利活動法人Akitaコドモの森
   地方裁量型認定こども園 あきたこどもの森  理事長 小玉朋子
    こども園   高橋春美 藤原佳子 出雲志保 下山菜穂子
    親子サークル 土田はるか 櫻井玲子
    事務・給食・バス  野中素子 阿部裕子 小野由紀子 岩崎加奈子

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