NPO法人Akitaコドモの森

震災を忘れない!歩く日2020!

久しぶりの活動報告となります。

こども園やサークル活動は、今月に入ってからコロナウイルスの感染症予防・拡大防止のため、お休みとさせていただいておりますが、
本日はNPOとして、3.11の東日本大震災から毎年大切に行っている活動の一つである『震災を忘れない!歩く日』を行いました。もちろん、こども園、サークル、OBOGの自由参加ということで、屋外のみでの活動です。


東日本大震災から9年。
あの時の秋田。子育て世代は不安を抱え家に親子でこもる日が続いておりました。
今ウイルス感染で自宅にこもらなければいけないのと同じような状況。
親子でストレスを抱え、でも食欲だけはあり、とにかく米の減りが速いとママたちが言っていた事を思い出します。
今と違うのは、それに加え、食べ物が店頭から消え、ガソリンも入れる事が出来なかったこと。

食もない…
ガソリンもない…
通常の活動が出来ない….

そんな時安心させてくれたのは…
家の近い会員同士で声を掛け合い、近くの人の家に集まり、子ども同士遊ばせたり、ママ同士会話を楽しんだりして、不安を少しでも解消させ、それが安心に繫がったという事でした。

その時と同じような状況がまさしく今おこっています。
自宅にこもらなければいけないけれど、親子で精神的にまいってしまう。
そこで、『野外』をキーワードに、ママ同士が声を掛け合い、少しの時間でも野外で子どもたちをのびのびと遊ばせてあげようという広がり。
専門家も、野外で遊ぶ事は、感染予防に配慮していれば悪い事ではないと言っているようです。

プライベートでも休日アウトドアを楽しんでいるママたちが先に立ち、いろいろ配慮しながら計画を立て、まだ日が浅いママたちに外での過ごし方を伝授。
これぞ『コドモの森のかあちゃんたち』!
与えられた状況をマイナスばかりに捉えるのではなく、それをいかに前向きに捉えられるか。
それは子どもたちにもきっと伝わっていくと信じています。

9年前もそうでした。
言葉は適切ではないかもしれませんが、日本が不安な空気に包まれている中、森の子たちには日常と変わらない笑顔が見られておりました。
そして、今もそれは同じようで嬉しく思い、子どもたちに自主的にそんな場を作ってあげているかあちゃんたちに心から感謝です。

9年前、地域の仲間だけではなく、みんなと顔をあわせたい。
元気なのかどうか顔をみたい。
それで、会としてもみんなで集まろうということになりました。
でも、ガソリンがない….
歩き、自転車、バス、何でもいいから来たい人はおいで!と声をかけ、千秋公園に集まりました。
その時の事は今でも鮮明に覚えています。
ママたちはみんなと会えて、ホッとし号泣。
森の子たちは変わらない笑顔で、元気いっぱい走り回る。
決して近所ではない自宅から、歩いてきた親子が多数。
自宅から、リュックを背負い、歩いてきた上、公園で遊び回る森の子たちの体力に、
これまでの、森での活動で心と体が確実に育まれて来たことを大人たちみんなが感じさせられた機会となりました。

そこで毎年活動として行いはじめたのが、
『震災を忘れない!歩く日』です!
防災・避難訓練の一つですが、一年の子どもたちの成長の集大成となる場でもあります。

この日は親子で千秋公園を目指します。
例年は、自家用車が使えない、最低限の持ち物、携帯の連絡をとれない設定にして、震災と同じような状況をつくることを徹底。
しかし今年は、長時間活動はしないため、昼食は各自の判断、公共機関は出来るだけ使わないようにしたいので自家用車でもOK。
とにかく震災の時と同じように、お互い顔を合わせ、元気な姿をみて、ほっとしてまた自宅で過ごして欲しいという思いを目的としました。


曇り空から時折小雨の中、千秋公園をそれぞれ目指す。
こども園、サークル、OBOG。
下はお腹の中の赤ちゃんから、上は中学生までの子どもたち&パパママが参加。

千秋公園へ到着した子どもたちは雨が降っていてもおかまいなく、千秋公園内のあちこちでのびのびと遊んでおりました。
疲れ知らずのようです。

久しぶりに会うママたちも多く、安心したいい笑顔をしておりました。

ママたちと話をしたり、様子をみていたりしましたが、
森のママたちは世間で言われているほど、
『子どもとずっと過ごすのは大変』とか『どうやって過ごそう』など困った感じでないように感じられました。
そこも森のママたちの良さであり、らしい姿に感じます。

ゴールについた人たちには、冷えた体に小玉特製手づくり甘酒!
特にちびっ子たちに大人気!で何杯も飲んでいた子たちも。
またまた胃袋GETしちゃいました^^

帰る人がいたり、おむすびを頬張る人がいたり…
それぞれの判断で過ごす時間。
与えられた取り決めではなく、こうやって自己で考慮・配慮し決めていく事もとても大切だと思います。

今回の臨時休校で『不要不急の外出はさける』『自宅で過ごすこと』と言われ、外に出てはいけないと思っている人も少なくないようです。
そうではなく、お散歩をしたり外の空気にふれたりと、常識内の行動をとりストレスを軽減するということもとても大切です。
言葉だけを鵜呑みにせず、適切な判断と行動をとれるような大人に子どもたちにはなっていってほしいなと思っています。

お昼頃には天気予報通り大雨に。
そんな中、家路へと向かう親子のうしろ姿。
泣いて嫌がる子もおらず、頼もしいなと、親子の成長を感じた姿でした。

次に会えるのは、卒森・卒園式&修了式かな。
もちろん野外で決行!
いつもの感じの式ではないけれど、一生忘れられない一日となること間違い無し!
どうぞお楽しみに^^

まずは、みんなでこの与えられた今を乗り越えられるよう、
引き続き感染予防を徹底しましょうね!

*休み中、何か困った事等ありましたら、遠慮なくご連絡をいただけたらと思います。

      こだま

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