円山のタイ家庭料理の店「Moon Thai Cafe (ムーンタイカフェ) 」。閑静な住宅街のマンション1階です。あまり日本では見かけないタイ北部から南部までの家庭料理がいただけます。“美味しく楽しいタイ料理”がモットーです。
今日は円山のタイ料理店「Moon Thai Cafe (ムーンタイカフェ)」でランチです。円山本はじめ数種類の雑誌等に紹介されている店で以前からブックマークしていました。ここのところカレー系の店が続いているのでその勢いで本場エスニックカレーを攻めようとやってきました。最寄り駅は地下鉄東西線「円山公園駅」で5番出口から「大通り」を東へ歩き「フードセンター円山店」の手前を北に曲がり「円山商店街」に入ります。「Fuwatto まるやまキッチン」の前を通りすぎて「Rana Maruyama(ラナ円山)」の角を東へ少し歩いたところです。住宅街のマンション1階に北側に面して店はあります。駅から徒歩7~8分程度です(地図)。
「Moon Thai Cafe (ムーンタイカフェ)」の外観。「円山商店街」からマンションが立ち並ぶエリアの通りに入ったところのマンション1階です。
店頭の満月をイメージした真鍮のオブジェが目印です。
小さな立て看板も出ています。
店内に入ったところ。タイのビーチバーをイメージした内装だそうです。手織りのシェードのランプが灯る優し気な雰囲気です。昼過ぎには予約客も含め店内はほぼ満席になりました。
店はタイ人の奥様と日本人のご主人の夫婦の経営で2021年1月オープン。シェフの奥様はバンコック出身ですが祖母や母親、さらに親戚から受け継いだ北部から南部のタイの家庭料理を提供するそうです。ご主人は接客とドリンクのご担当のようでした。
店奥の空間には物販スペースがあります。タイの籠製品などが売られています。店内に灯るお洒落なランプシェードも置かれていました。
メニュー。タイ北部、中部、南部の料理が並びます。詳しくないのでご主人に聞くとタイの家庭料理も地方によって様々で概して濃く強い味の南部に対して北部は比較的辛さが穏やかで優しい味だとか。店の北部カレーなども時間と手間のかかった料理だそうです。
中部地方からはガパオなどの馴染みのある料理、首都バンコックの珍しい王室料理などもあります。
南部プーケットの料理と美しくヘルシーなKAOYAM。
そしてヌードル類です。あと単品料理のメニューもありました。
ドリンクメニュー。カフェと店名に付けたのはご主人で店でゆっくり過ごしてほしいという想いからだとか。珈琲を淹れるのは御主人のようです。
暑いので「赤紫蘇のノンアルコールカクテル」(左)と「タイのイチゴミルク」(右)を注文。各税込み550円。前者は紫蘇の効いた酸っぱい系、後者はかなり甘いドリンクです。
先ずは「Yum Kanom Jeen(ヤムカノムチーン)」。イサン(北東部)のスパイシーライスヌードルサラダで同1,430円。
「Kanom Jeen(カノムチーン)」というタイの発酵米麺を辛くて少し酸っぱいスパイシーソースで「Yum(ヤム=和える)」したもの。揚げた小魚が味の秘訣のようです。スパイス香る夏らしいさっぱり味です。ただランチ皿というよりはタイ料理で定番の「ヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)」のような前菜っぽい料理でした。
「タイ北部スペシャルセット」同2,420円。2種類のカレー(「ゲーンハングレイ」と「ナムプリグオン」)と2種類のタイソーセージ(生ソーセージの「ネーム」と焼きソーセージの「サイウア」)、豚肉の皮を薄切りにして揚げた「ケェアプムー」、数種類の生野菜にタイ産のもち餅米等のセット。食後の「タイのデザート」が別皿で付きます。
ハーブが効いたスパイシーポーク焼きソーセージ「サイウア」(左)と酸味のある乳酸発酵の豚肉ソーセージ「ネーム」(右)。手間のかかった料理です。
「ナムプリグオン」(左)は豚ひき肉とトマトに唐辛子ペーストで煮込んだタイ北部の人気のドライカレーだそうです。時間をかけて整えたスパイス香る味深い料理です。豚肉の皮を薄切りにして揚げた「ケェアプムー」を散らして食べると食感に変化が出ます。
「ゲーンハングレイ」は豚肉と生姜、パイナップル、ピーナッツを使ったタイ北部の代表的なメニュー。とても良い香りのする丁寧な味わいのカレーです。タイ料理は「甘くて、酸っぱくて、辛い」が同時に楽しめる料理と聞かされてきましたが少しイメージの変わる優しい料理でした。
別皿で出されたタイのデザートの「ココナッツアイス」。東南アジアではスイーツで登場するとうもろこしがトッピングされています。暑い季節に丁度良さげなデザートです。追加で単品のデザートがあれば自慢の珈琲とともに注文しようと思ったのですが「ココナッツアイス」のみということで会計しました。
タイ料理は好物で日本、星国、タイなどで比較的頻繁に食べてきたつもりでしたが初めての感覚でいただきました。スパイスの香りがエスニックですが全体に優しい奥深さを感じる料理でした。タイの家庭料理との嬉しい出会いです。ただ若干気になるのは“円山価格”そのもののような価格設定。本場・本物・本格の料理はコストがかかるのは判りますが再訪を躊躇させるようにならなければと思います。本日の客の入りを見ていると杞憂かもしれませんが・・。いつまでもこの地で頑張って欲しいものです。ご馳走様でした。
「MOON Thai Cafe(ムーンタイカフェ)」
札幌市中央区大通西23丁目2-25 ラメール円山公園1階 |
営業時間 11:00~15:00、17:00~21:00
定休日 月曜日 |
予約・問い合わせ 011-600-2488
ホームページ https://moonthaicafe.business.site/
公式アカウント https://www.instagram.com/moonthaicafe
(2022.7.28)