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札幌・円山生活日記

【特別展】AINU ART―モレウのうた~北海道立近代美術館~

「北海道立近代美術館」で1月13日(土)~3月10日(日)の会期で開催中の「【特別展】AINU ART―モレウのうた」。アイヌ文様の特徴のひとつである『モレウ(渦巻き文)』をキーワードにアイヌアートの多様性とデザイン性に富んだ造形力に注目した企画。現代のアイヌアート作家10人の近作・新作約100点とともに先人たちが残した木工芸や染織の優品を展示します。「LAST SNOW 札幌国際芸術祭 SIAF2024」との連携企画でもあります。

本日は「北海道立近代美術館」で開催中の「【特別展】AINU ART―モレウのうた」の鑑賞です。19世紀から20世紀のアイヌ工芸品とともに10人もの現代アイヌアート作家の作品が並ぶと壮観で魅せられました。
「北海道立近代美術館」東門。
展示会場入口。

「【特別展】AINU ART―モレウのうた」パンフレット。
“アイヌ工芸品展は、公益財団法人アイヌ民族文化財団が1997年からアイヌ文化の振興と研究の推進を目的に全国の美術館、博物館で開催している展覧会です。国内外の優れたアイヌコレクションを紹介するほか、「AINU ART −風のかたりべ」(2013年、北海道立近代美術館ほか)をはじめとして、現在活躍する作家の活動を取り上げてきました。
今年度は、アイヌ文様の特徴のひとつであるモレウ(渦巻き文様、カラフトではオシカリカリヘコンパ)をキーワードにして、現代のアイヌアートとともに、先人たちが遺した木彫品や衣服を概観し、多様性とデザイン性に富んだ造形力に注目します。古きものに新しさを発見すると同時に、現代の作品の中にも伝統が息づいていることがわかるでしょう。”


展覧会場。入ってすぐは国立アイヌ民族博物館、公益財団法人アイヌ民族文化財団などが所蔵する19世紀から20世紀のアイヌコレクション等が展示され、続いて10人の作家作品が並びます。

ともに写真撮影NGですが10人の作家作品各1点には📷OKの表示があります。
西田香代子《タペストリー》2008年。📷OK作品です。
西田香代子《チンヂリのブックカバー》。こちらは特別展のウェブサイト作品紹介からお借りしました。他にも何点かあり撮影OK作品とともに紹介させていただきます。
下倉洋之《輪はつながって輪を作る》2007年。

下倉洋之《羆(ひぐま)の手リング KIMUN KAMUY RING 》。

小笠原小夜《aynukur 人影》。
小笠原小夜《ikarakar ani ku=sinot カパラミプ》2018年。

川村則子《カムイミンタラ》。

貝澤徹《アイデンティティ》2011年。 
貝澤幸司《ほろ酔い》1990年代。

貝澤幸司《魚・いってぇー》1990年代。
藤戸康平《ぐるぐるモレウ》2022年。以上が1階の展示。



2階廊下部分にはアイヌ関連書籍が置かれています。もちろん『ゴールデンカムイ』もあります。

話が飛んで恐縮ですが『ゴールデンカムイ』の全話無料キャンペーンが1月31日まで限定でマンガアプリ・ヤンジャン!で開催中です。はまって全話を読んでいます。

AINU ARTに戻ります。結城幸司《yuk まなざし》2004年。
結城幸司《七五郎沢のきつね》2015年。

関根真紀《ステンドキルト風アイヌ文様タペストリー》2009年。

藤戸幸夫《マキリ》2023年。この作品は写真撮影OKで触れることもできました。

以上で「【特別展】AINU ART―モレウのうた」の鑑賞終了です。大変な見応えでした。ありがとうございました。


美術館入口の安田侃作品前には小鳥のミニ雪像がたくさん置かれていました。誰かがお作りになられたのでしょう。同じものを「円山公園」から「北海道神宮」公園口鳥居へ向かう橋の欄干でも見たことがあります。

西口から出て帰路につきました。


LAST SNOW 札幌国際芸術祭 SIAF2024
「【特別展】AINU ART―モレウのうた」
開催期間:2024年01月13日~2024年03月10日
休館日:月曜日(2月12日をのぞく)
開催場所:北海道立近代美術館(札幌市中央区北1条西17丁目)
主催者:北海道立近代美術館、公益財団法人アイヌ民族文化財団
料金一般:1,000(800)円、高大生:600(400)円、小中生300(200)円、未就学児無料(要保護者同伴)
※( )内は以下の割引料金です。
・10名以上の団体料金
・リピーター割引料金(当館または他の道立美術館・芸術館で開催した特別展の観覧半券をご提示の場合。1枚につきお一人様1回限り有効。有効期限は半券に記載。)
お問合せ:北海道立近代美術館
電話:011-644-6882
(2024.1.16)

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