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札幌・円山生活日記

第106回 北海道大学応援団対小樽商科大学応援団 定期戦対面式

北海道大学応援団と小樽商科大学応援団による定期戦対面式。明治45年(1912年)からの両校の体育会系部の交流戦を機に始まった長い歴史を有する伝統の式典だそうです。3年ぶりとなる第106回対面式は7月2日(土)午後の大通公園で両校のOB/OGや多くの観衆が見守る中で開催されました。

先日、地下鉄東西線「円山公園駅」改札を出て歩いていると下掲の「第106回 北海道大学応援団対小樽商科大学応援団 定期戦対面式」のポスターを見かけました。本年の花見に北海道大学を訪問した際に“ボロ羽織”を正装とするという同大の応援部の活動を垣間見て大いに興味を持ち見物に出かけることとしました。12時50分開始とポスターに書かれていましたのでランチを早めに済ませ自転車で「大通公園」へ向かいました。

「第106回 北海道大学応援団対小樽商科大学応援団 定期戦対面式」のポスター。 対面式は明治45年(1912年)の北大と小樽商科大学(当時は小樽高等商業学校)の運動部間の交流戦(現在の総合定期戦)の応援合戦を機に始まったそうで100回を超える開催回を数える伝統の式典。上掲ポスターを見た時には右側の学生は“ボロ羽織”の団長で左は小樽商大の団長かと思ったのですが実際の対面式見ると北大の“参謀”と呼ばれる幹部のようでした。

告示のあった12時50分前に会場に到着。周囲にパラパラと観客のような人の姿も見られますが平和な週末の「大通公園」です。某政党が選挙演説会をやっていましたが対面式が始まるといなくなりました。


13時をかなりすぎたころに太鼓の音ととも北大の応援部の皆さんが西10丁目の方から登場です。


西11丁目の会場に入り南側に陣取ります。
団長が団員の用意した高下駄に履き替えて・・。
高く下駄を蹴上げて迫力の入場です。

一方小樽商科大学応援団の皆さんは北側に陣構えです。
同じく高下駄の団長が入場です。

進行役はホスト側の北大応援団NO2.の“参謀”と呼ばれる団幹部のようです。大きく「式次第」と書かれた和紙書き紙を取り出し読み上げます。

まずは両団“参謀”によるエールと校歌の交換。
商大側が先攻です。
続いて北大側から白い着物に身を包んだ“参謀”が登場し全身でエールを送ります。小樽商大に「白豚」と罵られた北大が「猿」と応酬していました。 

この頃には会場に駆けつけた学生やOB/OGに加え通行人らも集まり興味深く対面式を見守っていました。「もっと足上げろ!」とか「さっさと進め!」など両校団員からのユーモア溢れる野次も楽しいです。
プラカードを持った女子団員?。
見ていても仲々楽しいです。

女子学生(マドンナ)から団長への花束交換。商大→北大です。

なんと団長は花束を投げ捨ててしまいました。
シナリオ通りなのかも知れませんが何となく可哀そう・・?。

同じく北大→商大団長への花束贈呈。

こちらも投げ捨てられました・・。
地面に投げ捨てられた花束です。

「よしよし!だいたい順調に進行しているぞ!」という感じで式を見守る北大団員の皆さん。

次の演目は“演舞長”による演舞披露だそうです。
まず商大側。北大団長を挑発するような演舞です。


次に北大側の演舞披露。
No.2の“参謀”(?)大活躍です。


そして対面式のクライマックスで両団長による挑戦状と応戦状の対決です。

まずは商大団長による挑戦状。巻紙の挑戦状が懐にねじ込まれています。

力強く前進し・・。

挑戦状を高らかに読み上げます。



次は北大団長による応戦状の披露。50年以上着られているものもあるという受け継がれた歴史の証のような“ボロ羽織”をまとう北大団長です。
高下駄を高く上げて一歩一歩力強く前へ進みます。

応戦状を読み上げます。
望遠で撮った応戦状。きれいに筆文字で書かれていました。
応戦状の最後は団長の名前と手形。両団長とも立派な挑戦状・応戦状の交換でした。

最後の演目は両校の寮歌交換と団旗エール。
商大からの団旗エール。

北大の団旗エールです。

以上で予定通り式次第終了。閉会を宣言します。開始から約2時間近く経過していました。

無事終了(勝利=北大発表)を祝しては北大側は団員・寮生による赤ふんダンスとストーム。
よくあることですが噴水に飛び込む団員も。
そんな大騒ぎを団長は泰然と見守っていました。
しばらくして高下駄から降りお役御免。
テレビクルーのインタビューに応えていました。

一方商大側は行儀よく記念撮影です。
同じくテレビクルーのインタビューに応える商大団長。両校の皆さん、お疲れさまでした。
対面式も終わり静けさの戻った大通公園。

仲々興味深く楽しい対面式で歴史と伝統も感じる2時間でした。3年ぶりに開催できた両校の現役の団員の皆さんはもちろんOB/OGの方々も感無量でしょう。本当にお疲れ様でした。「自分たちの頃も噴水に飛び込むのは常道だったよな!」とか学生時代を懐かしんだ見物客も少なくなかったかと思われます。ありがとうございました。来年も小樽で無事開催できるものと期待します。

「北海道大学応援団対小樽商科大学応援団・定期戦対面式」
日時:2022年7月2日(土)13時過ぎより
場所:大通公園西11丁目
主催:北大応援団・小樽商大応援団
演目:対面式(挑戦状・応戦状読み上げ、演舞ほか)
(2022.7.2訪問)


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