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札幌・円山生活日記

「ランファン・キ・レーヴ(L’enfant qui reve )」

「モエレ沼公園」のシンボル「ガラスのピラミッド」の一角にあるフランス料理店「ランファン・キ・レーヴ(L’enfant qui reve )」。「モリエール」系列でコンセプトを「料理もまた、自然があって、人のアイデアと技があるもの。北の大地と海に恵まれた旬の食材をお楽しみください 」とする店です。

北海道を宝の島にたとえ観光商品を企画・販売する「北海道宝島旅行社」の運営する体験観光予約サイト「北海道体験」(https://h-takarajima.com/ )で「Go To トラベルキャンペーン」「どうみん割」等の対象商品を見ていると「≪車がなくても大丈夫!タクシー送迎つきプラン≫モエレ沼公園でフレンチディナー」を発見。 「ランファン・キ・レーヴ」のフルコースディナーと市中からのタクシーでの送迎がついて実質負担は2人で19,500円と結構お得。早速予約してでかけました。
*「ランファン・キ・レーヴ」のディナーのフルコースは税込みで8,000円。加えて10%のサービス料をとられますので実質支払いは8,000円×1.1×2で17,600円。つまり1,900円で送迎がまかなえるという計算です。

残念ながら予約当日は曇り/雨模様。評判の「陽の沈む夕景」も見れず「ガラスのピラミッド」自体も18時閉館。一応「モエレ山」にも登ったのですが「モエレ沼公園」の魅力を十分に楽しめたか心残りではあります。気持ちを切り替えて食事を楽しむこととしました。

”彫刻家イサム・ノグチにより、公園全体が一つの彫刻作品として設計されたモエレ沼公園。元廃棄物処理場が、23年の歳月を経て札幌を代表するアートパークとして再生しました。その雄大な姿は「大地の彫刻」と呼ばれ、訪れる時間や移り変わる季節によって、様々な表情を見せてくれます。”
札幌観光協会ウェブサイト(https://www.sapporo.travel/find/nature-and-parks/moerenuma_park/ )

ピラミッド外側から見たお店。客は無く我が家の「貸し切り」のようです。

店頭です。
お店のスタッフがドアを開けて迎えてくれます。暖炉のあるウェイティング・ルームで食前酒(シャンパン等)とおつまみを頂いてからホールに入場です。オープン・キッチンなのですね。店内の装飾はいたってシンプル。

舞茸のフラン
飲み物等の注文の後早速の食事開始。最初の前菜は甘くないプリンというか洋風の茶碗蒸し。コンソメ出汁が食欲を高めます。添えられている塩焼きの舞茸の香りとともに秋を感じさせます。

トマトのタルト
タルト生地の上にバニラクリーム、トマトフォンデュ、カットしたフルーツトマト が乗っています。味を一体化して食べると美味しいですのでもう少し小さく1口サイズの方が食べ易いかも。

インカのめざめ
マッシュ・ポテトに溶かしバター、柑橘系のソース、パルメジャンチーズがかかっています。混ぜ合わせて食べるとポテトの甘味、バターやチーズの塩味、柑橘の酸味が一体化して良い味です。「モリエール」を彷彿させる味付け・味変技です。 

豆のフリカッセ
帆立のソテーとえんどう豆、枝豆等5種類の豆のスープ煮にわさび風味の泡立ちブイヨンと香草がかけられています。これも混ぜ合わせるうちに様々な味と香りが一体化して味変します。 
北寄貝のサラダ
メインの魚料理。かなり大きめの北寄貝はシンプルなバター炒め。良い触感です。後ほど提供される北寄貝殻に入ったスープで炊いたライス等(上)とこれまた一体化して食べます。北寄貝もこういう食べ方があるのですね。本店で食べた「カスベ」とともにまた一つ勉強になりました。

薪の香りを纏った牛ヒレ肉
メインの肉料理は牛ヒレ肉をグリルして薪でスモークしたもの。付け合わせは新玉ねぎ。上は1年熟成のジャガイモ・ソテー。牛ヒレ肉はシンプルな味付けで「なんで?」と思う位美味い!熟成?マリネ?塩?店の人に聞いても「北海道の交雑牛ヒレを2週間位寝かしただけ」とか??でも複雑な旨味があってとても美味です。

ババ
最後のデザートはサバランとパイナップル・シャーベットにヨーグルトソース
がかかっています。併せて別皿でココナッツのメレンゲ、シュー生地ドーナッツにレモンクリーム、トリュフチョコが出ます。もう満腹でこちらは持ち帰りにしてもらいました。

食中酒は泡1、白3、赤2種類がグラスワインとして用意され、白ワインは仏ボルドー「Millesimes Sauvignon Blanc 2018ミレジム ソーヴィニヨンブラン 」(850円、税込み+10%サービス料、以下同じ)と米加州「Panamera Chardonnay2018パナメラ シャルドネ 」(950円)を、赤ワインに米加州「Hahn Winery Pinot Noir 2017ハーン・ワイナリー ピノノワール」(950円)を頼みました。後でワインセラーも見せていただきましたがカリフォルニア産を中心に割と普通のサラリーマンでも手が出る価格帯のワインが充実していました。

「モリエール」系列でということで期待して出かけたのですが裏切られることなく、また「モリエール」風味を残しつつ独自の味わいも出した美味しい結構な食事をいただきました。値段から「カジュアル」と言うには若干抵抗がありますが、そんな感じの親しみ易い雰囲気のお店でした。ご馳走様でした!!

なお、今回「モエレ沼公園」を十分に体験することができませんでした。次回はバスの時間を良く調べランチを予約して参りたいと思います。また今回の送迎タクシーの運転手さんいわく「東京にあって北海道にないもの」として「梅雨がない、杉花粉症がない、ゴキブリがいない」には「ヘえー」と新鮮でした。

「ランファン・キ・レーヴ (L’enfant qui reve )」
北海道札幌市東区モエレ沼公園1−1  ガラスのピラミッド
011-791-3255  http://www.lenfant-qui-reve.com/
営業時間 [4月1日~5月31日] 11:30~14:30 17:30~20:00
[6月1日~9月15日] 11:30~14:30 17:30~20:30
[9月16日~10月30日] 11:30~14:30 17:30~19:30
[11月1日~12月下旬] 11:30~19:00
定休日 月曜日(4/1~10月下旬)・不定休(11月~12月下旬)・完全定休(1月~3月) (祝日の場合は翌日休)

(2020.9.25訪問)



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