暇人のページ ~台湾・高雄編~

2018年3月より台湾・高雄市勤務になりました。

ため息

2010-11-14 21:30:18 | ピアノ

ここ2週間、土曜日は結婚式。
そういうシーズンなのか、それとも自分がそういう年齢なのかは
知らないが、来年にかけて結婚式が続く。

そして昨日はあの力王の結婚式。
手作りの式を望む本人の希望で、教会のオルガン伴奏を
私がやることになった。
オルガンが無いので電子ピアノで練習し、曲目も
「お前が決めろ」と言われたので自分で適当に選んだ。
でも、結果はボロボロでした。情けない。
いくらピアノと勝手が違うとは言っても、あそこまでとは…。

でも、力王から「お前が弾いたことに意味がある。」と言われて
少しは救われた。
とにかく、新郎新婦が喜んでくれたのであれば、それで良いです。

さてさて、前述の通りこの2週間は結婚式。そしていずれも水泳仲間。
このブログを見ているとは到底思えないが、そんな2組に私はこの曲を送りたい。
リスト作曲、演奏会用練習曲「ため息」。
リスト得意の3段譜、最上段は腕をクロスさせて左手で弾かなければ
ならないという驚異の難曲だが、それはともかくいい曲です。
結婚式にはこういう曲も似合うと思う。

なんで「ため息」なんて似合わないタイトルが付いているのかはわからない。
私は自分のヘタクソさ加減にはため息が出るけど。


大洋のエチュード

2010-09-14 22:25:39 | ピアノ

先日、隣の部屋に住むご家族の奥様と
エレベータで一緒になった時のこと。

奥様「奥様、ピアノお上手ですね?」
私「え?…あ…はい。聴こえてましたか。うるさくてすみません。」
奥様「いえいえ。まるでCDみたいに色んな曲が聴こえて、
   娘といつも感心してます。奥様凄いですね。先生なんですか?」
私「…いや、実は、あれは私が弾いているんですよ。」
奥様「えっ?!!(絶句)…」

その顔には「何だとー!コイツが?」という表情がうかがえた。
ま、そりゃあ、どう見たって私が弾いているようには
思えないだろうなぁ。

そんなことで、本日の一曲。ショパンのエチュード集より作品25-12。
ショパンのエチュードの最後を飾るに相応しい壮大な練習曲だ。
両手が大海原のように鍵盤上を駆け巡ることから「大洋」との
異名を持つ。エチュード集では「革命」「別れの曲」「木枯らし」等に
比べて知名度は劣るものの、私はこの男性的な曲が好きだ。

高校の時に練習したことがあったが、数小節で腕が釣った。
それから18年の時を経て、再チャレンジ!頑張れ、僕。



ショパン生誕200周年

2010-03-01 21:30:34 | ピアノ

ニュースで知ったが、今日はショパン生誕200周年らしい。
親日家のブーニンがやってきて演奏会を開いたとか。
今年は確かショパンコンクールもあるし、日本でも
多少は盛り上がることだろう。

ということで、ピアノネタを書こうと考えた。
ノクターン、別れの曲、英雄ポロネーズ…ショパンの有名曲なら
たくさんあるが、そこは私らしく、あえてマイナーな曲を選んでみた。
その名も「演奏会用アレグロ」。
恐らくピアノを専門で学んでいないか、よほどのショパンファンで
無い限り知らないだろう。

ショパンは20歳前後で壮大なピアノ協奏曲を2曲書きあげ、パリで
音楽家として活動していくための武器とした。
その続きで3曲目を書こうとしたが、どういうわけか途中で
「もういいや」となったらしく中断。
そして10年ほどたった後、この時の素材をピアノ独奏用に編集して
出版されたのがこの曲である。

元々管弦楽付きの曲をピアノ用にまとめたものであり、ショパンの
曲の中で演奏技巧の最難曲と言われることもある。
しかし、内容は乏しく決して名曲とは言えない。演奏されることも
ほとんどない。
どうもお金に困ったショパンが昔の材料を引っ張り出してきて急ぎで
仕上げたというのが真相のようである。

そんな哀しい背景を持つ曲を紹介してみました。

<パート1>

<パート2>

 


ショパン練習曲 作品10-1

2009-06-18 19:45:07 | ピアノ

尊敬すべき大先輩が、電子ピアノを買ったということで
記念にピアノネタを。

最近弾いている練習曲。
壮大なアルペジオだが、手を思い切り広げる必要があり、
かなり難しい。でも、youtubeを見ていると、プロだけで
なく、素人でも簡単に弾きこなしているように見える。
ちょっと悔しい…練習しよう。

■ショパン 練習曲 作品10-1
 奏者は指揮者としても有名なアシュケナージ。


ポロネーズ第5番(作品44.ショパン)

2009-01-14 00:14:27 | ピアノ

ショパンのポロネーズと言えば、第3番「軍隊」や
第6番「英雄」が有名だが、私のお気に入りは
名もない第5番である。

不吉な冒頭部から始まり、陰鬱なリズムで進行し、
激しく騒ぎ立て、最後には破滅へ向かっていくのがいい。
私はどうも、こういう破滅的な曲が好きなようだ。

この曲は昔からあまり演奏されなかったそうだ。
曲自体が地味だということと、演奏が非常に難しいのが
理由だとか。

あと、ショパンの曲には珍しく大きな手が必要なのだが、
私の場合その点は何とかなりそうだ。

ただ、高校時代に練習したが、あまりうまく弾けなかった。
久しぶりにやってみるかな。

■中間部~終結部
http://jp.youtube.com/watch?v=N8SywbJ_RPw&feature=related

■全体
http://jp.youtube.com/watch?v=XwGeIfPLt4g

 


ピアノソナタ【テンペスト】

2008-04-13 22:21:54 | ピアノ

Youtubeで音楽を聴いていたら、思い出の曲を見つけた。
ベートーベン・ピアノソナタNO.31-2
「テンペスト」より第3楽章。

中学2年生の時に発表会で弾いた曲だ。
ところが、何と発表会1か月前の体育大会で、
小指を骨折してしまった。
せっかく練習していたのに、棄権はしたくない。
そこで、2週間でギブスをはずして、固まった指を無理やり
動かして猛練習した記憶がある。

そんなことで、個人的にずいぶん思い入れの深い曲である。
今回はグレン・グールドの演奏で。

http://www.youtube.com/watch?v=5yT0iCRO838&feature=related


大地讃頌

2008-03-24 23:56:55 | ピアノ
厳密にはピアノ曲ではないが…。

世間は卒業式シーズン。ふと思い出したのが、
中学の卒業式で歌った大地讃頌。歌詞の意味は
よくわからなかったが、良い曲だ。

合唱コンクールの課題曲でもあり、私は伴奏者だったので
こっそり練習していた。実は案外、右手の
和音移行が難しい曲でもある。

十数年ぶりに弾いてみたが、楽譜が無かったので
細かいところを忘れていた。実家に残っているかなぁ。

http://www.youtube.com/watch?v=BCWivZmbViU

【ピアニスト】グレン・グールド

2007-10-08 12:17:18 | ピアノ

先日、練習帰りに車の中でラジオを聴いていたら、
グレン・グールドの特集をやっていた。

グールドと言えばバッハ弾きとして有名だが、
ほとんどバッハを聴いたことのない私でも
彼のことは知っている。

カナダのトロントに生まれ、そしてトロントで没した
ピアニスト。人気絶頂の31歳で突如、演奏会からの
ドロップアウトを宣言し、録音に専念するようになった男。
独自な演奏解釈、方法で物議を醸し、特に鼻歌を歌いながら
弾くので録音技師が大変苦労したという。

と、このあたりのことは私も予備知識としてあった。
しかし、宇宙探査機ボイジャー1号・2号に彼の弾いた
曲が搭載されていることは知らなかった。

グールドの演奏については賛否分かれるところだが、
こういう個性的なピアニストが最近少なくなってきているのが
寂しい。まあ、ピアニストも大量生産の時代になったから、
難しいとは思うけど。

Youtubeより一曲。ベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」より。
http://www.youtube.com/watch?v=9xbHmB2muiU


 


【ピアノ曲紹介】スクリャービン エチュード作品42-5

2007-09-11 00:18:21 | ピアノ

http://www.youtube.com/watch?v=xudZ3J4EeoQ

以前に紹介したエチュード作品8-12と同様、
この曲もスクリャービンの傑作のひとつである。

 

私はこういう悲劇的な曲が大好きだ。いかにもロシア風な
展開で、特に最終部(コーダ)の盛り上がりが素晴らしい。

 

今回の動画は前回同様ホロヴィッツが弾いているものだが、
楽譜と対応している。
読めない人にはチンプンカンプンだろうが、
少しでもピアノを習ったことのある人ならわかるはず。
この曲の難解さを。

 

左手は飛びまくっているわ、右手は1オクターブ半をひとつかみ
しながら連打し続けなければならないわ、もう大変。
ひとたび練習を始めたとしても、途中で投げ出すこと
うけあいである。
そもそもスクリャービン自身は手が小さかったはずなのに、
どうやってこんな曲を弾いたんだろう?

 

そんなことはともかく、いつかは弾けるようになりたい曲ではある。
指がつりそうだけど。

 


【ピアノ曲紹介】ノクターン作品9-2(ショパン)

2007-05-31 22:31:05 | ピアノ

会社を早く上がれても、病み上がりのため泳ぎに行けない。
こんな時はストレス解消のため、ピアノを弾きまくるしかない。

今回紹介するのは、ショパンのノクターン作品9-2。
誰もが1度は聞いたことのある、超有名曲だ。
天邪鬼の私が何故こんな曲を、と思われるかもしれないが、
私にとって非常に思い出深い1曲だ。

幼い頃、ピアノを習っていた私は、ハノンやチェルニーの
練習曲に飽き飽きしていた。例えると、算数の計算ドリルの
ようなものだからだ。上達には必要なのかもしれないが、弾いていて
面白くはないし、何も感じない。

ある日、偶然この曲を聴いて、幼いながら感動した。
練習曲しか聴いたことの無かった私には衝撃的だった。
「ピアノでこんな表現ができるのか。」
そして幸運なことに、家にはこの曲の楽譜があったのだ。
その日から練習に明け暮れたことは言うまでも無い。

もし幼い時にこの曲を聞くことが無ければ、途中でピアノを辞めていたに
違いない。いわばこの曲は私の「恩人」だ。
そして幼稚園のクリスマス会で弾いた懐かしい曲でもある。

動画を見つけたので、以下に紹介。
弾いているのは、ユンディ・リ。2000年のショパンコンクール優勝者。
http://www.youtube.com/watch?v=EvxS_bJ0yOU

実はもう1曲「恩人」があるのだが、次回紹介することにしよう。